ノーベル賞無視のボブ・ディランは「無礼で尊大だ」発言は本当か? 実はこんなウラがあった!

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ノーベル文学賞受賞の報道に対して完全スルーを貫き、一旦は彼の公式サイトに記載された「ノーベル文学賞受賞」の記述がその後、削除されていることなどから、賞を辞退する公算が高まってきたボブ・ディラン氏。そんな彼の態度を見たノーベル賞選考委員の1人が「無礼で尊大だ」と発言したとされるニュースがネットを騒がせている。

これは選考委員のペール・ウェストベリ氏がテレビのインタビューに答える中で発言したとされるもの。イギリスの大手新聞『The Guardian』は「criticised as ‘impolite and arrogant’」と見出しを付け、ウェストベリ氏が強い調子でボブ・ディラン氏を批判したと取れるように伝えている。日本のマスメディアにも「“無礼かつ傲慢だ”と強く批判した」と翻訳しているところがあり、ネット民も「どんだけ“上から目線”なんだ」「逆ギレかよw」といった反応でもちきりだ。

だが、ウェストベリ氏の同じ発言を報じたイギリスの『The Daily Telegraph』や『The Independent』の記事を見てみると様相はだいぶ異なる。元の発言は「One can say that it is impolite and arrogant. He is who he is」だったというのだ。これを日本語らしく翻訳すると、「(ボブ・ディランの態度は)無礼で尊大かもしれないが、彼らしいじゃないか」とでもなるだろうか。批判というよりも、無反応を見越した上で「やれやれ、しょうがないな」という程度で、むしろボブ・ディラン氏への愛情すら感じさせる。

単に翻訳の誤りだったのか、煽り気味に伝えたかったのかはわからないが、発言の一部を切り取って報道することの恐ろしさを改めて感じさせるニュースだった。

画像とソース:『The Daily Telegraph』より引用
http://www.telegraph.co.uk/music/news/nobel-academy-member-calls–bob-dylan-impolite-and-arrogant/?[リンク]

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