最強の道化師コンビ「CHOCOLAT」

  by Yukie Shibasaki  Tags :  

CHOCOLAT」はフランス初の黒人芸人・ショコラの成功と苦難、友情と愛を描いた感動の伝記映画である。

ショコラのような偉大な先駆者の映画が、なぜもっと早く製作されなかったのだろう?  お手本となる先輩がいない中での成功は(相方・フティットの助力も大きかったと思うが)、歴史的なこと。 スターとなった人が身を持ち崩し忘れられるというのは、よくあることかもしれないが、結核でひっそり亡くなったというのは可哀想なことだ。 芝居に挑戦しようとする彼に対し、“ショコラは記憶力に問題あり”なんて記事を載せた新聞。 黒人に十分な教育を受ける機会を与えてないくせに、腹が立つ。 ショコラと看護師・マリーさんの愛もドラマチック。 その時代の彼らの関係は、周囲から白眼視されたと思うから。

ショコラ役のオマール・シーは「最強のふたり」の時以上の熱演だった!  硬軟を巧みに演じ分けられる、素晴らしい俳優だと改めて思った。 ハリウッド映画とフランス映画にバランスよく出演してるのも○。 今後も活躍して欲しい。

冒頭のフティットは、崖っ縁のように見えた。 ショコラを相方に選んだのは、彼の賭けだったのかも。 フティットのように、ステージを下りると笑わない道化師が多いのかな。 それでも笑いの仕事に従事する男はスゴイと思った。

Yukieはフティット役のジェームズ・ティエレにずっとポーッ♡としていた。(笑)  姿も声も喋り方も素敵だなと思った。(あと目が印象的。)  Yukieはしばらくティエレを追っ掛けそう。 まずは「太陽と月に背いて」をレンタルしてみようか。

スターライフを謳歌するショコラと、成功しても真面目を通すフティットが対照的。 差別に苦しむショコラのシーンは悲しいが、2人の芸に笑ってしまうシーンも多かった。 正に哀歓こもごもな伝記映画。

フランス映画を観たのは「グレートデイズ!―夢に挑んだ父と子―」以来、2年ぶり。 いつもハリウッド映画ばかりだから、もっとフランスとか非ハリウッド映画に目を向けるようにしたい。

まとめ:「CHOCOLAT」は脚本が練り上げられた、素晴らしい作品。 音楽・編集・風景映像もとても良かった。 DVD出たら欲しいなと思う位、気に入った。 こういう良作は、大規模上映されるべきなのに・・・。 上映劇場は少ないが、興味を持った方は遠出しても観に行ってネ!

追記:ストーリーを書かなかったのは、“公式サイトをぜひ見てもらいたい”との思いから。 役立たずの公式サイトもある中で、「CHOCOLAT」のは非常に良かったから。 監督のインタビューも載ってるので、見てみて。

Yukie Shibasaki

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