【3DS】『ぷよぷよ』仁井谷氏の新作落ちゲー『にょきにょき』はスゴかった!

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『ぷよぷよ』の仁井谷氏が新作ゲーム『にょきにょき』を発表!

突然だが、『コンパイル』というゲーム会社をご存じだろうか?
一部の人間にとっては濃密な思い出を喚起させる会社なのだが、ゲーマーでなくとも『ぷよぷよ』を開発した会社と言えば誰もが合点がいくはずだ。
(ここでは語りつくせないが筆者はMSXの『ディスクステーション』でアレコレと遊んだし、『もものきはうす』でもお世話になった。)

コンパイル○・社長 仁井谷正充氏

コンパイルは1982年に設立され、落ちものパズルゲーム(以下落ちゲー)『ぷよぷよ』で一世を風靡(ふうび)した後、2002年に破産。しかし今年の5月、創業者であった仁井谷正充氏が新会社『コンパイル○』(コンパイルまる)を設立したと報告、そして新作ゲーム『にょきにょき』が、Nintendo3DS(以下3DS)で11月24日に発売予定との発表もなされた。

タイトル以外は一切謎に包まれていた『にょきにょき』のルールや魅力を本記事でじっくりとお伝えしたい。

今回のリリースは“たびだち編”である。続編にも期待したい。

『にょきにょき』……聞くからに『ぷよぷよ』と似ていそうである。
あの『ぷよぷよ』の生みの親として知られる仁井谷氏が新しい落ちゲーを作るとなればゲーマーとして注目せざるを得ない!と、ひと足早くテストプレイに参加してきた。

プレイした率直な感想を述べると……

「すげえ面白かったです!ぶっちゃけナメてました、ごめんなさい!」である。

「ぷよぷよみたいで、そこそこ面白いだろうけど、どこかでやったことのある感じだろう……」という不遜な予想は完全に打ち砕かれることとなった。久しぶりに斬新で面白い落ちゲー体験をできたことに興奮を覚えたほどである。

『にょきにょき』は“にょき”をつなげて消すパズルゲーム!

フィールドの中に降ってくる“にょき”をしきつめ同じ色の“にょき”をつなげて消し、フィールドの上まで“にょき”が積み上がってしまうとゲームオーバーいわゆる“落ちゲー”である。

それでは『ぷよぷよ』と一緒じゃないか!

……と言いたいところであるが、ゲームジャンルとしてわかりやすくシンプルなことは大事である。肝心なことは“にょき”と“ぷよ”ではつながり方と消し方が異なることだ。

【1】同じ色の“にょき”は縦にも横にもつながる。

同じ色同士の“にょき”は縦には伸びるように“にょきにょき”とした様子でつながるが、横には一番下の1つだけが“茎”でつながる。ぱっと見、何が新しいところか解りづらいかもしれないが、それは“にょき”が消される時に明らかになる。

慣れれば複数段に分けてジグザグに枝分かれさせることも。

【2】“にょき”は何個もつながる!“針にょき”に切り替えて起爆!

“にょき”は同じ色をいくつつなげても消えないが、“にょき”の隣に“針にょき”を置くことで、“にょき”が起爆されて消える。“にょき”の操作中、XボタンかYボタンを押すことで“針にょき”に切り替わるのだ。消されるピースと起爆できるピースが別れるものは『ばくばくアニマル』などの例があるが何のピースが降ってくるかは運任せの落ちゲーにおいて、起爆のピースに任意で切り替えられる仕様はなかなかに斬新である。
(A・Bボタンはいつも通りピースの回転。)

【3】“にょき”は“連茎”の消え方に特徴あり!

“にょき”の最大の特徴である消え方は、同じ色でつながっていても、茎ごとに順番に消えていく“連茎”方式となっていることである。『ぷよぷよ』など多くの落ちゲーで連鎖を組むには基本的に2色以上が必要だが『にょきにょき』の場合は1色だけでも連鎖を組むことができるのだ。

【4】“おじゃまにょき”も好きな時に相手に降らせる!

連茎でためた攻撃力は“おじゃまにょき”としてLボタンまたはRボタンで相手のフィールドに降らせることができる。攻撃のタイミングも自由にできるのは落ちゲーとしては珍しいルールである。チマチマと細かく降らせるも、ためてまとめて降らせるもよし。手加減して降らさないという接待プレイも可能である。“おじゃまにょき”はそのままでは消えないが隣で“にょき”が消える時に、同時に消える。(おじゃまは『ぷよぷよ』と同じ方式である。)

相手の連茎を一気に埋めてしまおう!

連鎖の起爆やお邪魔攻撃のタイミングを任意化すると対戦格闘のような駆け引き感が新たに生まれる。確かに今までの落ちゲーにも、対戦時の駆け引き要素はあったけれども、任意で攻守のタイミングを決められることで、より厳密な駆け引きへと昇華され対戦の緊張感がグッと増した。

初めのハードルは高いが、初心者から熟練者まで一緒に楽しめる!

『にょきにょき』のルールをまとめると以下のような特徴が挙げられる。

・1色~の少ない色数で連鎖を作れる
・任意のタイミングで連鎖を起爆できる
・攻撃のタイミングも任意に調整できる


タテヨコのつながり方
針にょきへの切り替え攻撃タイミングが任意、という基本ルールを覚えるまでの初めのハードルは『ぷよぷよ』よりも高めであるが一度把握すれば、初心者であっても大きな連鎖をかなり自由に組めるのだ。これは、初心者から中級者までの道筋が非常に短いとも言い換えられるだろう。ルールに慣れてくれば、戦況によって攻守のタイミングを見極める駆け引きを感じられるし熟練のゲーマーならば、降ってくるにょきの色数を増やすことでも、より複雑で高度なプレイを楽しめる。

仁井谷氏は「すぐにルールが理解できて、初心者も熟練者も白熱した対戦を一緒にできるゲームメカニクスを目指した」というコメントをしている。言うだけなら容易いが、それを実際にゲームで実現することは並大抵のことではない。業界の酸いも甘いも知り尽くしてきた氏の老練たる実力をまざまざと思い知らされた。

対戦モードでは“にょき”の色数を2色~5色までのハンディキャップを付けられる。

シングルプレイモードではキャラクター同士の“かけあい”も健在!

新作落ちゲー『にょきにょき』3DSにてダウンロード専用(予価800円)で11月24日に発売予定だ。最新情報は仁井谷氏のtwitter(@mooniitani)またはコンパイル○のホームページ(http://www.compile-o.com/)をご確認いただきたい。

こういったまじめに面白いゲームは何としても売れてほしいし、配信が待ち遠しい。

画像5,7,9枚目は筆者作成 他はすべて筆者撮影(3DS画面直撮り)
(c) D4 Enterprise co.,Ltd.(c) コンパイル○

某ゲーム開発会社のプランナー。RPGが好きすぎて死ねるし、時々死にかける。趣味・特技は詩の朗読。

ウェブサイト: http://sorcerypaedophile.webnode.jp/

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