図書館へ行こう!

  by あおぞら  Tags :  

文明国に生まれて何が幸せかと言うと図書館があることである。本を読むことに関してはどんなに貧しい家庭の子供でも図書館で本を借りて読むことが出来る。これから夏場は暑くなる、電力不足と言われているが図書館には冷房は効いているだろうから、子供たちは図書館に行き静寂の中で、読みたい本を選び、椅子に座って読んでもいいし、はたまた色んな本の背表紙のタイトルだけを見ているだけでも賢くなれそうだ。

本屋に出向くより図書館の方が精神的に開放感がある。本屋の場合は買いたい本をすべて買えるわけではないし、また買う際には冒険をしなくなり堅実な一冊に手が届く傾向にある。

その点、図書館は手当たり次第どんな分野からでも借りられるので読む守備範囲が広がる。世の中には『旬』の人が結構いる。それが経済の分野だったり、政治家であったり、スポーツ選手、それに芸能人であったりする。旬の人は一応知っておいたほうがよい。なぜその人が受け入れられているのか、また、その人の人となりを知ることにより、今の時代を大げさに言うと分析できると思う。

『旬』が一瞬の『瞬』で通り過ぎる一発屋もいれば、ブレイクをきっかけにずっとその地位を維持できる人もいる。だいたい『旬』に関した人物の本を読むと、それが一過性のものか否かの見当はついてくる。

時代は変わる、今がバブル期であれば薄利多売のユニクロはここまでヒットしなかったであろうし、当然ユニクロ会長が長者番付のフォーブスに名を連ねることはなかったであろう。

ユニクロの経営者の本も図書館で借りることもできれば、バブル期に浮かれ踊っていた人々の当時の『旬』振りも比較することができる。興味はあったとしても、かつてのウタカタの時代を謳歌した人の本をポケットマネーで買うのはやっぱりためらうと思う。

図書館こそ自分を高める聖地である。このところ資格、資格と急かされるように皆が資格取得に躍起になっているようだが、実際、役に立つ資格がどれだけあるのだろう。意味ある国家資格は頑張る価値はあるが、なんでもかんでも資格、資格と資格の大安売りは資格全体の価値を下げているような気がしてならない。

そんなつまらぬ箔付けより、図書館へ行く方が本当の意味で身につく筈だ。グーグルすれば何でも調べられるのも事実だが、実際、本を読み、ページをめくり、装丁を楽しんだり、初版であるか、或いはどれだけ増刷されているかを調べるだけでも面白い。

図書館は老若男女皆が活用できる。

それは海外共に勢いのあるユニクロのONE FOR ALLと同じコンセプトである。

画像: from flickr YAHOO!
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