今や日常生活には欠かせない赤外線リモコン。テレビやDVDプレーヤー、エアコンなどあらゆるところで使われています。
しかし一つ困ったことは、リモコンがないと使えない機器が増えていること。
その代表的なのが、エアコン。最近のエアコンは、スイッチを入れるだけでなく、温度設定や除湿などへの運転切り替えなど、ほとんどの操作をリモコンで行うだけでなく、本体ではそれらの操作ができなくなっています。
そして最近、困ったのが我が家。ある朝突然エアコンが、うんともすんとも言わなくなりました。この時期のそれは、生死に関わる大問題。修理しようにも、古い上にそのメーカーがエアコンの取り扱いをやめており、それもできません。買い換えようにも取り付け工事は「早くて1週間後」（近所の大型家電店店員）とのこと。
1週間我慢できるなら、夏が終わるまで我慢できるわい！と思いながら、何か良い手はないかと取り扱い説明書を読むと、本体に『緊急運転スイッチ』なるものが付いていて、エアコン自体が壊れていなければ、それを押すことで自動運転になることが判明。早速それを押すと、動き出しました。
少し快適になった部屋で考えます。「リモコンの故障なの？それとも、本体側の受光部の故障なの？」
リモコンだけの故障なら、家電店で汎用リモコンなるものを買ってくれば解決します。しかしそれをどうやって判断すれば良いのでしょう？と途方に暮れる私。
リモコンから赤外線が出ているであろう場所を眺めながらスイッチを押してみますが、当然のごとく何も判りません。因みに赤外線が肉眼で見えないことぐらいは知っています。サングラスをかけて、見てみました。これも無意味なのが解っていてやっています。
しかし、人生で無意味なことはないと信じたい私は、そうこうしているうちに、昔、人から聞いたある話を思い出しました。
「デジカメのレンズを通してみれば、赤外線が見える」
ほんまかいな。
ってことで、スマホを取り出し、カメラを起動してやってみました。
まずは確認するために、動くのが確実に判っているテレビのリモコンの送光部にカメラを向けながら、リモコンのスイッチを押して見ます。
何やら紫色に光っているのが判りました。
で、件のエアコンのリモコン。
何の反応もなし。
と言うことで、リモコンの故障に決定。
汎用リモコンを買ってきた所、無事快適な生活に戻れましたとさ。
後日、家電メーカーで技術者を務める友人にこの話をした所、「確かにそれでリモコンが動いているのかの確認はできるけど、違う波長の赤外線が出ているケースもあるから、100％の判断はできない」との事でした。ただ「最近は、その方法が一部のメーカーのホームページに出ているよ」とも言っていたので、検索してみたら確かに3社ほどのホームページで、同じことが書いてあるのを発見しました。
なので、取り敢えずの故障診断ぐらいにはなりそうです。
みなさんも、リモコンの故障かな？と思った時はお試しあれ。
