祝2018年ゴールデン・グローブ賞受賞!今見るべき海外ドラマ「マーベラス・ミセス・メイゼル」

先日発表された2018年ゴールデン・グローブ賞 テレビ部門作品賞 “ミュージカル・コメディ部門”を受賞したドラマ「マーベラス・ミセス・メイゼル」をご存知だろうか?
Amazon prime Video オリジナルドラマなので、まだまだ知らない人も多いかもしれない。
…だからこそ今すぐ、見てもらいたい!!

このドラマの舞台は、1958年のニューヨーク。ユダヤ系の裕福な家庭に育った主人公ミッジ(ミセス・メイゼル)は2人の子供とコメディアンに憧れる夫(これまた裕福な家庭のボンボン)と何不自由ない生活を送っていた…はずだったのだが、突然その日常が一変!突然訪れた絶望的な状況でも、ミッジは持ち前の明るさと行動力で新たな世界を切り開いて行く!そんなお話。

では、なるべくネタバレしないように、このドラマをあなたにオススメしたいポイントをイラストを交えながら5つにまとめて、サクッとご紹介します!

その1)見ているだけでも楽しい50sファッション!

主人公のミッジはもちろん、登場人物のファッションがとにかく素敵!道行くエキストラの子のファッションだって素敵!何度も再生を止めて、魅入ってしまうほどです。
最近50sファッションがブームの私は、Amazon prime Videoでおすすめに出てきた、このドラマのキャプチャの魅力的なファッションに惹かれて見始めました。そして、この記事を書くほどハマってしまたのです。
そんなファッションももちろんのこと、インテリア、町並みなど、全てにおいて当時のアメリカの再現に抜かりが無い。カフェで隣の席に座っている女性の帽子や、実家の部屋のキッチン用品、夫の父が経営する工場で作られている洋服、部屋の片隅に置かれた電話…見れば見るほど美術の素晴らしさと、Amazonの本気をひしひしと感じざるおえないドラマなのだ!

その2)音楽の素晴らしさ!

タバコの煙がモクモク漂うライブハウスで歌う3ピースバンド、テレビ画面に映るピアニストのリベラーチェがタイプライターで演奏する当時の映像、ナイトクラブ“コパ”の豪華なバンド演奏…といった、ドラマ内に登場する印象的な演奏シーン。フランク・シナトラやマイルス・デイビスなど、当時の気分に浸らせてくれる音楽もこのドラマを魅力的にしている要素のひとつ!
たとえ音楽に詳しくなくても、キャッチーで耳ざわりの良い曲が多いので、どっぷり浸れること間違い無し。
私はSpotifyでこのドラマに登場する音楽を集めたプレイリストを見つけて以来、作業中はいつも聴いています。特に7話のエンディングで流れるRomeo Voidの「A Girl in Trouble(Is a Temporary Things)」がお気に入りです。ちなみに、エンディングで流れる曲は、この曲も含めて50sに限らない曲も使われているようです。

その3)主人公のミッジの魅力!

見た目のキュートさもさることながら、このドラマの最大の魅力は、なんと言っても主人公のミッジの人間的な魅力です!

“絶望的な状況でも、めげない。騙されても、失敗してもめげない”

1話で突然訪れる絶望的な状況。絶望しながらも、ミッジは一人でウジウジ泣き濡れたりしない!泣いてるけど、濡れてるけど、思いもよらない方向へ、ぐんぐん歩いていく!
そしてシーズン1を通して、ミッジは何度も失敗をする。騙されたり、自ら選択を間違ってしまうことも。それでもめげない。向上心があるミッジは失敗してもその理由さえわかれば、アルコールをガブッと飲んで、失敗を失敗と認めてどんどん次へ進んで行くのです。

“自分の意見をはっきり言う”

“女はコメディアンに向かない”“、”女が政治に興味を持つのはおかしい“と言うように、まだ男尊女卑的な考えが根強くあった時代でも、ミッジは自分の意見をハッキリ言う!それが見ていて清々しいのだ。夫に対しても、父親にも、相手がどんな有名人であっても。
シーズン1終盤の7、8話では、このミッジの“思ったことをはっきり言う”ネタが発端になり、えらいことに…!

“行動力がある”

ミッジは何か思いつくとすぐに行動を起こす。中には酔った勢いで行動することもあるけれど。
「普段、思いつくことはあっても、なかなか行動に移せない。」そんなあなたにこそ見て欲しい!このドラマを見ると、ミッジに背中を押されるような気持ちになるのです。
行動力とはちょっと違いますが、女子寮でアンダーヘアを脱色中に耐えられなくなり、中庭に飛び出して行くミッジが好きです。

その4)「ハウスオブカード」ファン必見!

すでにトレーラーを見た方はピンと来たかもしれませんが、主人公のミッジは、なんと「ハウスオブカード」の“レイチェル”なのだ!
シリアスな政治ドラマの中で“レイチェル”は、不幸な運命に翻弄される影のある女性なのだが、この「マーベラス・ミセス・メイゼル」ではまったく正反対のキャラを演じているのである。
私は“レイチェル”だと知らずに見始めたので、「主人公のミッジ、なんかどこかで見たことがある女優だな?」と思い、調べてみて驚愕。
こんな演技が出来るのか!とその目を疑いました。ミッジはとにかく饒舌で、しゃべる!しゃべる!
4話で“ガスライト”のスージーとの会話で
スージー「スージーが私の本名。(スージーじゃないとしたら私の名前)何っぽい?」
ミッジ「“ダグ”とか?」
というシーンは「ハウスオブカード」好きなら、思わず叫ばずにはいられないでしょう。私は叫びました。
スージーはドラマ内でも何度か“男性っぽい”とからかわれるシーンはあったけど、いきなり“ダグ”って…完全に確信犯!笑

その5)とにかくテンポが良い!

眼福度MAXの映像×センスの良い音楽×小気味の良いセリフ回し
この3つが揃ったこのドラマ。1話ごとに変化するミッジの状況に、続きが気になって見始めたら止まらない!
2017年11月29日にシーズン1が公開されたばかりだが、すでにシーズン2の制作が進んでいるとの噂もあり、これから話題になること間違い無しのドラマ「マーベラス・ミセス・メイゼル」!
Amazon primeユーザーもそうでない人も、気になったらまずはトレーラーをチェックだ!


※英語版トレーラーです。日本語字幕版はAmazon Prime Videoから!

midorinissato

新里 碧(にっさと みどり) 取材漫画家/イラストレーター/アーティスト 2011年愛知県離島振興事業「あいちの離島80日間チャレンジ」佐久島担当。芸大卒の元広告代理店アートディレクター。フットワークの軽さがウリ。 知らなかった場所へ出向き、現地でたくさんの人に話を聞き、それを元に漫画や記事を書くことが得意です。あとよく食べます。

ウェブサイト: http://www.nissato.net/