【検証】非喫煙者が『Ploom TECH』を探す旅に出た

  by monkeyjet  Tags :  

現在品薄で大人気! 『Ploom TECH』とは?

これを読んでいるあなたは喫煙者ですか?僕は非喫煙者です。いや、どちらかといえば嫌煙家といってもいいでしょう。タバコは健康にわるいしお金もかかるし、ニオイは染み付くしヤニ汚れもするし、周囲の人にも害が及ぶし、火事の原因になるし、麻薬よりも依存性が高くてタチが悪いなんて言っている人もいるくらいです。まぁいいものとは言えないですよね。
そんなタバコですが、嗜好品(しこうひん)として愛用している人はいまだに沢山いらっしゃいます。最近では分煙化もだいぶんすすんで、喫茶店でも完全禁煙の場所も多く見かけます。というか完全禁煙の方が多いような?喫煙者が随分と肩身の狭い思いもしているようで、ベランダや建物の入り口から離れた場所で忙しくスパスパやっているのを見ると少し気の毒でもあります。
そんなタバコに困っている人に朗報!吸う人も吸われる人も待っていた、「匂いがない」「煙が出ない」「火を使わない」タバコ。
それがJTが開発した新しいタバコ、『Ploom TECH』なのです!

『Ploom TECH』は今までのタバコと何が違う?

今までの一般的なタバコは、ライターやマッチで火を点けて吸い口からニコチンを摂取する…というものだというのは、今更説明する必要もないかと思います。そうしてもちろんタールやら副流煙やらもガンガン発生します。これらが何よりの問題で、ニオイが発生したり周囲への健康被害が出たりとロクなことがありません。
『PloomTECH』の最も革新的なところ、それは「ニオイの元になる煙が発生しない」ということです!

PloomTECHは、JT独自のたばこベイパーテクノロジーから生まれた、新しいたばこのスタイルです。
火を使わず、たばこ葉を直接加熱もしない独自の技術により、クリアなたばこの味わいを実現すると同時に、煙のにおいが無く、灰も出ないので、周囲に迷惑を感じさせずにお楽しみいただけます。
(販促冊子より抜粋)

で、冒頭に書いた通り僕自身はタバコを吸わないのですが、お嫁さんのお義父さんがタバコをたしなむかたで、困ったことにご本人以外は全員が嫌煙家という過酷な環境。それはもう、ご家庭での扱われ方は散々なもので…。実の娘は鼻をつまみ、奥様には煙たがられ、幼い孫には「じいじタバコだめよ!」と怒られるという、義理の息子としては大変に気の毒に思える状況でして。
そこで『Ploom TECH』の登場というわけです。煙なし・ニオイなし・火種なしという、まさに理想のタバコ。これを嫁の実家に持ち込んで、僕の株を上げてやろうと考えたわけであります。

大好評販売中!(ただし買えるとは言ってない)

でも売ってないんです、どこにも…。正確には販売はされているんですが、あまりに人気が出てしまって品薄状態が続いているんです。それはもういつぞやの妖怪を見れるウォッチを彷彿(ほうふつ)とさせるレベル。
近所のコンビニ、スーパーをひと巡りして「こりゃひと筋縄ではいかんぞ」と気づいた頃には時すでに遅し。
もともと、ネットでは6月23日には販売が再開されると話題になっていたので、「コンビニを何軒か回れば見つかるだろ」くらいの甘い考えだったのですが、10軒まわってもどこも売り切れ。20軒まわる頃には予約だけでもしておくかと観念したものの、なんと予約さえもはや受け付けてない!店員さんと仲良くなって何時くらいに入荷するか当たりをつけて行ってみても、同じようなひとがいるのか「入荷して即売り切れちゃいました」とつれない返事。そもそも入荷してもひとつかふたつくらいなので、狙っていっても難しい。あればラッキーくらいな気分で行ってもまず手に入れられない様子。

そもそも本当に存在するんだろうか

それにしても、これだけ探しても見つからないってことは本当は存在しないのではないだろうか…と、僕は変な疑問を持ちはじめていました。web上ではいくつものレビューを見ましたが、僕は実物をまだ一度も見たことがないのです。もしかして都市伝説なのでは…?
シャーロックホームズにならって「考えうる可能性をひとつずつ潰して行って残ったものが答えだ」式に考えると、『PloomTECH』はJTが作り出した壮大なウソである…ということもあり得る。これは調べねばなるまい!
と、いうことで近所の喫煙所を回ってみたところ。

やっぱり誰も吸ってない…。気のせいなんでしょうけれども、タバコを吸いもしない僕がポツンとコーヒーを飲んでるとアウェイ感半端ないです。

『PloomTECH』カフェへ行ってみた

これはいよいよ「『PloomTECH』存在しない説」の信ぴょう性が増してきました。そこで、この疑問を決定的にするために福岡の『PloomTECH』公認のカフェ、『RETHINK CAFE with Ploom TECH』へ行ってみることにします。ここはJTとコラボしていて、『PloomTECH』を吸うことが認められている「禁煙の」カフェです。パッと調べた感じ、福岡にしかないお店のようですね。さっそく行ってみましょう。

ここに吸ってるひとがいなかったらもうJTの野望説もゆるぎないだろう…。

で、吸っているひとはいたのかというと…。

いなーい!
一時間粘ったけどいない!全然おらんやんけ!やっぱりJTの陰謀だったか!『PloomTECH』なんて最初からなかったんや!

怒りに打ち震えた僕は、この気持ちをオールデイスタンダードバーガー(¥550)にぶつけました。

このやろうよくも!一気にがぶりだ!

…うわスゴイ美味しい。いっちゃなんだけどファストフードのバーガーとは一線を画す味です。なんせ食べるのに夢中で具材とか撮り損ねましたからね。お肉も柔らかくてほろほろとほどけそうで、肉汁もたっぷり。バンズも柔らかくてしっかり味があって、野菜もいいアクセント。こりゃ2、3個はペロリといけちゃいそうだぞ。

さて、美味しいハンバーガーを食べて落ち着いたらゆっくり店内を見回してみましょう…すると、レジの右側に特設カウンターなるものを見つけました。そこは…なんと『PloomTECH』の試飲場!
(残念ながら写真はNGとのことで、画像なしです)

『PloomTECH』は都市伝説ではなかった!

なんとなんと、『PloomTECH』は実在したのです!JTウソついてなかった!ゴメンなさい!
ここではプルームテックの各種の味を試すことができるそうです。僕はタバコが吸えないので味わうことができませんでしたが、プルームテックを探し疲れたらここで一服、なんてのも良いかもしれませんね。
また、店員さんによると自前で用意した『PloomTECH』を吸うひともかなりの数いらっしゃるとのこと。吸ってるひとを見つけられなかったのは、僕が来た時間帯が悪かったせいのようです。通勤時間帯ならまた違ったのかもしれません。

このRETHINK CAFEの『PloomTECH』コーナーでも本体の予約受付をしていたとのことなんですが、取材日の前日(2016/06/27)に締め切ったそうです。残念…。今のところは予約再開のめどは立ってないとのことでしたが、在庫が潤沢になれば予約が再開されるかもしれませんね。狙っているひとは巡回先のひとつに加えてみてはどうでしょうか。ハンバーガーも美味しいし、なかなか心地よいカフェでしたよ。

俺たちの旅はこれからだ!

なんとか『PloomTECH』の存在は確認できたのですが、ものを手に入れられなかったので状況はかわらずです。
この日は取材ついでに博多や天神のお店をいくつか回ったんですが、やっぱりどこも売り切れ、予約不可でしたね。
僕はもうしばらくは『PloomTECH』探しの旅を続けることになりそうです。タバコ吸わないのに…。

ちなみに冊子とパンフレットはほぼコンプリートしたみたいです。JTさんこういうのはいいから!本体もっと作ってください!おねがいします!

トップ画像はJT公式より。
他は全て著者撮影によるもの。

ご要望とあらばどこでも飛んで行く覚悟と(行けない場合は想像力の翼を使います)、ついでにingressでポータルをキャプチャするよこしまさを併せ持っています。 浅いガジェット知識と、多少の流通業の経験・知識を武器にただいまゆるく活動中。