スタートアップのSlackが、最大手のITベンダに、多様性で挑戦する。

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 スタートアップのSlackが、最大手のITベンダに、多様性で挑戦する。 2016年2月4日

 By Georgia Wells、WSJ

 Slackにおける、米国内と世界全体の、女性の従業員の割合

                 米国内   世界全体

すべての従業員       43.1%     42.9%
エンジニアリング部門    26.4%     23.8%
技術部門             28.1%     24.5%

 Slackのようなスタートアップにおいて、雇用における変化は、従業員の構成に、極めて大きな影響力を持つ。

 Slackは、女性、黒人、および、ラテン系アメリカ人の従業員の割合を急速に増やしている。

 ITベンダの技術部門における、女性の従業員の割合は、極めて少ない。

 Slackによると、まだ、会社として小さいので、雇用する人や、やめていく人の、劇的な差異を、多様性データにすることができるという。

 Slackは、2015年後半に、350人のワーカを対象に、人種、性別、および、性的指向に関する、多様性の調査を実施した。

・女性のワーカの割合は、39%から、43%に増加した。

・黒人の技術者の割合は、7%から、7.8%に増加した。

・レスビアン、ゲイ、バイセクシャル、トランスジェンダーとして確認された、従業員の割合は、10%から、13%に増加した。

 部分的に、性的指向や性別の確認に対する、米国政府の雇用の不当差別禁止保護がないので、Slackは、多様性レポートに、LGBTQデータを含めている、数少ない、ITベンダの1社である。

 Slackによると、同社の理事会には、女性やマイノリティは、まだ、居ないという。

 また、Slackには、エンジニアリング部門に、女性のリーダは居るが、エンジニアリング、製品、設計部門に、マイノリティのリーダは居ないという。

 これに対応するために、Slackは、上級職を雇用する上で、Rooney Ruleを採用している。

 2003年に確立された、Rooney Ruleは、National Football Leagueチームが、ヘッドコーチや、他の上級職のために、マイノリティ候補へのインタビューを要求する。

 Slackは、依然として、Rooney Ruleを実装する方法を議論している。

 Slackの多様性への挑戦は、同社が、最良の従業員を雇用するために、採用者が、才能で競うことを助けている。

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