怪獣ヲタもそうでない方も刺激満載の『怪獣酒場』で怪しいひと時を!

  by 古川 智規  Tags :  

ヲタな人ならばご存知かもしれないが川崎駅前にある「怪獣酒場」がリニューアルオープンした。
それににあわせてフィールズ株式会社、株式会社円谷プロダクション、怪獣酒場の協力で、KDDIの技術によりARアプリで怪獣酒場の店長「バルタン星人」を写真撮影できる「バルタン店長を撮れ!」キャンペーンを怪獣酒場で実施している。
その模様を取材した。

バルタン店長の撮影方法

これはキャンペーンと名がついてるが、写真の通り1000円のメニューと考えていただければよい。このメニューを注文することにより店員が件の専用デバイスを持ってきてくれるという寸法。
このARアプリが起動されたスマホを席でかざすとバルタン店長が目の前に現れ、瞬間移動や分身術、ハサミ状の両手から光線を出す様子を見ることができる。当然ながら写真撮影をする事もできる。撮影した写真は体験終了後にまずはサーバーにアップロードされ、表示されるQRコードを経由してダウンロードすることができる。店内には無線LANが用意されており、その場でダウンロードすることも可能だ。
実施要領は以下の通り。

実施期間:2018年4月6日(金)~5月31日(木)※予定
 ただし怪獣登場日につきまして、登場時間帯は実施いたしません。
実施時間:17:00から24:00 ※「怪獣酒場」の営業時間に準ずる
実施場所:怪獣酒場
 神奈川県川崎市川崎区駅前本町3-1 NMF川崎東口ビルB1階
 044-210-5565
体験料金:1,000円(税抜)

360度回転させて探さなくてはならないが、どこかには必ずいるので探すこと自体は簡単だ。

ちなみに体験できる時間は7分間で、撮影可能枚数は最大100枚になっている。写真はQRコードを介して自分のスマホに表示したダウンロード画面。
店長だけを撮影することも可能だが、撮影しないと動かないのでグループで行った場合には店長を囲んで記念撮影というバーチャルとの融合ももちろん可能。ちょっと変わったフォトジェニックを探している女子にもウケそうな酒場だ。

メニューも怪獣だらけ

さて、肝心のメニューの方はどうなっているのだろうか。こちらも怪獣にちなんだものばかりで、ヲタな方なら名称と出てきた料理を見て納得したり物足りなさを感じたりと、それはそれで議論になり楽しいことだろう。

「グドンのおススメ!ツインテールフライ」は1280円(税別・以下同じ)。
ちなみに余計な説明は省くので、ヲタな方はこれを見てどういうコンセプトなのかを推測していただきたいし、そうでない方は写真のボリュームを見て関心をお持ちいただきたい。
記者が試食した2品はいずれもかなりな量で、一人で行けば十分な食事、グループで行けばあれこれ議論しながらシェアするのに十分な質であった。

「バルタン星人のおもてなし」は1380円。
ヲタな方は何をもってこのメニューになったのかお分かりいただけたであろうか。

フードメニューも怪獣だらけで一事が万事この調子。ドリンクも御多分に漏れず怪獣だ。

メニューに載っているドリンクの中でレシピを見てこれは絶対においしいと記者が確信したのが写真右上の一角超獣バキシムの「スカイダイブ・クーラー」(600円)だ。
ラムベースではあるが、想像した以上のおいしさでジョッキでがぶ飲みしたいくらいに美味しかった。これはおススメ。

店自体がヲタすぎて無駄なスペースをわざわざ設置

店内のカウンターと座敷以外のテーブルの1つが完全にクロースされていて、怪獣が飲食している。何やら話し声が聞こえてくるが、宇宙語なので地球人には理解不能。敵をやっつける談義でもしているのだろうか。この無駄さが店自体がヲタである証拠なのだろうと感じた。無駄と呼んではいけないのかもしれないが、もちろんいい意味である。
そもそも、怪獣酒場って何だろうというヲタでない方への説明をしておく。

怪獣酒場とは
ヒーローたちに時に健闘し、時にこてんぱんにされるウルトラ怪獣たちが、夜な夜な憂さを晴らし、気力を養って、明日への新たな悪巧みをするところ。
今まで世を忍んで営業してきたが、一部の時間帯を地球人にむけて開放しています。
ウルトラ怪獣たちが主役の居酒屋『怪獣酒場』。怪獣たちが贈る「永遠の少年たち」のオアシスです。

したがって、怪獣たちの敵である地球防衛軍隊員の立ち入りは禁じられている。われわれ一般の地球人は入場できるのでご安心いただきたい。

入口付近には別の「無駄」なスペースがある。
誕生月の人のみが入ることができるスペースである。扉には中が見えるようにアクリル製の窓が付いていて中をのぞくことはできるが鍵がかかっており入ることはできない。

取材のため怪獣に特に許可を得て入室した。このスペースに入室することを許された誕生月の方は記念撮影してもよい。誕生月は年に1回だが、ここにいる怪獣は定期的に変わるので誕生月に行かなければその時の怪獣と撮影することは不可能になってしまう。

会計をしようとレジに行くと怪獣の「お忘れもの」が陳列されているというヲタぶりがさく裂。
タグに名前が書いてあるので「名前がわかっているのであれば返せばいいじゃないですか?」と意地悪な質問をすると「どこにいるのかわからないので名前がわかっても返しようがないんですよ。次のご来店を待つしか…」と理論武装も十分。

非常口表示は消防法令に基づく正規のモノはきちんとあるが、そのすぐ下には写真のような「EXIT」表示が。これに気が付く人はほとんどいないのだとか。
まだまだ紹介したい楽しい隠し味が山ほどある同店だが、あまり書くとネタバレになるのでこのあたりにしておく。

ヲタの方は当然としても、そうでない方もちょっと違った居酒屋で飲んでみたいと思う方にはぴったりの「怪獣酒場」。料理もドリンクも味・量ともに満足することができたので、一度足を運んでみてはいかがだろうか。

※写真はすべて記者撮影

乗り物大好き。好奇心旺盛。いいことも悪いこともあるさ。どうせなら知らないことを知って、違う価値観を覗いて、上も下も右も左もそれぞれの立ち位置で一緒に見聞を広げましょう。

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