【通勤読書】44:姫のためなら死ねる

<『姫のためなら死ねる』 くずしろ>
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この本は、私の体が『くずしろ』作品を無条件で購入する体になってしまっているので買いました。大好きなんです、ごめんなさい。くずしろ作品は、まだまだ取り上げたかったのですが、連載終了も近いですし、一作だけに絞りました。『犬神さんと猫山さん』の『いのちゃん』が大好きなのでそちらを取り上げようか迷ったのですが、学生より社会人が出てくる話を優先しようと思い、こちらの作品を選びました。ざっくり説明すると、平安時代の宮廷を舞台に清少納言が藤原定子に「はあはあ」するお話です。基本、四コマのギャグですが、時々シリアスになります。
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現代に置き換えれば『ブログばかり更新する只のニート』だった清少納言が、数少ない友人である弁官の後押しを受け、藤原定子の家庭教師になってしまい・・・という感じで物語は進行します。出会いの時、定子様に一目惚れした清少納言は二十七歳で定子様は十三歳ですから、一回り以上の年の差があります。そして、定子様は中宮なのですでに帝の妻。そんな関係をスタートさせた清少納言は、定子様に対するときめきと罪悪感でどうにかなりそうな日々を過ごしていきます。弁官の他にも、ライバルの紫式部や同じ部屋の紅式部なんかもいい味を出してきて、平安時代の宮廷を舞台にした社会人百合のお話にもなっています。これ、設定を現代の会社に置き換えても十分に通じてしまう感じ。百年が過ぎようが千年が過ぎようが、働く人の悩みは通じるものがあるし、恋する気持ちも変わらないものだなと思いました。2016年9月現在で六巻まで出ているのですが、何年かかっても清少納言と定子様の恋路は見届けたいです。定子様の誘い受けっぷりが、もう本当に、どうしていいか分からないくらい大好物です!(すみません)。
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主人公の清少納言は、あの清少納言がモデルなので、枕草子をしっかり読んでみたくなりました。この『姫のためなら死ねる』自体が超訳本みたいなものなのですが、大人の女が一回り以上年下の女の子に恋して人生が激変する日常、という視点で読んだら面白いのかなと思いました。こんなことなら、学生時代に受けた古典の授業、もっと真剣に聞いておけばよかったなと。清少納言と定子様の関係も気になりますが、弁官と定子様の母である貴子様の関係も個人的にはストライク。対等ではなく主従の関係がある百合も好きなんだなと自覚させてくれた二人なので感謝しています・・・。 すごくおススメです!
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(写真は著者撮影)
※今後は紙媒体ではなく、Kindleで購入後、スマートフォンで読書することが増えたため、添付写真がこのスタイルになっております。ご了承ください。
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