【通勤読書】36:あさがおと加瀬さん。

<『あさがおと加瀬さん。』 高嶋ひろみ>

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この本は、周囲の百合好きの方から「すっごいキュンとするよ」と薦められて読みました。2016年6月現在も連載中で、『あさがおと加瀬さん。』『おべんとうと加瀬さん。』『ショートケーキと加瀬さん。』の3作が『加瀬さんシリーズ』として発売されています。物語をざっくり説明すると、緑化委員の『山田』と陸上部のエース『加瀬さん』が共学の高校を舞台に、なんだかんだする話です。女子高生百合ですから、鉄板の『自転車』と『修学旅行』も出てきます。ちなみに、二人ともなぜかファーストネームを呼び合わないので忘れそうになりますが、山田のフルネームは『山田結衣』、加瀬さんは『加瀬友香』です。
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高校一年生の夏休み前、地味で少し自分に自信のない緑化委員の山田は、自分が世話している花に水をやるために花壇に向かいます。そこには、陸上部のエースである加瀬さんがバケツを持って立っていて・・・という感じで物語は進行します。一話完結のスタイルで、じりじりと距離を詰めていく二人がとてもいいし、とにもかくにも、主人公の山田の行動が、びっくりするくらい可愛いです。3巻も出ているので察して欲しいのですが、キスシーンが何度かありまして、その中でも『あじさいと加瀬さん。』のキスシーンが個人的には一番好きです。これはもう、二人の手に注目して欲しい。まず、キスを受ける山田の手は最初、自分の胸元で戸惑いながら右手だけが少し前方に解けます。この時、キスをする加瀬さんの手は両方とも自分の膝の上。まだ続くキスに、山田の左手も少し開き始め、加瀬さんの左手は膝から離れて壁ドン状態に。さらに深まるキスに、山田の両手はとうとう全開し、とろける自分を支えるようにベンチへ投げ出され、対する加瀬さんの両手は山田の顔をしっかりと包み込んでいくのです。・・・もう、読んでいるこちらが「ご、ごめんなさい。あの、全部、見るつもりじゃなかったんです。覗き見しちゃってごめんなさい。キュンとしちゃってごめんなさい」と謝ってしまいたくなりました。
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山田と加瀬さんの関係も気になりますが、山田と三河っちの友情も気になります。三河っち、本当にいい奴なので、これからもいっぱい登場してくれると嬉しいです。「女の子なのに、女の子を好きになっちゃったよ、どうしよう」な主人公の傍には、理解のある親友がいるのがセオリーのようですが、三河っちは特にサバサバしていて好感が持てます。3冊目の『ショートケーキと加瀬さん。』では高校三年生になっているので、今後の展開もとても楽しみだし、このまま大学生百合、社会人百合へと続いて欲しいという願いを込めながら続きを待っています。 そんなこんなでおススメです。
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(写真は著者撮影)
※紙媒体ではなく、Kindleで購入後、スマートフォン、タブレットで読書することが増えたため、添付写真がこのスタイルになっております。ご了承ください。

Kindle作家と会社員の兼業。AmazonKindleにて小説発売中。通勤中の読書をテーマにのんびりと執筆していきます。

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