桜の「開花宣言」に思うこと

  by 紺野碧  Tags :  

筆者撮影。撮影日2016年3月21日。

今日、桜の開花宣言が気象庁によって行われた。

例年はあまり気にならない風物詩だったけれど、今年は数日前に近所のソメイヨシノが数輪咲いているのを見て、

「あれ?」

とどこか気になってしまった。

日本人にとって桜は特別な花だ。それは美しいからとか、春の到来を告げるとか、そういう理由もあることは重々承知だし、私も桜の花は好きだ。

でも、一斉に何かをすることや号令に従うことなどについて最近のニュースから敏感になっていたのだろうか。今年は何か違和感が拭えない。気象庁の「開花」のお墨付きって本当にいるんだろうか?

梅雨入り宣言と梅雨明け宣言は実際に雨にあって具体的に生活に影響するからみんな文句を言う。その末に宣言が訂正されたりなくなったり、

「実際に意味があるのか?」

と議論を呼ぶことは多い。

しかし、桜の開花宣言は今日のニュースにもあったように、気象庁の標本木に何輪というルールに従って気象庁の担当者が

「開花しました」

というのを息を潜めて待っている。そして開花宣言が出れば拍手をして喜ぶ。

今日はこの枝垂れ桜の写真を撮っていて、この枝垂れ桜を通りすがりに愛でる人が何人もいた。そして家に帰ってニュースで開花宣言を知った。実際に私が見た風景とニュースの中の風景がまるで別世界のような、不思議な感覚に囚われた。

海辺の住人。三度の飯より映画とダンスと写真が好き。