巨大宗教に挑んだジャーナリスト魂「SPOTLIGHT スポットライト 世紀のスクープ」

  by Yukie Shibasaki  Tags :  

~ボストン・グローブ紙のスポットライトチームは、隠蔽されたある事件を公表するべく取材を開始した。 それは、カトリック教会の神父による子供達への性的虐待、という衝撃的な事件であった~

アカデミー賞作品賞及び、脚本賞に輝いた「スポットライト 世紀のスクープ」を公開初日に観てきた。 作品賞映画だから大勢の観客が詰め掛けるかと思ったが、平日の朝だったせいか15人程しか入ってなかった。

そのストーリー内容から難解な作品と予想していたが、思いの外分かりやすく作られていた。 やはり脚本と編集の質が良いからなのだろう。
音楽も素晴らしかった。 ストーリーに合っていて。

神父による児童性的虐待だなんて、あってはならないことだと思う。 「彼はまだ生きているから運のいい方だ」なんて・・・。(虐待のショックから立ち直れず、自殺した被害者が少なくない、とのこと。) 信仰を踏みにじる愚行。 しかも母子家庭や貧困家庭の子供を狙った、というのが醜い。

熱血漢記者、マイク・レゼンデスを演じたマーク・ラファロ。 彼は2年連続アカデミー賞助演男優賞を逃してしまったが、良い役者だからいつか必ずとれるはず!  真っ直ぐで熱血漢・・・このレゼンデス役はマークにハマってたな。
女性ファンが多いというマークの魅力が今作でようやく分かった気がする。 素敵なのだ、彼は。

リーダー記者役のマイケル・キートンは、何と2年連続作品賞映画に出演したことになる。 「バードマン」は変わっていて面白い映画だったな。

編集局長役のリーブ・シュレイバーの、抑制の利いた演技が印象深い。 カトリック教会に闘いを挑むかのような特集を組むことを決断した編集局長の心意気がスゴイ!

弁護士役で出演していたスタンリー・トゥッチ。 彼はカメレオン俳優だなぁ、観るたびに全然違う。 「ハンガー・ゲーム」シリーズでのTV司会者、「キャプテン・アメリカ/ザ・ファーストアベンジャー」での博士、「トランスフォーマー/ロストエイジ」での騒がしい社長役等々。 ウーム、同一人物とは。(笑)

シリアスな本作で私が唯一笑ってしまったのは、レゼンデスが部長(ジョン・スラッテリー)の突然の自宅訪問にびっくりし(部長が大司教と名乗ったから)、「心臓が止まるかと思った」と言うシーン。(笑)
ジョン・スラッテリーといえば、あの「TED 2」にも出演している。

走り回って資料を探し、被害者や弁護士に何度も何度も話を聞きに行き・・・スポットライトの記者さんたちのジャーナリスト魂には敬服する。 そしてそれを見事に演じた役者たちにも敬服する。

作品賞は他にも強敵(特にレオ様のあの映画)揃いだったのに、「スポットライト 世紀のスクープ」が選ばれた。 アカデミーはちゃんと分かっているのだな!

素晴らしい感動作なので、少しでも興味を持った方はぜひ観てほしい!

Yukie Shibasaki

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