【精神医療の今】―厚生労働省と交渉する人々―

  by Renka  Tags :  


2017年3月21日、厚生労働省・生活衛生局より「承認用量でも漫然投与で依存性 ベンゾジアゼピン系薬等44成分の添付文書改訂指示」と発表がありました。前回に引き続き、その発表を受けて「ベンゾジアゼピン系薬」の離脱症状に苦しみ、戦う人々を紹介します。

誤診で、ベンゾジアゼピンの常用量依存症になった

今回お話を伺ったのは、前回のシリーズで伝えた、田中さんが「ベンゾジアゼピン離脱症状の薬害救済を!」の署名活動している、後援「精神医療を変えて行く会」のリッチーさん(仮名)に伺いました。

リッチーさんは、20年もの長きに渡りベンゾジアゼピンを処方されてきました当事者です。病名は「パニック障害」ということでした。しかし、それは誤診であり正しくはベンゾジアゼピンの常用量依存症になっていただけだったと語ります。

自分で、常用量依存症に陥っていると思ったリッチーさんは、今から三年前に減薬を開始ししました。
リッチーさんは、その時の事を振り返って言います。

「減薬を開始するも厳しい離脱症状が出るも、クリニックや会社や家族までも”理解されない存在”でした。つまり薬のせいで具合悪くなっているのに、家族や会社やクリニックは”薬を飲まないお前が悪い”とされてきました」

当時、減薬の離脱症状を理解してくれる人は誰も居なく、孤独を抱えながら孤立無援となっていったそうです。

ベンゾジアゼピンの減薬に苦しんでいる、私と似た人達がたくさんいました

そうして孤立無援となりながらも必死で減薬方法を探しましたそうです。
そこで、今一緒に活動している嶋田さんと出会いました。嶋田さんは、「医療を考える会」の茶話会を開催している方です。ここではベンゾジアゼピンの減薬に苦しんでいる、私と似た人達がたくさんいました。

「このような会があれば自分も断薬できる」と想い、自分で自助グループを作りました。
今三年目となり日本全国からこの場所に来ているそうです。

自助グループの立ち上げ

「名前はMDAA東京で月1回、第一土曜日 横浜でやっています」会費は無料です。

ここで”いいっぱなしききっぱなし”のミーティングをやったり”減薬や離脱症状の雑談”をしています。
ここにくる人達は全ての人が”来てよかった”と言ってくれて私も自助グループを立ち上げてよかったと思っています。とリッチーさんは、自分以外に断薬で困っている人に、現在でも定期的に救済活動を行っています。
また、自助グループは今年になってMDAA町田が新しくできました。代表者は小太郎さんです。(詳しくはブログ「向精神薬なんてやめてやる」https://ameblo.jp/dr1974)
このように、全国に少しずつでも自助グループが広がって行ったら、離脱症状で苦しんでいる人々の支えになると思います。

「精神医療を変えていく会」の立ち上げ

まずは、自らの経験を踏まえ、色々調べました。そこで知ったのですが日本は「ベンゾジアゼピン系の薬」に何の制限がない事を知りました。まずは何の制限もない日本の向精神薬の処方、これを是正勧告するために立ち上がりました。
具体的には、被害にあった全員が7月11日ベンゾジアゼピン注意喚起の日に厚生労働省へ要望しに行くために発足。
リッチーさんの想いは、「私たちはやられっぱなしではなく、主張し相手と対話を通して具体的に精神医療を変えていくのです」という想いを持って活動しています。

また、ベンゾジアゼピン以外にも、子ども達とへの向精神薬投与が懸念されています。メンバーの一人であるアクアさんは「子どもへの向精神薬投与」についても、「向精神薬を使う前に、子どもの心、栄養、環境など沢山改善できることがある」として厚生労働省へ「子ども達への安易な処方はやめるよう」伝えました。

リッチーさんが立ち上げた「精神医療を変えて行く会」では、ブログで募った「ベンゾジアゼピン系薬物」を漫然と継続服用してしまった人達を対象に、アンケートを募った結果をメンバー4名と共に、4月19日に厚生労働省へ面談の約束をして提出してきました。たった8日間で159通の回答をいただいたそうです。

厚生労働省へは、定期的に話し合いを続けていきたい

こうした交渉は1回で終わりではなく、定期的に行うことが重要と思います。その点は厚労省の職員の方も同意をいただきました。また、厚生労働省は要望書、アンケート結果、会議の内容について関係部門と協議の上対策をすると明言しました。

リッチーさんは言います。
「自助グループ立ち上げてみませんか?向精神薬を減薬、断薬する仲間と共に私たちは支えあうのです。「俺たちは孤独ではない」」

リッチーさんブログ:https://ameblo.jp/aaa2806899/

「ベンゾジアゼピン離脱症状の薬害救済に協力お願いします!」署名実行委員会:https://benzodiazepine.jimdo.com/

(写真/リッチー:厚生労働省「誓いの碑」文/Renka)

Renka・・・アイヌ語で『希望』と言う意味です。 2006~2009年まで、兵庫県西宮市「西宮福男」の取材経験、西宮市情報サイトのアシスタントの経験があります。(現在は事情があって関っていません)現在は、某会社のHPを趣味がてら作成したり、ブログなどで活動しています。 街をフラフラ歩いていて、面白そうな人を、突撃取材をしたりするのが得意です。時々真面目な記事も書きます^^; 

ウェブサイト: http://getnews.jp/archives/373763