【通勤読書】38:ふたりべや

  by 黒沢春希  Tags :  


<『ふたりべや』 雪子>

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この本は、百合読書家として尊敬している方がいて、その方(SOUL-JAZZ SOLDIERSさん@WALLLESS_LILY )がTwitterで薦めていたので読みました。2016年6月現在、2巻まで発売中で、3巻が7月23日に発売予定です。物語をざっくり説明すると、高校の下宿の二人部屋で同室になった『桜子』と『かすみ』が、なんだかんだする話です。桜子が学年主席特待生で世話焼き、かすみはすごい美少女で面倒くさがりです。
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桜子が入学した高校は寮か下宿に必ず入らなければならないルールで、桜子が選んだ下宿は原則二人部屋。やってきたルームメイトは、すごい美少女のかすみで・・・という感じで物語は進行します。てきぱきと仕切る桜子に、面倒くさがりのかすみはどこまでも無抵抗。広くない部屋に二つのベッドを置くのも面倒くさい、布団を敷くのも面倒くさいかすみに、桜子が「じゃあ私のベッドで一緒に寝る?」という冗談にも無抵抗で、結局、桜子のベッドで一緒に寝ることになったりします。かすみがあまりにも無抵抗なので、桜子の世話焼きが段々とエスカレートしていくのですが、かすみも負けずに無抵抗。どこまでも面倒をみる桜子の愛と、どこまでも受け入れるかすみの愛が、どこまでいくのかが見ものです。個人的な感触としては、桜子の愛はまだ少し『家族愛』や『姉妹愛』に近い感じだけど、かすみの愛はすでに『恋愛』だと思います。ものすごく面倒くさがりなかすみが時々見せる愛情表現と、初めはただの世話焼きだったのに無自覚な中に少しずつ愛しさが混じってくる桜子の行動から目が離せません。
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ちなみに、電子書籍では話の間にイラストが挟まれていて、このイラストがとても可愛いのですが、時々、非常に密着度が高いものが挟まれてまして、なんと言いますか、いちゃつくバカップルにしか見えないと言いますか。いえいえ、それがいけないと言っているわけではないのです。むしろ、どんどんおやりになってください、というお話です。はい。 社会人の二人暮らしの話は結構ありますが、高校生が寮ではなく下宿で自炊する二人暮らしは珍しいと思うので、このまま長期連載されることを願っています。  そんなこんなでおススメです。
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(写真は著者撮影)
※紙媒体ではなく、Kindleで購入後、スマートフォン、タブレットで読書することが増えたため、添付写真がこのスタイルになっております。ご了承ください。

WEB作家と会社員の兼業。AmazonKindleにて小説発売中。わりといい年齢の社会人女です。電子書籍で百合作品を読む人を少しでも増やせたらと活動中。ご贔屓に。

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