地元紙が三行半”ツインズは西岡を送り返せ”

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メジャーリーグ、ミネソタ・ツインズに所属する西岡剛選手が、いよいよやばくなってきた。

地元ミネソタのスター・トリビューン紙(電子版)が、今シーズンメジャーリーグに初昇格してから、僅か3試合しか出場していない西岡選手に強烈なダメ出しをした。件の記事を書いたのは、同紙で有名なスポーツライターのパトリック・リユース氏。

記事の中で彼は、西岡に対し具体的なプレーを挙げて、”この3試合で西岡の守備のひどさが明らかになった”とした上で、来年まで契約が残る西岡について”(残りの)4百万ドルの契約を忘れて、東京行きの飛行機に乗せろ”とまで書いている。要はクビにしてしまえと言うことだ。

確かに日本で首位打者を取り、守備も上手い選手として鳴り物入りで入団した昨年は、怪我もあったが活躍できず、今シーズンも開幕からマイナー暮らし。マイナーでの打率が2割4分5厘と低調ながら、レギュラー選手がトレードで放出されて、それを埋める形でメジャーリーグに上がってきたと思ったら、3試合で12打数0安打、守備でのエラーが3つでは地元が怒るのも無理は無い。

入団した時は大歓迎を受け、ロン・ガーデンハイア監督が、日本語の辞書を持ち歩いているなんて話もあったが、それ以来一度も目立った活躍が出来ていない彼に対し、地元では可愛さ余って憎さ百倍といったところだろう。

また記事の中では、球団首脳陣にも怒りの矛先が向いている。西岡を使うのは、チームの勝利のためではなく、彼を獲得するために支払った約5百40万ドルのポスティングフィーと3年9百25万ドルの契約を無駄にしたくないからであるというものだ。球団幹部は、他の記事のインタビューでそれを否定しているが、そう言った側面があることの想像はつく。

この記事に対する地元ファンのコメントでも、西岡自身への不満や球団への批判が噴出している。チームが再建期に入り、今シーズンの成績も芳しくないことから、ファンからも何かと不満が出てくるのだろうが、それを差し引いても地元ファンは、西岡にはもう何も期待していないということだろう。

この逆風を西岡選手は乗り越えることができるのか。地元のファンは見捨てても、せめて日本のファンは・・・。彼を信じることができるだろうか?

 

写真:StarTribune.com http://www.startribune.com/sports/twins/165529976.html?refer=y&refer=y

フリーライター兼翻訳をしています。メジャーリーグ・ベースボール関係が得意ですが、他にもいろいろ書いていきます。