【ガジェ通秋葉原制覇】暑いんだったら冷たいラーメンを食べればいいじゃない @『粋な一生』

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ガジェット通信のある秋葉原も、ここ最近の猛暑はヤヴァイ感じで御座います。どのくらいヤヴァイのかと言うとケバブ屋さんの従業員が暑さでグッタリしてるレベルです。

まあ、あちらの暑さがどんなもんかはケバブな国に行った事のない筆者(YELLOW)としては、いまいち実感が沸きませんがマレーシアくらいの暑さを感じる日もある今日この頃だったりします。

「正直、暑いんでラーメン無理!」

よしんばスパイシーなカレーであれば、食べた後に沸き上がる謎の爽快感とトレード出来ますが、こんな暑い日が続くのにラーメンとか無理ゲーです。

ラーメン食堂『粋な一生』

えーと、このラーメン食堂『粋な一生』という店名のラーメン食堂とは? ……みたいなくだりがメニューに書いてあったと思うのですが、暑いんで省略します。

それなりに噂の店なので、ちょいちょい前から気にはなっていたのですが、他の取材対象店と離れているので、なかなか訪れる機会がなかった次第です。

そして、クッソ暑い中を歩いて訪れた筆者の選択肢は、夏季限定メニューである『塩冷製麺』(830円)一択で御座います。

『塩冷製麺』を食す!

整いました。

この『粋な一生』は色々な種類のラーメンがレギュラー化されています。

基本、塩も醤油も味噌もって欲張りな店は、大抵どれもがイマイチなパターンが多いのですが、この『粋な一生』に関してはネガティブな意見が少ないので、ラーメン器用な人が研究しているのかもですね。

ここら辺のセンスがあれば、きっと『塩冷製麺』もイケてるはずです。

冷やしでもチカラ強いスープ!

めっちゃ暑い中を歩いたので、まずはスープをハイペースで頂きます。

希に冷たいラーメンと謳いつつも、ヌルい冷やしラーメンを出してくる店もありますが、この『塩冷製麺』はちゃんと冷えていますね。

ラーメンに限らずスープは冷やすと、どうしても香りが弱くなり動物系の脂は固まってしまい、色々と難しいのです。

しかし!

この『塩冷製麺』はそこら辺も美味くクリアしていますね。

アクセントのジュレ的な何かは梅っぽい酸味があり、シンプルな魚介風味のスープに変化を加えてくれます。

塩味が濃いとの意見もありますが、塩ラーメンの場合は少し強めにしないと味がぼやけるし、冷製なのでより塩を加えないと中途半端なラーメンになってしまいます。

なので筆者的には、確かにちょっと塩分を感じますが、この塩加減がベストであると思った次第です。

麺も美味いぞ!『塩冷製麺』

ツルリとした麺は冷たいスープにマッチしていて、非常にバランスの良いラーメンに仕上がっています。

夏と言えば“冷やし中華”が一般的ですが、どうも冷やし中華は麺がイマイチな事が多いんですよね。

もっとも町の中華屋さんのラーメン、もとい麺に多大な期待を寄せるのもアレなんですけど、もっと美味しい麺を使って美味しい“冷やし中華”を作る努力はしても良いと思います。

しかし!

この『粋な一生』の『塩冷製麺』の麺はバッチリです。ネットの情報では麺は『浅草開化楼』との説もあり、事実であればこの美味しさも納得で御座います。

冷たいラーメンに合わせた具材の数々

ぱっと見た感じのビジュアルは、見た目優先の彩りに思えますが、何気に冷たいラーメンに合わせた具材である事に注目して欲しいですね。

チャーシューを鶏にしたのは、冷やした時に豚の脂は食感が悪くなる事を考えてだと思われます。

まあ、あえて豚の腿肉でチャーシューを作ると言う選択肢もありますが、塩味って事で考えれば鶏腿肉を使うのがベストでしょうか?

さらに白髪葱の存在も重要です。葱の青い部分は加熱しないと苦さも残るので、スープが冷たいラーメンであれば、白い部分を限りなく薄くして使う事になります。

さらにトマトも季節感を出す為だけにあるわけではありません。

トマトの持つ酸味が塩の美味しさを引き出すと共に、トマトを食べる事でラーメンの味を一度リセットする効果があります。

強いて言うなら、カイワレは純粋に彩りと思われ、そこは水菜でも良くってよとは思いますが、逆に緑色なら水菜でもカイワレでも問題ないと言う結論に至った筆者です。

非常に満足度の高い一杯でした。ご馳走様です!

『塩冷製麺』 総評

ラーメンを作る上での必要なセンスの数々を、このラーメンのあらゆる部分に感じる事が出来ました。

ぶっちゃけ、冷やしラーメンを美味しく作るのは、熱いラーメンを作るよりも難しいのですが、そこら辺もちゃんと研究して結果を出した『塩冷製麺』にディスる要素は皆無です。

また店内も清潔で接客も小気味良く、全てにおいてオススメ出来るラーメン屋さんであるという印象を受けました。

というわけで、暑い日に『粋な一生』まで歩くのは少々シンドイのは事実ですが、それだけの価値がある『塩冷製麺』を是非、みなさんも試してみて下さい。

『粋な一生』

住所:東京都台東区台東1-27-2 竹善ビル1F

営業時間:11:00~21:00 土日祝日 11:00~20:00
定休日:無休

酒と料理に情熱と脂肪を燃やすフリーライター ”日の丸構図で寄りまくる!”と言う素人写真を武器に暗躍する。美味しい料理を世界にバラ撒く”飯テロリスト”として各国の情報機関にブックマークされたが反省はしていない。 取材依頼(新店舗、新メニューのPR)その他記事の執筆依頼は下記のメールアドレスまでお願いします! [email protected] なんとなく作ったサイトも絶賛稼働中! http://foodnews.jp/

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