私もこれまで間違いだらけ

  by 日なた  Tags :  

ベッキーとバンドマンの不倫事件。私は毎朝スマホのYahoo!ニュースの見出しにざっと目を通すので、たぶん世間に大きく出始めた頃から世間といっしょのペースで(見出しで)追っていたはずだ。
興味がある記事しか開くことはしないので、テレビをあまり見ないし、ベッキーにも相手の男性にも興味がない私は一度も記事を読むことがないままだった。

ところが。ほとんどの記事は見出しだけ追っていても長引くと大体の内容がわかってくる、しかしこの騒動に関してだけはいつまでも私には概要がつかめなかった。
私は「ゲス」というのをお笑いコンビ名だと思っていたのである。何か(たぶんコンビ名)を略して「ゲス」なのだろうな、と。見出しの横の顔写真を見てますます確信をもってそう決め込んでいた。最近の音楽業界にも疎いのである。
ずいぶんたってから、私は相手の男性がバンドマンでとても人気のある人物だと知った(やっぱり見出しの内容で)。加えて書店で見かけた音楽雑誌の表紙で彼を初めて(全身写真とフルネームで)見た。
あぁミュージシャンだったのか、しかもバンドの中心的人物のようだ。彼個人も人気があるようだ。そしてその頃もまだ騒動は収まる気配を見せておらず、むしろ大きくなっていった。

人物がはっきりすると、一連の報道もぐっと把握しやすくなった。そしてやはり現在まで私は記事自体を開いたことがない。でも、この騒動の経緯を大体は知っている。
これはものすごいことではないか?それくらいこの不倫騒動は毎日毎日毎日、報道され続けていたのだ。

この件に関して、最初に「これは…なんだか…」と違和感を持った点がある。
でも、この点はあまり取り上げられていないようだ。そこにまた違和感があり、ゾゾッとする気持ちの悪さを感じる。

男女ともにどんなに浮気性でも、結婚して数ヶ月で別の異性に「恋愛をにおわせて」手を出すことはしないだろう。好みの異性からたとえ半裸で迫られたとしてもそこは躊躇するはずだ。
ただ新婚生活中から浮気する人はいる。いるどころか挙式当日から浮気する人までいる、男女ともにいる。私はどちらも見たことがあるが、なんというか「それはそれ」で浮気ができる人は男女ともにいるのだ。男性の場合は奥さんもどこかで気づいているが(少なくともいまは)黙っている、女性の場合は夫は気づいていないという違いはあったが、とにかく一定数いる。
だから新婚なのに浮気する人間が存在しているのは知っている。だが「ふつうの恋愛として」スタートさせる人間は見たことがない、と言いたいのだ。
そんなこと始めてどうするつもりだったのだ?

ただひとつの違和感。結婚を隠して恋愛事を始める夫、早々にメディアを引き寄せて話をする妻って、一体どんな新婚夫婦なのだ?
新婚でそれを互いに出来る夫婦って、一体(交際期間は関係なく)どんないきさつで結婚したらそうなるのだ。
まず相手に嫌われたくない、というのがこれほど夫、妻ともに見えない新婚夫婦ってなんなのだ。
そもそもがあまりにもわからない話なのだ。

それにしても、ベッキーはこれからもっとつらいことになるだろう。
好きになった男性が、「好きだ」と言っている間ですら自分を一度も守ってくれてはいなかったのだという事実に直面する時が必ず来るからだ。それを30代で迎えるきつさは相当なものだ。早く来ればいい。しかしもし30代後半、もしかしたら40近くになってそれが訪れたら、つらすぎる。
彼が自分ひとりを会見に送り出した日を思い出すだろう。自分を盾にして彼は隠れていたという事実を記憶から消すことも出来ず、思い出す日が来る。
好きになった男性から守ってもらえなかった姿を世間にさらされたのだ。それだけでもう十分彼女は裁かれたと言えるのではないだろうか。

三人の人間がいてひとりだけふたりにいい顔をした人間が確かにいるのだ。これは夫が起こした揉め事だ。
たった三人の人間のあいだの問題だ。婚婚するのかしないのか夫婦で決めればいい。既婚者であることを知ってからの交際について妻が請求すれば浮気相手は慰謝料を払うしかない。
私のような外の人間は「見るだけで不快」なら彼らが出ている番組は見なきゃいい、宣伝していた商品は買わなきゃいい。心から軽蔑していればいい。
「不倫する人間はくずだ」と思うなら自分はしなきゃいい。自分のパートナーはそういうことはしないと信じていればいい。
世間への影響だなんて、タレントの不倫なんかに影響を受けすぎる人間がもしいたらそのほうが問題だろう。人間はそんなにばかじゃない。ほとんどの人間は自分の頭で考え、消化できるはずだ。

30代前半のひとりの女性が、恋愛の初期の初期に舞い上がっているときの自分を切り取って日本中の他人にさらされたのだ。
それこそ道でただすれ違うだけのような他人からいっせいに社会から消えろと罵倒され、吊し上げにされているのは「当然」じゃない。それが正義だなんてとんでもない。これはただのいじめだ。

浮気相手をネット上やテレビ局への抗議で叩いている人間は、これから先もし自分が恋愛でつまずいても、
「自分はベッキーという不倫したタレントを中傷していましたが、半年前に好きになった人が既婚者であることを知り、相手に離婚してほしいと願い、そうしてくれると信じてしまいました。数ヶ月後に目が覚めました」
と釈明しなくていいのだ。一般人って最強だ!
そしてその先、その人のことを「大好きなパパ」「大好きなママ」と思う子どもが生まれてくるのだなぁ…と、不思議な気持ちになる。
ぜひパパやママの過去の書き込みを読ませてあげたい。

自分の大切な人がもしネットの世界で人ひとりに向けて「消えろ」「さようならwww」などと書いていたとしたら…自分はどうするだろう。
やっぱりそうじゃないと信じるしか、自分はそうならないと決めることしか出来ない。

考えてみれば自分が誰かを何かを心から好きでいるときは他人の揉め事からは距離を置ける。「人は人。自分は自分」だとしか思わないからだ。
だとすると、「自分はまずはこれでいいのだ」と自分の中で満ち足りているのがいちばんの防御策なのだろう。やっぱ自分のこと頑張ろうっと。

そして、ベッキー、がんばれ。全国的ないじめを受けるなんてそうそうない経験だ。少なくともいじめる側のひとりにはならなくてすんだ。それだけでもよかった。
失敗だらけであったとしても他人をさらすことはしていない。すごく重要なことだ。

そして、その先に、本当の意味であなたを守ってくれる男性との出会いが必ずあるはずです。
がんばれ!!

SNSは一切やっておらず、インターネット関連知識はまったく「ない」ので、少々場違いなところに出ているのは承知しているのですが…いろいろ書いていきます。