文系の人が、30代で英検1級、50代で京大数学が7割とれるようになった独学の方法。

  by takagishigemi  Tags :  


文系の私が、30代で英検1級、50代で京大数学が7割とれるようになった独学の方法。

 私の指導させてもらっている優秀な理系女子(京大「医学部」に合格するようなレベルの方)の中には、学校には通っているけれど、独学で勉強している子が多い。
「だって、私の競争相手は開成とか灘高の生徒でしょ。あの子たち、高校二年までに全部終わらせて、高校三年生は過去問ばっかりやってるっていうじゃないですか。県立高校のカリキュラムどおりでは、とても勝てない」
 もちろん、誰にでも使える方法ではないけれど、トライする価値はあると思います。学校の授業進度は無視して、独学でやる。でも、その方法が分からない人は多い。
 私は文系の英語講師を長年やっていましたが、、塾生の子の中から「高校数学も指導をお願いしたい」とお願いされました。10年以上前のことです。だから、50歳にもなって京都大学を7回も受けることになったわけです。
 卒業して30年も経っていたので、独学でやるしかありませんでした。私や私の生徒がやってきたこと、やっていることは、だいたい以下のようです。
 まず、教科書でも参考書でもいいので、用意します。私は「オリジナル」を用意しました。現役の頃から、30年も過ぎているから忘れていることも多いし、内容も一部変わっている。それに、文系の私はそもそも「数Ⅲ」は授業を受けたことさえない。
 だから、解けない問題、解説を見ても何を言っているのか分からない問題がでてくるわけです。そういう時は、yahoo質問箱やYoutubeの動画による授業動画を見て考えました。
 私は塾を経営しているので、同業者のことがよく分かる。だから、学校で授業を受けている現役生が、同じような授業を塾や予備校で受けるスタイルはムダだと考えている。DVDなど意味がない。今は、無料で動画授業がいくらでもあるわけだからね。
 私の場合は、四日市高校で上位一ケタに入るような子が何人もいてくれたので、彼や彼女の情熱、犠牲、勉強法なども参考にしました。
 それでも、オリジナル、1対1、チェック&リピート、赤本を2周するには、それなりの時間はかかりました。私は酒、タバコ、ギャンブル、女遊びが嫌いだから、犠牲とは思わないけれど、そういうことは一切しません。
 ふつうのオジサンがやりそうなことを全て捨てて、時間もお金も数学に賭けました。楽しかったです。塾生の方や、保護者の方に信用してもらうためだけではなく、自分の成果を確認したいのでセンター試験や京都大学を受けました。
 おもしろかったです。
 自分で添削を行う予定だったので、Z会を8年間やりながら指導方法や教材を研究しました。京大模試も10回受けました。今は便利な時代なので、いろいろ独学の方法はあります。使えるものは全て使う必要があります。
 繰り返しますが、一番たいせつなのは「動機づけ」です。ヤル気です。精神力です。「1人で勉強するなんて、ムリ」とやり始める前に勝負から逃げてしまったら、お終いです。でも、そういう人が99%。
 やり始めて、その困難さにビビって立ち止まる人が、この1%のうちのさらに99%。だから、私のようにやりきると、珍品というか変人になるわけです(笑)。
秘伝のように独学の方法を隠す必要もない。 オープンにしても、実行できる人は限られているから。
 私は、そういうチャレンジャーの子たちに手を貸す塾を設計してきたつもりです。全員が成功するとは思わないけれど、
 では、99%の人たちは、どうしたらいいのだろうか。私の塾生にも、普通の子たちがいる。そういう子たちも、勉強方法は同じスタンスが望ましい。つまり、学校のカリキュラムは関係ないと思った方がいい。
 方向は、逆方向ですが。
 学習進度は、中学校では統計的な平均に合わせてあります。高校では、レベル別。いずれにせよ、学校の授業進度は、だれにも合っていません。「そんなことを言っても、試験日は設定されているのだし」という反論はよく分かります。
 でも、焦って一つ一つをマスターせずに表面上をなぞっても、入試の得点力は上がりません。回り道に思えても、自分のペースでやる方が一番得点力がつく。
 私は自分で利用して分かったのですが、Yahoo質問箱の解答は基本的に「チャート」などの解答と同じです。でも、皆さんが聞きたいのは「書かれている式変形がどうしてそうなるか?」「どうして、そんな解き方をするのか?」「そういう発想はどうやって養うのか?」といったことなのでしょう?
 そういう質問には、Youtubeや東進衛星予備校のDVD動画では答えられない。経験者でないと分からないのです。
 英語も、Yahoo質問箱の回答にある英作文の模範解答は、予備校の過去問の解答と変わりありません。でも、私の目から見ると予備校の解答でさえ「これでは、京大二次で8割はムリだなぁ」と思われるものが多い。
 回答をしている方は、もしかしたら、京大を落ちた受験生かもしれません。私のように、アメリカで生活していて、英検1級を持っていて、京大を受けて成績開示して8割を確認しているような人の書く解答レベルではありません。
 ネットは便利ですが、どんなに便利になっても本当に腕のある人が増えるわけではありません。簡単に信用するのはリスクを伴います。やはり、「タダより高いものはない」と、疑った方がいいと思います。
 中学時代から大学時代まで、つまり、学生時代は英語も数学もほとんどバズルのように感じました。英語は、文法どおり線などを引いて“解読”していましたし、数学も“定石”どおりになぞっているだけでした。
 しかし、今、自分が英語ペラペラになってみると、踏み込みが甘かったことに気づきます。人生も踏み込みが足りなかった。確かに、倒れて入院騒ぎを起こす程度には真剣でしたが、力の入れどころを間違った。
 たとえば、「完全主義はダメだよ」と言われても、それは実行した人にしか中身は分からない。油絵のように何度も何度も塗り重ねて完成するイメージですが、やってみないと分からないことです。
 最初はボロボロでもいいのです。2回目、3回目と繰り返して、完成品をめざしていくのです。

 とはいうものの、時代が違えば方法も変わる。私が「数Ⅲ」をやっている頃は動画があまり普及していなかったのでペーパーだけが頼りでした。これから、独学をやる人も「役立つことは何でもやる」という動機づけが全てでしょう。
 置かれた立場、自由になるお金と時間、才能、志望校など、個人により違いが大きいので「一般化した独学の方法」というのは存在しません。試行錯誤だけが唯一の方法です。
だから、その歩みを止めさせない「絶対にやり遂げる」という決意。それを支える理由が必要なのです。私ごときの言葉では信じてもらえないと思うので、高名な数学者の秋山先生の言葉を紹介いたします。
秋山:別に成績が良かったわけでもなかったけど、他の教科と比べて、算数や数学だけは好きだった。たいして強い意志があったわけではないけれども、成り行きで数学者になっちゃったんです。ただ好きなことをずっとやっていたら、後から才能がついてきたんだと思います。学者として「ノーベル賞をとりたい」とか「歴史に名を残したい」とか、そんな野心はぜんぜんなかった。
 大言壮語というか、デカいことを平気で言う生意気な子がいるじゃないですか。そういう子は結構侮れないんです。ノーベル物理学賞を取られた小柴昌俊先生も「自分はすごく出来が悪かった。でも、物理学者にはなりたかったんだ」と仰っています。
 「自分の目標にするものになりたい!」という気持ちが、原動力になるんです。才能なんて要らないと思うし、それはほとんどの人にないと思います。なにかやりたいことや、なりたいものがあれば、努力次第で才能は開花して、自分の野望は成就すると私は思っています。だから、野望というか志というのは非常に大事。
 エルテス:志とそれに向かって努力を続けられることが大事だと。
 秋山:そうですね。さらに、もうひとつ大事なことがあるんです。それは「挫折や屈辱に耐える力」です。努力を続けられる力があっても、常に努力が報われるとは限りません。僕はやれば必ず上手くいくなんて甘いことは言いたくはない。やっても上手くいかないことはいくらでもある。でも、挫折したときや悔しい思いをしたときに、歯を食いしばって、それでも努力を止めず、むっくりと起き上がって、また一歩ずつ前進できなきゃいけない。そういう力も必要なんです。
 私は、四日市高校のころに劣等感のかたまりでした。でも、絶望しても仕方ないので塾講師として何をやるべきか考え続けてきました。英語の資格試験で39通も「不合格通知」「合格通知」を受け取りましたし、センター試験を10年も連続して受けました。凡才でも、これだけやればそれなりになります。
 数学は、文系出身で英語講師だった私がモノになるわけはないと言われました。でも、どうしても数式をあやつる数学講師も捨てきれない夢でした。だから、トラウマを乗り越えられました。
 京大を7回も受けるという行為は、多くの人に変だと言われました。50代で高校生に混じって受けるわけですから、視線も痛いものがありました。でも、数学講師になりたい夢みる力の方が強かったわけです。
 強い思いがあれば、何が起こっても、何を言われても関係がないものです。

 英検1級、通訳ガイドの国家試験、国連英検A級、ビジネス英検A級などを持つ英語講師。京都大学を7回受け、英語8割、数学7割。名古屋の河合塾学園、名古屋外国語専門学校などを歴任。アメブロ「受験生」ランキング1位。youtube 動画38万回再生。「英語の資格を取ろう」(法学書院)で紹介されました。アメリカの中学校で英語指導経験あり。少林寺拳法二段、ジャッキー・チェンと一緒にテレビ番組に出たことあり。

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