いい日、昴の奇跡

  by takagishigemi  Tags :  


いい日、昴の奇跡

 みなさんは、和食派でしょうか、洋食派でしょうか。聞いたところによると、味噌汁のための大豆はほとんどアメリカ産らしい。水道の水は塩素消毒をされているけれど、それは化学者が塩素を実験室で作ってくれたおかげ。
  テレビを見ると、時代劇をやっている。電気を発見した物理学者さん、ありがとう。俳優さんも、脚本家も、カツラを作る人も、大勢の人のたち、感謝します。
 私たちの現在の生活は、過去の多くの人たちの努力に支えられている。目の前のバナナ一本にしても、フィリピンの農家が作り、船を作る人がいて、船の燃料を掘り出し、誰かが運んでくれた。
 本当に、私たちの生活は鉛筆一本まで、どこかの誰かの労働のお蔭だ。奇跡のような話だと思う。だから、私たちは自分でできることを考えて、誰かの役に立つことを考える。
 教師や講師をしている人は、英語が得意だった、数学が得意だったという人が多い。でも、世の中は、もっと複雑だ。たとえば、阪神淡路大震災や、東日本大震災のときに、多くの方たちが亡くなられた。その中には、東大や京大に合格できるような優秀な生徒も大勢いたに違いない。

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 他にも、才能があるのに保護者が亡くなられたために、授業料を納付できない生徒が世の中にはたくさんいる。
 塾講師をしていると、優秀な子で医師志望なのに、授業料が納付できるような裕福な子ばかりでないことはザラにある。それで、国立大学の中でも、学費を無料にできる自治医大や防衛医大をめざす。あるいは、奨学金やバイトで学費を捻出しようとする。
こういう子たちが、テレビを発明し、難病で苦しんでいる人たちの治療法を発見する。塾講師というのは、そういう考えをするものだ。賢い子を優遇し、勉強ができないと人格否定まですると非難する人がいるのは、承知している。
 しかし、私はそういう声は聞かないようにしている。
 私の役割は、自分の未来を切り開くために必死に勉強している生徒の指導。その生徒を支えるために、自分の生命保険を解約してでも学費を捻出しようとする保護者の味方になることだ。
 そういう気持ちがなければ、京都大学を7回も受けたりしない。私が英検1級に合格した時、講師仲間は言った。「これで、英語講師として一生安泰だね」。
 でも、私はそう思わなかったので、中学生の理科・社会も復習し直して、指導ができるようにし、高校数学の復習もして、指導ができるようにした。それでも、不十分だと思うので、今は「物理」「化学」を勉強している。

旧帝合格者数(四日市高校、定員360名、現役合格数)
           H28   H27   H26   H25   H24 
1、北海道大学   4     5    10     2     7 
2、東北大学    3     0     1     3     2 
3、東京大学    4     9     2     3     3 
4、名古屋大学  17    37    25    17    30 
5、大阪大学    11    8     6    17    20 
6、京都大学    3    12     8    16    10 
7、九州大学    2     3     1     1     0 
     合計   44    74    53    59     72
   合格率   12%   21%  15%   16%   20%

 人間の才能は、自分が望んでいるものと違うことが大半だ。

 私は科学者志望だったけれど、文系に進むしかなかった。英検1級や通訳ガイドに合格した頃は、通訳になろうとしたけれど、生活でいるほど収入がなかった。名古屋大学の大学院の筆記試験に合格して、面接で「来ますか?」と尋ねられたけれど、融資の返済中かつ子供がいた。
 結局、いろいろあったけれど、「教育学部」卒らしく講師の職に落ち着いた。
 私の塾生を見ていても、最初から医師志望で、医者になれる子は少ない。みんな紆余曲折を経て、それぞれの道を歩んでいく。オリンピックを夢みて、参加できる人は何万人に1人だろう。
 本当に不思議なのだ。私は、何かに導かれているのだろうか。高校二年生の時に、どうして教育学部を選んだのだろう。あれこれ手を出して、ジタバタしても、結局この仕事になってしまった。
 皆さんも、心当たりあるのではないでしょうか。どうして、今の仕事をしているのか。甲子園をめざしていたはずなのに、どういうわけかIT企業に就職している。「そういえば、小さい頃からゲームが好きだった」。
 私も、「そういえば、人に教えるのが好きだった」の1人なのだ。
 塾生の大半の子も、試行錯誤をして志望校を決定していく。多くの子は、ランキングを落としたり、文転する子もいる。合格する子もいるが、落ちる子もいる。たぶん、患者を救えなかった医師の気持ちと似たようなものだろう。
 実際、受験のプレッシャーに押しつぶされて死を選ぶ子もいる。そういう厳しい現実を見ていると、クラブや生徒会の片手間に勉強しているような子を見ると、「甘いなぁ・・」と思う。

「オリンピック」の画像検索結果
 私は、テニスやサッカーばかりして遊んでいる子がいてもいいと思う。しかし、自分の塾では、そういう子ではなくて難関校をめざす子の指導をしている。将来、多くの人たちの日常生活を改善するために働く人の背中を押したい。
 それが、私がこの世に生まれた意味だと思うから。
 私は、大学受験の前に身体が痙攣して病院送りになった経験がある。医者の診断では、ノイローゼの一種とのことだった。頭ではなくて、身体に症状がでてラッキーだったと思っている。
 だから、気持ちが追い詰められていく受験生の気持ちが痛いほど分かる。
 時間をドブに捨ててしまうようにさせる愚かな同級生が許せない気持ちが分かる。非難する時間も惜しいので、距離を置く気持ちも分かる。

旧帝合格者数(桑名高校、定員360名、現役合格数)
           H27   H26   H25   H24   H23 
1、北海道大学   1     0     1     1     0 
2、東北大学    0     0     1     0     0 
3、東京大学    0     0     0     0     1 
4、名古屋大学  11    16    13    11    21 
5、大阪大学    2     0     1     1     2 
6、京都大学    1     2     0     4     1 
7、九州大学    0     0     0     0     1 
     合計   15    18    16     17    26
   合格率    4%   5%   4%     5%   7%

 みなさんは、きちんと挨拶のできる人が好きではないだろうか。犯罪をおかした人の近所の評判を聞くと、「挨拶もしない人だった」ということが多い。挨拶は、相手に敵意のないことを示すサインだ。
 塾で受験指導をさせてもらっていても、この傾向は明らかで、素行と学力は密接に関係している。学力が高い子は、勉強に夢中だからタレントやファッションに目を向ける暇がない。
 だから、多くの場合は「まじめな、ダサイ子」とか「変な子」と形容されることが多い。センター試験を10回受けたが、おかしな髪型や服装の子もチラホラいた。しかし、京都大学を7回受けた会場で出会った子たちは、見るからに京大受験生だった。
 ドアを開けるとき、必ず後ろの人を気にしていて感心したものだ。この子たちが、病気の治療法を開発し、法的にトラブルを処理し、多くの学生を導いていくのは当たり前のように思われた。偏見ではないと思う。
 学力を上げたり、研究成果を出すには、そういう人間たちに囲まれている必要がある。暴力団やヤクザのような人に囲まれていたら研究どころではない。勉強するにも、環境は大切なのだ。

「暴力団」の画像検索結果
 だから、私は自分の塾を開設する時に大規模塾の反対を行った。名古屋の7つの大規模塾で指導して分かったことがある。大規模塾は、「多くの生徒は中身ではなく見た目で判断する愚か者」という哲学から出発している。
 つまり、設備を整える。見た目で分かるから。Fランク大学が、学生食堂を綺麗にして集客するという例の手法だ。でも、京都大の学食は綺麗ではなかった。名古屋大学も同じこと。
 学食や制服で釣られる生徒は、ロクなもんじゃない。私は、素行の良いマジメな生徒だけを集めて、学習環境を整えたかった。設備など、実はどうでもいいのだ。安全であれば。

◆THEアジア大学ランキング2016
トップ50にランクインした国内大学(☆は旧七帝)
7位  東京大学     ☆
11位 京都大学     ☆
23位 東北大学     ☆
24位 東京工業大学
30位 大阪大学      ☆
34位 名古屋大学     ☆
46位 筑波大学
48位 九州大学      ☆
49位 北海道大学    ☆

 私がお世話になった、ローガンのブレアーさんは日本の基準で言ったら豪邸に住み、高級車を乗り回していた。でも、生活自体は質素だった。私は、帰国してから日本規格の小さなアパート、そして一軒家と住居を変えてきたが、不便はない。豪邸や高級車に憧れる人がいてもいいけれど、私はそういう生き方はしない。
 名古屋の大規模塾に勤務している時は、一等地のスゴイ綺麗なビルだったけれど、勉強するのに必要なのは、教室内の仲間と良い講師だけ。それで、私はお金とエネルギーという経営資源を自分の学力アップと、良い生徒だけ集めることに集中させた。
ニュートンではないけれど、リンゴが落ちて不思議さを感じるタイプの子でないと、勉強が続かない。スマホを見て、ゲームに夢中になる子ではダメで、その仕組みに興味を抱く子が難関大学の欲しがるタイプ。
 だって、引力と呼ばれる力は目に見えない。しかも、その運動が数式で表現できて、計算まで出来てしまう。何か、この世を支配する壮大な設計図の存在を感じさせる。その不思議さー奇跡と言ってもいい何者かの存在は人生を賭けて研究するに値する。

四日市高校は、データ提供が早いので本年(H28)のものですが、桑名高校と川越高校は昨年度(H27)のデータです。生徒数は年度により差があるので概数です。

○合格者数○   四日市高校 桑名高校 川越高校 生徒数   合格率
1, 光陵中学校   16   49    3   180   38%
2, 陵成中学校   17   42    7   200   33%
3,員弁中学校    1    15    7   80    29%
4,東員第二中学校  1    19    9   110   26%
5,藤原中学校    2    10    3    60   25%
6,北勢中学校    5    17    6   120   23%
7,東員第一中学校  2    19    5   120   22%
8,大安中学校    4     8    8   140   14%

 その壮大な謎を解明するためには、数学や物理や化学を勉強しなければならない。私の塾生のような才能は、私にはないのが残念だけれど、死ぬまで勉強は続ける。それが、京大を7回受けた本当の理由だ。その壮大さに比べたら、ここに書いてあるランキング表など些細なこと。
 その些細なデータさえも、「競争を煽らせない」と生徒本人にさえ隠蔽する地元教師の狭い料簡。こんな教師に出会ったのは、不運としか言いようがない。
 生徒の方も、建物だけではない。問題集が悪い、参考書が悪い、教師が悪い、親が悪いなんぞと言っているタイプ。これでは、誰も救えない。
 本当は、そんなものはどうでもいいのだ。今、自分の前にあるもの。それを見て、「これの構造は、どうなっているんだ?」と不思議に思う気持ちがあれば、どの問題集でも力はつくものなのだ。
 ここで、カミングアウト。私は神様を信じている。クリスチャンだけど、洗礼を受ける前から、何者かの存在を信じていた。勉強すればするほど、科学はこの世界のほんの一部しか説明していないこと。そして、マクロの世界のブラックホールから、ミクロの世界の の素粒子まで、なにも分かっていない。

「素粒子」の画像検索結果
  と言うより、研究が進めば進むほど、この世界の驚異的な「謎」が深まっていく。そこが分かってくると、金やら名誉やら、ましてや酒、女、ギャンブルなどバカらしくて、夢中になれるわけがない。
  私を嫌いな人は、ハゲだ、バツイチだと罵倒するが、なんとミミッチイとしか感じない。毛の多さなど、どうでもいい。一人の女性との関係がうまくいかないからって、この世の終わりではないだろう。
  私には、他の人より0.1秒速く走れるとか、1cm高く跳べるとか、どうでもいいことだ。「勉強とクラブ」などと言っているのは、世界200か国の中で、日本だけではないのだろうか。「日教組」だけでなく、オウムもイスラムも、自分の考え方以外は認めないという狭量な人では、この世の不思議に目が開かない。

世界を、数学や物理学の視点で見ていると、「個人塾は負け組みよ」といった銀行の融資係も、「塾講師などに、娘はやれん」と言った義母も、情けない人間に見えてきて、やり過ごしてこれた。

 英検1級、通訳ガイドの国家試験、国連英検A級、ビジネス英検A級などを持つ英語講師。京都大学を7回受け、英語8割、数学7割。名古屋の河合塾学園、名古屋外国語専門学校などを歴任。アメブロ「受験生」ランキング1位。youtube 動画38万回再生。「英語の資格を取ろう」(法学書院)で紹介されました。アメリカの中学校で英語指導経験あり。少林寺拳法二段、ジャッキー・チェンと一緒にテレビ番組に出たことあり。

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