【通勤読書】30:スパイスガールズ

<『スパイスガールズ』 大沢やよい>
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この本を読んだ詳しいきっかけは こちら をどうぞ。ざっくり言えば、個人的に野田先生がタイプなので続編が気になって読んだ次第です。『スパイスガールズ』『水色メソッド』『先生、卒業。-前編-』『先生、卒業。-後編-』『隣のお嫁さん』の5作からなる短編集です。『屋上ぴかぴかロマンス』を読んでいなくても物語は追えるのですが、『in secret…?』読後に『先生、卒業。』を手に取った方が楽しめると思います。ということで、今回は宣言通り『先生、卒業。』の前編と後編について書いていきます。
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高校生の森川小春と英語教師の野田先生は、放課後の教室で補習をしている先生と生徒の関係です。最初は、気になる野田先生と近づきたいだけだった小春ですが、次第に自分の野田先生に対する気持ちが恋心だということに気付き、先生に想いを告げます。ですが、先生は答えを保留にしてきます。小春は難関外語大学への受験に挑戦することを決め、合格したら告白の「返事をきかせてほしい」と言い、受験の結果で先生への想いが本気だと証明しようとして・・・という感じで物語は進行します。ここで注目したいのは、高校三年生が賭けてくる『本気』の内容です。小春が野田先生にぶつける本気は『受験』なのです。これが社会人同士だったら、内容が変わるでしょう。たとえば、「今度の社内コンプライアンス試験に受かったら」とか「明日のプレゼンがうまくいったら」とか、そういうのも悪くないですが、大学受験と言われたら重さが全然違う。なぜなら、言った本人の最低でも四年間の居場所がかかっているからです。この辺りが、学生と社会人の年の差百合の醍醐味のひとつかなと思わせる作品です。
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後編では野田先生の高校時代の話になり、なぜ、先生が小春の告白の返事を保留にしてきたのか、に加え、先生が英語教師になった理由も分かります。読めば読むほど、野田先生が可愛いので、私はそこだけでも楽しめるほどでした。でも、先生の高校時代の話を聞いた後の小春の対応が、とてもキュンと来るので、ぜひ本編で確認して頂ければと。 そんなこんなでおススメです。
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(写真は著者撮影)
※紙媒体ではなく、Kindleで購入後、スマートフォンで読書することが増えたため、添付写真がこのスタイルになっております。ご了承ください。
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WEB作家と会社員の兼業。AmazonKindleにて小説発売中。わりといい年齢の社会人女です。電子書籍で百合作品を読む人を少しでも増やせたらと活動中。ご贔屓に。

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