インドカレー屋で”チーズナン”の濃厚さにノックアウトされた!

  by バイキングの孫  Tags :  

カレーは国民食、と言われて久しい。

それを象徴するかのように、町中にはあらゆる種類のカレー屋であふれている。とりわけここ何年かで急増しているのが、インドカレー屋ではないだろうか。

大通りはもちろんのこと、何の変哲もない住宅街に店を構えたりもしているから驚く。外を歩いていて「なんだかスパイシーな香りがするぞ・・・?」と鼻をひくつかせていると、五秒以内にインドカレーの看板が見えるほどだ。

昨今の日本ではインドカレーが熱いのだ!

最近になってようやく辛いものを食べられるようになった超甘口派の筆者がそう感じているのだから、世間一般ではもはや周知の事実だろう。わざわざ言及することではないのかもしれない。なにせ”カレーは国民食”だ。これを読んでいる方は「なにを今更言っているのだこいつは」と呆れているに違いない。

ならば流行りに一人だけ取り残されたくない! ぜひ筆者もチェックしなくてはならない!

そう意気込んでやって来た。

インドカレーチェーン店「インド定食ターリー屋」

2002年に営業を開始し、今では都内に21店舗も展開している業界大手。

今回はその西新宿本店へと足を運んだ。

インドカレー屋といえば独特の雰囲気がある個人経営店、というイメージが強かった筆者としては、「自分のような初心者でも大丈夫だろうか・・・」と敷居の高さみたいなものも若干感じていた。しかし『インド定食ターリー屋』はチェーン店なので心理的な安心感も生まれ、堂々と店に入ることができた!

時間帯的には少し早いディナーといったところ。サラリーマンやカップルなどがまばらに座っている。カウンター席も用意されているので、お一人様の筆者はそちらに通された。

席につき、まずは机に置いてあるメニュー表にざっと目を通してみる。

ふむふむ。ターリー屋定食3色カレー定食など、名前に”定食”と付くものが多い。どこか親近感を覚えるネーミングだ。定食にするとライスかナンのどちらかを選ぶことができるようだ。
米好きの筆者はいつもであれば目玉焼き乗せインドカレーライス定食を選んだことだろうが、今回は狙いが別にあった。

チーズナンとバターチキンカレーの組み合わせである。

来店前にインターネットで調べていると、どうやらこのチーズナンというものが非常に美味いという情報をつかんでいた。チーズ好きの筆者としても見逃せない。メニュー表にもチーズナンのところが人気No.1と表記されている。バターチキンカレーに関しては単純に筆者の好物だからだ。このお店のバターチキンカレーはあまり辛くないらしいので、これまたGood!
期待に胸を膨らませながら、外国人の店員さんに注文を告げた。

そして待つこと五分少々。

チーズナン&バターチキンカレーとご対面!!

ほぉ、これが・・・あの名高いチーズナンか。

写真だと分かりづらいが、チーズの量がものすごい!! そして嬉しいことにデザートにはヨーグルトまで付いている。

朝から何も口にしていなかったので、胃が強烈な音を立てて自己主張しはじめた。

待ちきれんとばかりに、勢いよくナンを手づかみ。

がしっ!

!? あ、熱い!

焼きたてとはいえ、予想以上の熱さにナンを握る指に力が入りきらない。ここまで熱いとは!

「あちち、あちち」ともたつきながらも、ルーをつけたナンを気合いで口にがぶりと入れた。

お? うまい!

まずそのもちもちとした食感に心が躍り、つづいて間髪入れずに口の中へとあふれ出るチーズとルーの濃厚さに、思わず一人にやけてしまった。まるでインド版ピザともいえる味わい。絶妙にうまい。これがチーズナン! これがインドカレーか!

もっと食べたいという欲求と、熱さによるもどかしさのせめぎ合いがなんともたまらない。

チーズがどこまでも伸びていきそうだ! (熱さに悶えてピントぶれぶれ・・・・・・!)

バターチキンカレーも、甘さと酸味が絡み合って美味しい。辛口が苦手な筆者にとってはちょうどいいスパイシー具合だ。

熱さが収まっていくと、機関車のごとく猛烈な勢いで胃の中に放り込み、気づくと四枚あったチーズナンを全てぺろりと食べてしまった。

しかし、この日のために朝から何も口にしていなかったため、少しだけ物足りない。

ナンは無料でおかわりできるという情報をあらかじめ得ていたので、チーズナンを二枚ほどおかわりしてみようと思い、店員さんに「ナンのおかわり下さい」と告げた。

すると「チーズナンはオカワリできません」返されてしまった。なるほど、自由におかわりできるのは普通のナン限定のようだ。ならばここはスタンダートなナンも味わってみようと思い、一枚だけ追加でお願いすることにした。

注文後、ウキウキしながら待っていると、「オマチドウサマ~」という朗らかな店員さんの声と共にお盆が運ばれてきた。

・・・・・・ん?

なんだこれは?

さきほどのチーズナンとはあまりに違うフォルムに、頭が一瞬くらっとした。まさか”一枚”がここまでの大きさだとは。お腹に入りきるだろうか。

一抹の不安を覚えながらも、おそるおそる千切ってルーにつけてみる。案の定というべきか、こちらもなかなかの熱さだ。ただ、さすがに二回目ともなると慣れてきて、悠々と写真を撮る余裕も出てきた。

そのまま口の中にぱくり。

おお、いけるいける!

もっちりとした歯応えが楽しい。ナン自体はシンプルな風味だが、その分バターチキンカレーの濃厚さを引き立てている。

あっという間にたいらげてしまった。

お水を一気に飲み干し、〆のヨーグルトをかっこむ。火照った体を冷ます、まさにオアシスのような甘味だ。

ふう・・・・・・、満腹満腹。

そしてこれだけ食べて金額は930円! ナンがおかわり自由なので、筆者のような大食いもお腹いっぱいになれる!

胃袋が束の間のエキゾチックに満たされて、満足した面持ちで店をあとにした。

『インド定食 ターリー屋』は、インドカレー屋巡りの入り口としておススメ!

さて、実際に食べてみてインドカレー屋がここまで支持される理由が分かった。

とにかくうまい。理屈抜きでこれに尽きる。

絶賛急増中のインドカレー屋。まだ食べたことがないけど興味があるという方は、まずはチェーン店から足を踏み入れてみると良いかもしれない。現にカレー初心者の筆者は、『インド定食ターリー屋』で見事にハマってしまった。

これを機に、色々なカレー屋を新規開拓したくなった!

今度はシェアハウスに住むカレー好きを引き連れてやって来たいと思う。

『インド定食ターリー屋 西新宿本店』
住所 新宿区西新宿8-5-4 STビル1F
営業時間 平日11:00~25:30 土日祝日11:30~25:00

バイキングの孫

夢は冒険家。バイキングの孫です。  現在都内シェアハウス在住。ここ数年メディアで取り上げられるこの奇妙な共同生活の実態を、酸いも甘いも経験した筆者が「リアル」に綴ります。 他にもいくつか興味のあるテーマを記事にしていきます。