健康診断の苦い苦い思い出。。。

それは会社で行われた健康診断でのことである。会社の健康診断は社内のいくつかの会議室に移動し、ひとつひとつ検診をこなしていくスタイルである。私はまず胸のレントゲンを撮る為に1F駐車場のレントゲン車へ向かった。 

 

そこで出迎えてくれたレントゲン技師が!!とびきりの美人であり、最高の優しい笑顔で俺を迎えてくれたのだ!!

 

全く期待していなかったので、無欲な私に神様からのサプライズなのである!!

 

そしてこの俺に向かって上のYシャツを脱げって言うんですよ♡

 

はい、当たり前ですよね。レントゲン撮りますからね。はい、すみません、大丈夫です。

 

そして言われるがまま上の服を脱ごうとした瞬間、何かが頭をよぎって手が止まったのだ・・・ 

 

そう、それは、朝何も考えずに引き出しから取って着てきたTシャツがどんなものだったのかが気になり、俺の中の安全装置が作動したのだ・・・

 

私は色つきYシャツを着る時、中のTシャツの柄や色には全く気をつかうことなく手に取ってしまうのだ・・・

 

本日の私のコーデは・・・もしかして・・・

 

Yシャツのボタンを外すそぶりをして、そっと中を覗いてみた・・・

 

・・・・・

 

。。。。。

 

あ。。。。

 

やっぱり。。。

 

『あれ』着ちゃってた。。。

 

何となく朝の寝ぼけ眼でうっすらとしか記憶していなかったのだが、、、嫌な予感がしていたのだ・・・

 

私の引き出しの中で妙な存在感を放っている『あれ』・・・

 

その『あれ』とは・・・

 

大昔に母ちゃんが買って来たTシャツであり、あまりの強烈な柄のため捨てちまえばいいのだが、買ってもらったものはなかなか捨てられない俺・・・

 

そんな性格のせいでこんな目にあうなんて。。。

 

登場回数が少ないために長持ちしていた恐ろしいTシャツなのである・・・

 

 

 

その柄というのは・・・

 

 

なんと!!胸にめっちゃ大きくRomanticって太字で書いてあるのである!!

 

 

超超超超超恥ずかしい柄なのである!!

 

多少はロマンティストかもしれないが、そんなことはどうでもよく、まず何を思って母ちゃんがこのTシャツを俺のために購入したのかだ!!

 

今さら母ちゃんを恨む俺。。。目の前には美人のレントゲン技師。。。

 

そして俺を追い込むかのように、

 

美人技師「上のシャツを脱いだらカメラに胸を当ててください♡」

 

もう絶体絶命!!今さら車を降りることもできない・・・もうRomanticは止まらないのである・・・

 

 

私は涙をこらえながらサラリと上の服を脱ぎ、好きにして下さい状態で美人技師に身を任せたロマンティスト。。。 

 

美人技師「そちらに胸をつけて大きく息を吸って下さい♡」

 

言われるがままにレントゲンの機械に胸をあて、大きく息を吸うロマンティスト。

 

その瞬間!!いまレントゲンの機械で『Romantic』の文字が度アップで見られていると錯覚し、つい機械から胸を離してしまったロマンティスト!!

 

マイクで注意され「胸を機械に・・・」「胸をもう少し上に・・・」「胸をしっかり当てて・・・」「胸に・・・」「胸に・・・」「胸に・・・」それは女王様に命令されているような気分だった。。。

 

そしてこのタイミングでまさかの・・・

 

美人技師「Tシャツに大きな柄があるので脱いでもらえますか?」

 

だってさ!!!!!!!

 

せめてこのまま柄については何も触れられずに済むと思っていたのに!!

 

しかも初めからTシャツも脱いで裸になっちゃえば、このピンチから逃れることができたことに気づいた!!私は完全に動揺していたのだ。。。

 

 

そして地獄のレントゲン撮影が終了し、奥の部屋から笑顔で美人技師が再び参上。。。

 

その笑顔は。。。優しさ100%の初めの笑顔とは違うでしょ!!Tシャツの柄に対する笑顔が90%でしょ!!

 

そして上半身裸の俺は、ここで再び『Romantic』を着るのが普通の流れなのだが、あまりのトラウマっぷりに動揺して『Romantic』を着ることができず、カゴに置いたままYシャツの袖に手を通して『Romantic』をサクッと手に丸めて持ち去ろうと企てる弱気なロマンティスト・・・

 

しかし美人技師は徹底的に俺を追い詰める。。。

 

美人技師「ここからの検診では柄のTシャツを着ていても問題ありませんのでどうぞ♡」

 

だってさーーーーーーーーーーー!!!!柄のTシャツについて何も言わないで!!!!何も触れないで!!!!そっとしておいて!!!!

 

そこまで言われて頑に『Romantic』を着ない訳にもいかず、目の前で『Romantic』を見せつけながら着替えることになるロマンティスト。。。

 

それでも『Romantic』の露出タイムを最短にするべく、『Romantic』を着た瞬間にスピードMAXでYシャツを着ようとするも、今度は脱ぐ時に全く問題がなかった閉めたまんまの手首ボタンが全く通らず、胸の『Romantic』を突き出す形で手こずるロマンティスト。。。

 

もう何もかもがうまくいかない最悪の健康診断となってしまいました。。。

 

 

前略 おふくろ・・・あのTシャツは俺にすごい試練を与えてくれました。そしてそれは、人に見えないところのおしゃれにも気をつかうことを教えてくれました。この経験がロマンティックな男として磨きをかけてくれた気がします。

『健康診断の苦い苦い思い出。。。』おわり

 

使用画像:
かわいいフリー素材集 いらすとや http://www.irasutoya.com/

ケビンは10年のブランクから復帰した日記ライターです。現在は『文京なび』というブログ情報サイトを運営しております。まだ開設して間もないですが、文京区の素晴らしさ文京区で起こったエピソードを面白おかしくどんどん世に配信していきますので、ぜひご覧下さい!!そしてぜひぜひ周りのみなさんにご紹介下さい!!

ウェブサイト: http://living-bunkyo.com

Twitter: @livingbunkyo