ポエトリーリーディングとラップの狭間を駆け抜けた男

  by 花房雨  Tags :  

あなたは5年前、2011年6月に24歳の若さで逝去してしまったポエトリーラッパー『不可思議/wonderboy』という男の存在を耳にしたことがあるだろうか?ポエトリーラッパーとの言葉が表すとおり、彼は現代詩のポエトリーリーリングとHIP-HOPとの間に横たわっていた溝を埋めるべくシーンに登場してきたと言っても過言ではないだろう。

彼は2008年にポエトリーリーリングと音楽との融合であるスポークンワードの大会である『新宿スポークンワードスラム』チャンピオントーナメント優勝。その、軽快なリズムに乗せた言葉の吐き出し方がそれまでの旧態依然としたオフビートのスポークンワード系の詩人にHIP-HOPサイドからの新たな可能性を見せつけた。

そして、2年後の2010年には『横浜スポークンワーズスラム』のグランドチャンピオントーナメントで優勝まで勝ち得ている。かと言って、彼の斬新すぎるスタイルは容易に世の中に受け入れられた訳ではない。

数少ない生前の彼の動画では、路上LIVEではたった6人の観客を前に「今日このLIVEのことを忘れないでください、そして売れる前からあいつのことを知ってたんだぜ!的な自慢が出来るような存在に俺はきっとなりますから」と、全身全霊で叫んでいる。

この姿は『不可思議/wonderboy』がいかに少人数の前であったとしても自分の作品が優れていることへの自信、売れて生き残るための野心が見て取れる。とにかくこの男から放射される熱量が半端ではないのだ。彼には名前の通り不可思議で短い己の活動期間を予測していたかのような作品が残されている。それが現代詩人の巨匠・谷川俊太郎さんとの出逢いと共鳴からラップ化にすることを許された詩『生きる』である。

『不可思議/wonderboy』は好奇心の赴くまま自分の同世代でポエトリーラップをやるアーティスト達に会いに行きまくり、対バンを申し込みまくります。実現していたら、と思うと残念でなりません。その後、待望のファーストアルバムをリリースしそれは、もっと広がりを持つはずでした。が、突然の急逝。彼の死後、きゃりーぱみゅぱみゅなど言葉に敏感な様々なアーティストやクリエーターに熱烈に生きる姿勢を印象付けた。

彼の灯した全力で生きるというポエトリーラップを志す者達が増えているという。

新米ライターです。ほやほやのできたてです。文章を書くことが好きで、それだけで楽しくて、笑顔になれる。できれば、怒らずに生きたい。できれば、有名になりたい。できれば、お金のことなど考えず楽しく文章を書きたい。ああ、本当のことを書きすぎました。私は本当のことを書きすぎます。馬鹿にしてません!真剣に頑張りますのでよろしくお願いします。

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