AmazonとOpenStackは、なぜ、クラウドの世界において、繁栄を続けているか?(1)

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 AmazonとOpenStackが、なぜ、クラウドの世界において、繁栄を続けているか? 2016年4月10日

 By Sean Michael Kerner、eWEEK

 Amazonは、2015年における、Amazon Web Services(AWS)クラウド部門の年間売上が、100億ドル近くになった。

 10年前には、クラウドという用語はなく、Amazonは、消費者向けの商品を販売する、最も有名なオンライン通販会社であったが、現在では、Amazon Web Services(AWS)クラウド部門の年間売上が、100億ドル近くに達した。

 これに対し、OpenStackクラウド・プラットフォームは、AWSクラウド・プラットフォームの代替の、オープンソースのコミュニティ・ビルトとして、2010年に出現した。

 先週、OpenStackは、同社のクラウド・プラットフォームの13回目のアップデートをリリースし、何社かの最大手のITベンダのサポートを得たことを発表した。

 AmazonのAWSクラウド部門は、設立10年目のAmazon.comよりも、大きく、より速く成長しており、2015年に、722種類の重要な新たなクラウド・プラットフォームの機能やサービスを発表している。

 Amazonは、2015年1Qにおける、AWSクラウド部門の売上が、15億7000万ドルになったことを明らかにした。

 AmazonのAWSクラウド部門は、2015年2Qの売上が18億ドルになり、2015年3Qの売上が21億ドルになったと報告した。

 パブリック・クラウド市場において、AmazonのAWSクラウド・プラットフォームは、GoogleやMicrosoftのクラウド・プラットフォームと、機能、性能、セキュリティ、信頼性、ポートフォリオ、価格などで競争している。

 OpenStackは、AmazonのAWSクラウド・プラットフォームの代替になる、クラウド・プラットフォームを提供することを目的にしており、AWSクラウド・プラットフォームと互換性のある、さまざまなAPIやクラウド・サービスをリリースし、顧客の移行を促している。

 この6年間に、Rackspaceは、OpenStackクラウド・プラットフォームを提供する、主なクラウド・サービス・プロバイダであったが、2016年に、パブリック・クラウド・サービス分野から、いくらか撤退し、プライベート・クラウド・サービス分野にシフトさせるようだ。

 企業は、AmazonのデータセンターのAmazonのハードウェア・システムで運用される、AWSクラウド・プラットフォームで、プライベート・クラウド展開を実行することができる。

 これに対し、企業は、オンプレミスのハードウェア・システム、あるいは、クラウド・サービス・プロバイダのハードウェア・システムで運用される、OpenStackのクラウド・プラットフォームで、プライベート・クラウド展開を実行することも選択できる。

 2016年に、DreamhostやGoDaddyを含む、クラウド・サービス・プロバイダは、OpenStackのクラウド・プラットフォームで、パブリック・クラウド・サービスの一般提供を開始する。

   (続く)

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