【通勤読書】46:推しが武道館いってくれたら死ぬ

<『推しが武道館いってくれたら死ぬ』 平尾アウリ>
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この本は、『まんがの作り方』を読み終わった後、岡山に行く用事ができて、岡山に行くならこれを読まねばということで購入し、品川から岡山までの新幹線の中で読みました。2016年9月現在、2巻まで発売されています。ざっくり説明すると、岡山をホームに活動しているアイドルと彼女たちを応援しているファンたちの熱く、時に暑苦しいアイドル愛のお話です。作者が岡山出身です。実は私も子供の頃、岡山で過ごした時期がありまして、作者がちょいちょい入れてくる岡山ネタ(『きびだんごの配布』とか「シンフォニーは大きすぎるもんね」など)にクスッと笑いながら読みました。
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『れお』『空音』『眞妃』『舞菜』『優佳』『ゆめ莉』『文』の七人のメンバーで構成されたアイドルグループ『Cham Jam』は地元岡山で活動中。ある日、彼女たちが参加していた小さなライブステージで『えり』が『舞菜』と運命的に出会い、二年後には『えりぴよ』と呼ばれる舞菜推しのトップオタになっていて・・・という感じで物語は進行します。舞菜とえりぴよは両片想いをこじらせ続けるし、眞妃とゆめ莉はグループ内恋愛してるし、れおと空音もなんだかんだしてるし、優佳と文もなんだかんだで、読んでるこちらが、てんやわんやしている状態。男性ファンも出てくるのですが、あくまでファンとして存在しているのでヘテロエンドは無さそうな気配です。あと、『Cham Jam』のメンバーは十代から二十代前半の女の子たちですが、彼女たちはアイドルという仕事をしている社会人でもあるので、社会人百合としても読むことができます。ですから、舞菜とえりは取引相手に片想いしていたり、眞妃とゆめ莉は社内恋愛、他のみんなも先輩と後輩など同僚となんだかんだしている状態になっています。ファンにお金を使って貰うことで成り立つアイドルは、普通の会社員とは違って特殊な職業ではありますが、だからこその結びつきがあり、アイドルとファンの関係についての読み応えもあったりします。
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メインの『舞菜×えりぴよ』も気になりますが、『眞妃×ゆめ莉』と『れお×空音』も非常に気になります。片方が憧れの背中を見せる立場もしくは少しだけ先に歩く立場で、もう片方はその背中を見つめたり並んだりしながら追いかける立場で、彼女たちが成長していく姿と絡んでくる恋心が絶妙。保護者みたいな行動で大人に見える眞妃も十九歳で、ゆめ莉の前だけで見せる姿が可愛いし、一番アイドルらしいれおは苦労人だからかグループを俯瞰で見ていて、冷静に見える空音の動揺を優しく包む行動が格好いい。それぞれがどんな二人になっていくのか楽しみです。あとは、えりぴよがどこまで体を張るのかも気になります。えりぴよ、本当、怪我に気をつけて・・・。そんなこんなで、すごくおススメです!
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(写真は著者撮影)
※今後は紙媒体ではなく、Kindleで購入後、スマートフォンで読書することが増えたため、添付写真がこのスタイルになっております。ご了承ください。

Kindle作家と会社員の兼業。AmazonKindleにて小説発売中。通勤中の読書をテーマにのんびりと執筆していきます。

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