「貯蓄賢者診断 powered by ディグラム・ラボ」発表記念プレス発表会取材レポート

  by 古川 智規  Tags :  


ビザ・ワールドワイド(以下Visa、代表取締役:ジェームス・ディクソン、所在地:東京都千代田区)が自身の貯蓄志向を診断できる「貯蓄賢者診断 powered by ディグラム・ラボ」を開発し、本診断コンテンツの発表記念プレス発表会「貯蓄賢者診断特別講義」を都内で開催したので取材した。

冒頭、ビザ・ワールドワイド・ジャパン株式会社 代表取締役 ジェームス・ディクソン氏が要旨次の通り述べた。

「日本は現金決済志向が強く、欧米やアジアでも香港等と比較してデビットカードをはじめとする電子決済の利用が極端に低い。我々としては、キャッシュレス社会を目指しクレジットカード、デビットカード、プリペイドカード等を通して、電子決済手段の選択肢を提供したい」

ここで発表されたコンテンツについては以下の通り。

Visaでは、Visaデビットカードの若年層向けプロモーションの一環として、2016年2月、貯蓄を1,000万円以上抱える30代の男女600名を対象に「買い物や貯蓄に対する意識調査」を実施しました(Visaでは、貯蓄を1,000万円以上抱える30代の男女を「貯蓄賢者」として定義)。この度、本調査結果を用いて、自身の貯蓄志向を明らかにする「貯蓄賢者診断 powered by ディグラム・ラボ」を開発しました。診断結果は、若年層を中心に支持を得ている「ディグラム診断」を開発、提供するディグラム・ラボが監修。科学的根拠に基づき、自身の貯蓄志向や貯蓄力、自分のタイプに合った貯蓄方法を診断することが出来ます。また、ファイナンシャルプランナー横山光昭氏の監修により、被験者の診断結果ごとに貯蓄に関するアドバイスを頂いております。

イベントでは、「貯蓄賢者診断講義」の講師として、ディグラム・ラボの木原誠太郎氏(写真左)、ファイナンシャルプランナーの横山光昭氏(写真右)が登壇した。

また、講師アシスタント役として、フリーアナウンサーの小林麻耶さんが登壇。

受講者役としてお笑い芸人ヘンダーソンさんが出席。
診断コンテンツを用いた講義のほか、貯蓄やVisaデビットカードに関するトークセッションを展開した。

先に、囲み取材の模様をご覧いただこう。

■「貯蓄賢者診断特別講義」囲み取材
https://youtu.be/NfPDEH0ioqI

話は戻るが、記者もファイナンシャル・プランニング技能士の国家資格を持つので、関心を持って聞いていたが日本におけるデビットカードに普及を妨げる要因については特に触れられなかったので、あえて記者独自の見解としていくつかの問題点を導いた。

第一にデビットカードは自己の預金からの即時決済であるにもかかわらず、発行銀行によっては年会費がかかることだろう。
もちろん無料の銀行を選択すれば問題はないが、メインバンクが有料であれば目も当てられない。これは市中銀行への不信感の一つとなっている、自分のお金を預金しても場合によっては手数料を取られ、引き出しても手数料を取られ、さらにデビットカードで決済しても年会費を取られるのであればだれも使わない。
それでも高金利であれば我慢もできるが、現在のような低金利下ではデビットカードの年会費分を金利で取り戻すのに預金残高にもよるが100年以上かかってしまうのが普通だろう。

第二に、少額決済には確かに便利なデビットカードではあるが、コンビニに行けばどこでもATMがある時代、そこで現金を引き出して支払うのと大して変わりがない。
利点といえば、預金通帳に少額決済の記録が残るので、少額でもお金の使い方が目に見えるということだろう。

第三に、現金以外はクレジットカードしか決済手段がなかった時代の負の遺産をいまだに引き継いでいることが多い点だ。
例えば、JRの指定券券売機ではクレジットカードが使用できる。もちろん、デビットカードもクレジットカードとして使用可能だ。
しかし、クレジットカードで購入した乗車券類には「C制」の印字がなされ、払い戻しや乗車変更に実質的な制限がかかる。これは、かつてクレジットカードで購入した新幹線回数券を払い戻して現金化するという本来的な使用方法ではない手段が横行した防衛策である。
しかし、自分の預金から即時決済されるデビットカードで購入しても、システム的にはクレジットカード購入となるので現金で購入する場合と比較して不利益の方が大きい。
具体例を示そう。のぞみ号の特急券を購入していて、都合によりひかり号に変更しようとしたとする。1回目の乗車変更は手数料は無料なので、現金購入券の場合は若干安いひかり号とのぞみ号の差額を現金で払い戻してくれる。しかし、クレジットカードで購入した特急券の場合は、それができないので困ったことになる。実際の取り扱いは不使用の証明をもらって購入地で払い戻しの手続きを取ることになる。ひかり号の特急券は新たに買いなおすしかない。クレジットカードであればそれでもいいが、デビットカードの場合は預金残高が不足していれば万事休すということになる。
できれば近くのATMで現金を引き出して購入したいところだ。

要するに、カード会社や銀行は絶対に言わないが、本質的にデビットカードを持つ利便性があるのは、クレジットカードを持つのが嫌いな人、あるいはクレジットカードを何らかの事情で持てない人だと言える。
すなわち、ネット通販でクレジットカード払いが常識化している現代社会だからこそ、デビットカードの威力が発揮できるというものだ。
もちろん、通常の細かい決済もすべてデビットカードですれば、通帳に記録が残るのでこれは利点として家計簿代わりにもなり、貯蓄の賢者になりうることは否定しない。

いずれにせよ、パーソナルチェック(個人用小切手)が全く普及せず、JR東日本のSuicaをはじめとするプリペイド式電子マネーが日本で普及している現状では、考え方が小切手と同じであるデビットカードを普及させるにあたって相当の投資を銀行やカード会社は負担しなければならないだろう。

本当の賢者は、クレジット、プリペイド、デビットを状況に応じて使い分けることができる人なのかもしれない。

※写真はすべて記者撮影

乗り物大好き。好奇心旺盛。いいことも悪いこともあるさ。どうせなら知らないことを知って、違う価値観を覗いて、上も下も右も左もそれぞれの立ち位置で一緒に見聞を広げましょう。

Twitter: jj6tje

Facebook: jj6tje