エラそうなのが命取り?記者会見のプロが見る舛添都知事釈明会見

6月6日、一連の政治資金流用疑惑について釈明会見をおこなった舛添都知事

多くの事例を公私混同と認め、大好きな湯河原温泉の別荘を手放す方針まで示したもののマスコミからのバッシングは止まず、『Twitter』などSNS上でも評判は甚だ悪い。

しかし、都民の血税を私的に流用してしまったのだから批判は免れないとは言え、同じお金がらみのスキャンダルとしては猪瀬前都知事甘利前大臣のほうがはるかにブラック。
“切れ者”と評判で、政治家としてはかなりメディア慣れしているはずの舛添氏がなぜこの程度のバッシングを収拾できないのだろうか?
また舛添氏は釈明会見でどのように振る舞えばよかったのか?

企業PRやメディア戦略に詳しい株式会社ラプレ社長の上谷信幸さんにご意見をうかがった。

――舛添さんの一件はメディアにとったら美味しいネタなことはわかりますが、なんでここまで盛り上がるのでしょうか?

上谷:僕が注目していたのは「舛添さんの何がみんなをムカつかせるのか?」ということです。

まず世間の庶民をなめすぎですよね。それがありありとわかるんですよ。
二年連続、わざわざ正月に出版社の社長と、あんな庶民のパラダイス的な温泉で会議するはずないやん!!あほちゃうか、と。

――たしかに『龍宮城』はまずいですよね。

上谷:でも
「選挙に出るにあたって嫁を説得するために、嫁が大好きな龍宮城に連れていき、温泉につかりながらが説得するのがベストだと考えました。一般的には不適切な場所ですが、嫁子供相手に選挙に出ていいか、人生をかけての家族会議してました」
と言えば、まだ言い訳として成り立ったんですよ。

これが無理なら、初めから庶民が行ったことのない最高級ホテルのスイートに行っていれば、家族連れで会議していても「そんなもんかな?」と納得してしまう人が多かったと思うんですけどね。

ーー言い訳の伏線が無さすぎるということですね

上谷:目線を変えて
「庶民のパラダイス、三日月温泉の龍宮城に家族サービスで連れて行くような、家族を大事にして庶民目線の大事にしています。みんなと同じ目線の知事です」
とPRしたら共感がわくんですが……。

まあ、その前に
「自分はビックな人間なんで、ファーストクラスにスイートルームが当たり前じゃ!!」
と言ってしまってるから無理ですよね。

--そもそも庶民への誠意が薄いから、嘘も薄っぺらくなるんですかね……

上谷:そうそう、つくなら周到な賢い嘘をつかないと。
その上で、クレヨンしんちゃん、ピザの本、湯河原みたいな小さい話は

「大した金額でもないので、経費をどんぶり勘定で使ってしまいました」

って、とっとと謝っていればよかったんです。
全部返金しても、ボーナス一回分にもならんやろに……

--結果的にセコさばかりが目立ちましたね。

上谷:まあ、そんなセコい話もメディア的には面白いんだけど一番大切なのは、舛添さんのムカつく根っこにあるのは何か、ということですよ。

それは、すべてにおいて「偉そうやねん!」ということ。

この前の釈明会見でも、テレビカメラで全国ネットの前であんなに偉そうな態度をしていたらダメです。最近の世間の、偉そうな人間をよってたかって責めて快感を得ようとする構図がわかってないんです。

--連れてきた弁護士まで偉そうな感じでしたね(笑)

上谷:僕はそこまでは言わんけどな(笑)

とりあえず非を認めて謝って

「大きな気持ちで、すべて政治活動ということで、なんでも好きにやってました。本当にすいませんでした!!」

と。

これを最初に言っておけばここまでにはならなかったのに……。

謝るのはタダなのに、プライドと謝らないことだけでここまで来てしまったことは、高い勉強代として政治活動の経費に計上したほうがいいかもです(笑)

※画像は『舛添要一オフィシャルサイト』、『株式会社ラプレオフィシャルサイト』から引用しました
http://www.raple.co.jp/

中将タカノリ

■シンガーソングライター、音楽・芸能評論家 ■奈良県奈良市出身 ■1984年3月8日生まれ ■関西学院大学文学部日本文学科中退 2005年、加賀テツヤ(ザ・リンド&リンダース)の薦めで芸能活動をスタート。 歌謡曲をフィーチャーした音楽性が注目され数々の楽曲提供、音楽プロデュースを手がける。代表曲に「雨にうたれて」、「女ごころ」(小林真に提供)など。 2012年からは音楽評論家としても活動。さまざまなメディアを通じて音楽、芸能について紹介、解説している。

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