Facebookが、Messengerアプリをハブにする。

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 Facebookは、F8コンファレンスで、開発者に、Messengerアプリ用のチャットボットを、Messengerプラットフォーム上に構築する方法を紹介した。 2016年4月12日

 By Deepa Seetharaman、WSJ

 Facebookは、Messengerアプリを、買い物、ニュース、および、娯楽のハブにすることを狙った、新たなイニシアティブにおいて、20社以上の企業と協調しているという。

 サンフランシスコのF8コンファレンスで、Facebookは、開発者に、人が介入することなく、顧客サービスの質問に答えたり、商品を注文したりできる、チャットボットを、Messengerプラットフォーム上に構築する方法を紹介した。

 Walt Disney、eBay、JetBlue Airways、および、NewsのWall Street Journalを含む、25社以上の企業は、Messengerアプリ用のチャットボットを構築している。

 Facebookは、F8コンファレンスで、Messengerアプリを紹介し、SNSユーザに、メッセージング・アプリに構築された、チャットボットとの1対1のコミュニケーション・スタイルを紹介した。

 FacebookのCEO Mark Zuckerberg氏によると、メッセージング・サービス、Messengerアプリが、AI技術、ビッグデータ&分析、クラウド・コンピューティングなどを使用して、チャットボットのプラットフォームとして、今後、5年間に、同社において重要になるという。

 Mark Zuckerberg氏は、Facebookが、SNSに、高品質のライブ・ビデオを容易に流せるようにすることに取り組んでいることも紹介した。

 Mark Zuckerberg氏によると、F8コンファレンスから、講演の様子を、生中継するために、カメラを搭載したドローンを使用する計画もあるという。

 昨年、Facebookは、Messengerアプリで、企業が、ユーザに、サービスを提供するための方法に関するテストを開始した。

 例えば、ユーザが、Messengerアプリを使用して、Zulilyの注文を追跡したり、 Hyattホテルで、タオルを持ってくるよう依頼したりできるようにしたという。

 どれぐらい、多くのユーザが、Messengerアプリを使用して、買い物をしているかどうかは、明確になっていない。

 中国の、Tencent HoldingsのWeChatは、e-コマースが可能な、メッセージング・アプリである。

 ただし、アジア以外の地域に住む、人々や企業は、このメッセージング・アプリ、WeChatを使用することに馴染まないだろう。

 メッセージング・アプリを、顧客サービスに使用している、多くの企業は、人間のスタッフが、顧客から送られた、メッセージによる質問を処理し、回答しているという。

 メッセージング・アプリを使用して、質問するようなユーザは、企業からの迅速な回答を期待しているので、企業は、AI技術を使用して、人間のスタッフによる、ユーザの質問に対する回答を学習し、自動的に、質問に対する回答を作成するような、チャットボットを構築することを検討している。

 メッセージング・アプリに構築された、チャットボットは、企業が、Messengerアプリの9億人のユーザと、効果的に、対話できるようになることを支援する。

 Facebookは、あらゆる開発者が利用できる、この新ツール(チャットボットを持つ、Messengerアプリ)は、企業が、手早く、画像を持ったメッセージだけでなく、文字だけでのテキストも、「この物語を読んで」とか「この商品を買って」とか、ユーザの行動を誘導する、クリック可能な「コール・ツー・アクション(CTA)」ボタンも、ユーザとメッセージ交換できるようにするという。

 F8コンファレンスのステージで、Messenger担当副社長、David Marcus氏は、ユーザが、このチャットボットを構築した、Messengerアプリを使用して、これぐらいの算で、どのような色やデザインの靴を購入できるかを質問し、売り手の回答を参考にして、靴を注文できることを例として紹介した。

 Facebookは、パートナーが、チャット経験をカスタマイズすることも、支援していくようだ。

 Facebookは、2つのメッセージング・アプリ、MessengerとWhatsAppを所有している。

 Facebookは、2つのメッセージング・アプリ、MessengerとWhatsAppで、企業が、売上を上げる方法を導き、ユーザと対話できるようにする方法をテストしている。

 また、Facebookは、Messengerアプリで、企業が、購入を促す「スポンサード・メッセージ」を通して、ユーザとの会話を開始し、効率的に、ユーザに到達できる方法もテストしている。

 企業は、チャットボットの会話メッセージに広告を流すことで、ユーザのFacebookニュース・フィードに表示される、「クリック・ツー・メッセージ」広告を購入することもできる。

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