新たしい生活に必要なのは金魚?!

  by 佐藤大五郎  Tags :  

春になり地元を離れ一人暮らしを始める人も多いことだろう。
新しい生活の必需品とは何か? テレビ? パソコン? いや筆者は敢えて金魚と答えようと思う。

一人疲れて帰宅して部屋の電気を付けると餌くれ餌くれとスカートのような尾っぽをひらひらさせながら愛嬌ふりまく金魚こそ最大の癒やしになること間違いない。

金魚を飼うために必要な物はそれほど高くない。
大手メーカーから水槽セットなるものが発売されている。水槽本体と濾過装置と照明器具がセットになっているのだ。これに水槽を設置するための水槽台を購入すれば大物はほぼ揃ってしまう。
あとは百均で小物を順次揃えれば問題はない。
水槽はできれば60cmくらいの物を用意しておくと金魚が大きくなっても対応可能なので水槽が増えなくて済むだろう。照明はLEDを選択すれば電気代も気にならない。
百均で掃除用のポンプ、ホース、バケツなどを購入すればメンテナンス道具も揃ってしまうし今時は金魚の餌すら売っている。
なんとも便利な時代である。

まずは水槽に水を入れて濾過装置を回してみる。

水槽が水漏れしていないか、各装置がキチンと作動するかをチェックする目的である。
問題がなければ次のステップへと移行するのだが、ここから先は慎重にならなければならない。金魚の飼育とは水作りであるからだ。
しかしながら金魚飼育ブログなどに書かれているように1週間も2週間も水だけの水槽を眺めているのも辛いものである。可愛い金魚を飼うために水槽を買ったはずなのにまだ金魚を入れるなと言われ、逆にストレスを溜めては意味がない。
まずはカルキを抜く、これは水槽セットなどを購入した人にはカルキ抜き剤などがサンプルでついてきているかもしれない。日常的に水換えなどで使用するのでカルキ抜き剤を購入しておくといい。
使い方は簡単、水道水に適量を入れて数分置いておくだけだ。これで最低限生き物が生きていける水になる。
最低限と書いたのはそこにバクテリアがいないからだ。本当の意味でも真水なので金魚の排泄物を分解してくれる存在がいないので排泄物はそのまま水を汚し、アンモニアが一定量を越えると金魚が生きられない水になってしまう。
しかしバクテリアが沸いて増えてくれるのには1ヶ月近くの時間がかかると言われている。1ヶ月もの間ビクビクしながらストレスを感じるのも本意ではない。癒やしを求めて飼うはずの金魚なのになぜかインターネット上の金魚飼育ブログはストレスに満ちあふれているのだ。
水換えがめんどくさいという前提に話が進められてしまうので小難しい話になってしまうのだが。筆者の経験上金魚の飼育はあまり手間がかからないので水換えくらいしかやることがないのだ。
バクテリアが沸くまではじっと我慢しろという人もいるし、毎日全部水を換えてしまうという人もいる。人それぞれではあるがつまりアンモニアが一定量超えないためにどうするのかは自分の掛けられる手間の量と金魚自身の生命力にかかっているので正解は金魚が生きていることということになる。

いざ金魚を購入するにあたり、どのような金魚を選んだらいいか迷うかもしれないのだが、筆者のオススメは実際に店舗で見てまわって愛嬌のある元気な金魚を選ぶことだと思う。
今時は通販も盛んであり店頭にはあまり並ばない珍しい金魚を手に入れることも可能なのだが、一緒に新しい生活を始めるにあたりいきなり見ず知らずの金魚と生活を共にするのも不安であろう。
なのでお見合いをするのだ。
一目惚れした金魚であればお世話したくてたまらなくなること間違いない。

様々な種類の金魚がいて迷うかもしれないがじっくりと見て回るといい。
水槽の大きさによって飼える匹数も自ずと決まってしまうため無理に気に入らない金魚を購入することはない。

金魚を購入してきたらまずは環境に慣らしてあげなければならない。
新しく環境が変わって不安やストレスを感じるのは人間も金魚も同じである。
じっくりゆっくりと環境に慣らしてあげなければならない。
まずは水温を合わせる。購入すると酸素を入れた袋に入れてもらえると思うのだが、その袋ごと水槽の中に入れるのだ。
温度差にもよるが30分くらいすれば水槽の水と袋の中の水が同じくらいの温度になる。

次に水に慣れてもらう。筆者は百均で売っているタッパーを利用するのだが、タッパーに袋の中の水ごと金魚を移動させ、水槽の水を紙コップ1杯分入れてしばらく放置するのだ。30分ほどしてまた紙コップ1杯分を入れて放置、これを数回行って袋の水と水槽の水が半分ずつの割合になった頃に金魚を水槽に投入する。

金魚を水合わせしている写真がなかったのでメダカの写真ではあるが、メダカであれドジョウであれ新しい環境に慣れるためには必要な作業である。

水槽に入れた金魚には3日間は餌を与えない。新しい環境でストレスを感じると胃腸に負担がかかるのは人間も金魚も同じである。
消化不良を起こして病気になってしまうので3日は餌を与えないように管理する。
3日経過してから餌を少しずつ与え始めるのだが、人間でも断食していきなり焼き肉を食べるとお腹を壊すように金魚の餌にもいろいろと種類がある。お腹にやさしいとか消化にいいと書いてある餌を少量ずつ与えるのが良い。
少量という表現がとてもむずかしいのだが、餌の説明や金魚飼育ブログなどでは数分で食べきれる程度と表現されているのだが、まだ環境になれていない金魚は餌が与えられたという認識に至らない場合もあり餌を投入しても気付かないこともある。なので一番最初は数粒ずつ投入し様子をみるのが良い。
時間を決めて餌をあげたり、水槽をトントンと叩いてから餌をあげたりし続けているとそのうちに慣れてきて餌くれダンスを踊り始めるのだが、それがまた可愛くてついつい餌を多めにあげてしまったりするのだが、餌を食べると排泄物の量が増えるので水換えの手間を惜しまないように心掛けなければならない。

水槽環境も楽しみの一つである。
金魚のお世話をするにあたって、一番ラクなのは水槽に何も入れずに金魚だけが泳いでいるベアタンクという方式である。
しかし新しい生活に癒やしを求めるのであればあまりにも殺風景と感じるかもしれない。
まずは砂利を敷こう。砂利は見栄えを良くするだけでなく金魚のストレスを低減する効果もある。またバクテリアの生息地にもなりやすい。しかし落ちた餌や糞などが混じりやすく底の汚れがわかりにくくなるという難点もある。
次に水草を入れる。筆者は金魚水槽といえば水草だと思い込んでいたのでいくつかの水草を試したが、マツモとアヌビアス・ナナに落ち着いた。
金魚がマツモなどを食べてしまう場合もあるようだが、まず最初にダミーの水草を入れることで緑色したのは食べられないと教えこんでから投入すると良いと聞き、その通りにしてみたところ我が家のマツモはありえないくらいに生い茂っている。
またお掃除屋さんとしてヒメタニシ、ミナミヌマエビ、ヒドジョウを混泳させている。
効果のほどはともかくとして、どれもかわいい水槽の住人として活躍をしてくれており、特にヒドジョウはお掃除というより金魚と一緒になって餌を奪い合うくらいにたくましく図太い存在であると共に、とても愛くるしく可愛らしい仕草をしてくれるのでオススメである。

ここまでざっと書いてきたのだが金魚の魅力は伝わっただろうか?
文字だけでは伝わりにくいので我が家の金魚(その他)の紹介動画を掲載しておく。
シリーズになっているので変わっていく我が家の水槽環境や成長していく金魚の姿などが楽しめるかと思う。

元政治家秘書、ロードレーサー、スターウォーズ、ガンダム、マクロス、金魚を心から愛し、IT業界の片隅で細々自営業として生活中 FX(為替取引)ではマグロとよばれ、ロードレーサー(自転車)界では初代中華カーボン君と呼ばれ、とにかく興味のあることは自分でやってみてレポートしないと気が済まない人柱体質

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