北斎の浮世絵の背景に同人誌の歴史ありけり

  by 9216sinkiro  Tags :  

 北斎は有名な浮世絵の絵を後世に残した有名な絵師です。
 数々の作品を世に残し、今では海外の人にまで覚えられる存在となりました。
 でも、私達日本人の歴史は意外な形で北斎の歴史を受け継いでいたのです。
 それが『同人誌』なのです。同人誌というと、「あの薄いエロ本だろ」とか「アニメのキャラのパロの………」という声が聞こえてきそうです。

 北斎は江戸の時代からオタク文化を作っていました。その証拠が甲の小松という書物で、彩色慴半紙三冊の十八・五×十三・二センチある読み物で、文化十一(一八一四)年刊した春画です。(〈国際日本文化研究センター〉にて別冊太陽日本の心、174にての所載)
 『下巻第三図』の絵を見てもらえば分かるように(過激なため載せられません)、北斎の絵には台詞のような言葉が散りばめられており、同人誌をみたことある人なら分かるかもしれませんが、絵と台詞のコントラストは正に同人誌の先駆けともいえます。
 
 タコと女性がエロチックに絡み合ってる姿は、怪しくも美しい表現をしています。愛しい顔をした女性の表情に、タコは冷徹な眼差しでいやらしく詰めています。
 江戸時代の男性達はこの絵を見て自分の刀を抜いていたことが容易に想像できます。
 まさに、オタク文化を象徴させる絵だとおもいます。

 いかがだったでしょうか。偶には歴史のある浮世絵の絵に触れることも新たな刺激になり、意外な発見があるかもしれません。興味のある方は美術館に足を運んでみてはいかがでしょうか。

画像の提供はhttps://ja.wikipedia.org/wiki/%E8%91%9B%E9%A3%BE%E5%8C%97%E6%96%8E
葛飾北斎 – Wikipedia

小説書いてるクニヒロ(9216)です小説書いて四年になります。もしよかったらよんでみてください。