ドイツ将校が夢見たヒトラー無き世「VALKYRIE」

  by Yukie Shibasaki  Tags :  

「ワルキューレ」をレンタルした。
8年前の作品なのだが、目立つディスプレーをされていたので目に留まり、観てみようと思った。

「ワルキューレ」はナチス総統ヒトラーの暗殺未遂事件・7月20日事件(ワルキューレ作戦)を描いた作品。
“ヒトラー以外のドイツ人もいる、と世に示すため”暗殺を企てたが未遂に終わり、処刑された男たちのドラマ。

ワルキューレ作戦の実行役・シュタウフェンベルク大佐を演じたのはトム・クルーズ。 大佐は当然実在した方。 Wikipediaでお写真を見たら、なかなかのイケメンだった。 軍服の似合う、本当に二枚目な方。 若く熱血漢であった大佐は、実行役に打って付けだったのだろうな・・・。
アメリカ人のトム様が大佐を演じることに、不満の声もあっただろうな。

ビル・ナイが演じたオルブリヒト将軍は、作戦の首謀者の一人でありながらも“迷い”があったように見えた。 家族のことを考えると、作戦を実行することに戸惑いがあったのだろう。 そこが人間らしく感じられ、切なくなった。 後半の、作戦を発動してから処刑されるまでのビル・ナイの芝居が印象深い。

ジェイミーパーカーが演じたヘフテン中佐(シュタウフェンベルグ大佐の副官)は非常に忠実だと感じた。 大佐の処刑の時に盾になったというのが事実だなんて。

数ある暗殺作戦を未遂止まりにさせていたヒトラー陣営もスゴイ。 ヒトラーは、本作では思慮深い・物静かな人物のように見えた。
時代も悪かったのでは。 彼が存在したのが現代なら、あそこまでの悪事は不可能だし、退陣や逮捕で済んだのでは。
ともあれ、ヒトラー映画は今後も作り続けられると思う。 良くも悪くも映画向きの人物なのだ。
ヒトラー役・デヴィッド・バンバーの演技も強烈だった。

公開時にドイツでどういう反応だったのかが気になるが(笑)、Yukie的には素晴らしい作品だと思った。
トム様映画はやはり上質・ハズレ無し。

若い人たちに観てもらいたいな!