うどん県が愛媛県とタッグを組んだ? 東京・新橋せとうち旬彩館かおりひめで絶品オリーブ牛肉うどんを食してきた

松沢です。オリーブ牛を、食すことができて、この一週間大満足な松沢であります。

なにしろ、オリーブの絞りかすを食べさせて肥育した讃岐牛というレアなビーフ。
牛肉特有の臭みがまったくなく、脂身も口に残らないなんとも上品な味わい。いままでは、神戸などの関西圏に出荷されることがほとんどだったため、首都圏にお住まいの方は、お取り寄せする以外、なかなか口にすることができなかったというレアな存在。

昨年まではわざわざ、うどん県へ飛ばないと食すことができなかったわけです。
山手線でお出かけして、しかもリーズナブルなお値段で食べられるわけですから、食いしん坊の松沢が大満足なのは言うまでもありません。

ところが、なんとここにきて、新しい情報が。
なんと、あのうどん県が愛媛県とタッグを組んでアンテナショップを開いているそうではないですか。

しかも、新橋のアンテナショップでも、オリーブ牛を使った肉うどんを食すことができるそうです。こりゃ行くしかありません。

場所は、ほんと新橋の駅前。

1Fが愛媛県とうどん県の特産品を集めたブースになってるそうで。
入り口には、2Fの飲食店「かおりひめ」さんのお品書きが。

たしかにオリーブ牛肉うどん(830円)の文字が

まずは、その前に1Fの特産品ブースを見学してみましょう。

あまりに商品が多すぎて紹介しきれないんで、いくつかセレクト。うどん県ってあまり知られてないんですけど、小麦がたくさん作れるので醤油の生産量も多いんですね。そういえば、小豆島に視察に行った際も、お醤油屋さんがたくさんありました。

他にも、いろんな醤油があったんですけど、瀬戸内のうにを裏ごしして加えた「うに醤油」がこの価格なら「買い」でしょうね。(実際、自腹で買って帰りました。)

買い置きの激安パスタが、本格イタリアン専門店の味になる「うに醤油」
ここで、一つ情報を。この物価高。パスタを買い込んで、炭水化物を補給している方も多いと思います。
このうに醤油とオリーブ油を使うと、お客さんに出しても恥ずかしくない本格イタリアン専門店の味になりますよ。
作り方も簡単。
買い置きのパスタを茹でて、オリーブオイルでさっと炒め、火を止めます。
卵黄を落としたら、うに醤油を加えてかきまぜるだけ。一度試してごらんなんしょ。驚くような美味になります。

うに醤油の別の使い方ですが、あっさりしすぎる白身の魚の刺身を食す時も、抜群の力を発揮してくれます。別のお手塩(お醤油を入れる小皿)に入れてお出しすると喜ばれると思います。

あと、お勧めしたいのは、希少糖や和三盆ですね。和三盆というのは、和菓子に使われる高級なお砂糖のことで、国内でも生産できる県は限られています。

干菓子に加工されたものも売られていますから、大事なお客様をお迎えする際のお茶請けにもいいかもしれませんね。

なにか、他にご紹介しておくものはと思ったら……あら?

おお、オリーブ牛よ、お前もか。

しかし、いつの間に、餃子になったんだろう? しかしあの高級和牛を餃子にするとは大胆な。生タイプで1080円だそうですが、けして高いお値段とは思えません。(もちろん買って帰りました)

さて、まずはともあれオリーブ牛肉うどんのレポートです。2階のお食事処「かおりひめ」へ階段であがると、ゆるキャラがお出迎えしてくれました。

店内はカウンター、テーブル席、ちょっとした小上がり(小さな座敷のことね)があるんですが、撮影のために小上がりに通していただきました。

窓から新橋の風景が見える開放感がいいですね。

オリーブ牛肉うどんを待つ間、見つけたのがこれ。

うどん県のうどんの、もう一つの楽しみ方は、うどん自体ののどごしを楽しむこと。
かけうどん(420円)というメニューがあるのですが、うどんにマッチする甘めの醤油をかけて
そのまま一気にすする。味気なさそうと思われそうですが、あなどるなかれ。
ちょっと小腹がすいた時とか、昼食、今日は軽くすませたい時なんか最高です。機会があったらぜひ試してみてくださいね。

さて、お待たせしました。

オリーブ牛肉うどん(830円)

どうです。このボリューミーな風貌。では、早速実食です。

早速、オリーブ牛肉から。今まで、10回以上はオリーブ牛を食しているのですが、赤身の部分が火が入っても硬くならないんですよね。しかも安価な牛肉にあるような独特な臭みがない。脂身の部分にいたっては、冷めてもロウソクのように脂が固まりません。
口の中で、脂の独特の甘味が広がっていく。この感じがたまりません。

ああ、もうたまりません。もう能書きはいいでしょう。仕事を忘れて食させていただきます。

うどん用のさぬきの夢という小麦を配合して打たれたうどん。おつゆの出汁とオリーブ牛のうまみが少ししみこむくらい煮込まれているのに、ぜんぜんのびてません。

よく「堅さ」と「コシ」を混同する方がいますが、これは全然別物ですね。うどんをすすると、やわらかく口の中に吸い込まれて、麺をかみ切ると独特のもっちりした食感が生まれる。これがうどんの「コシ」だと僕は思ってます。

一口すすったが最期。も止められません。完全に術中にはまってしまって、あっという間につるつるとすすってしまう。

おつゆも、タマネギと長ネギが使ってあって、オリーブ牛肉の脂の甘味とあいまって、複雑な甘味を作り出しています。
これに加えて出汁のうまみが後から追いかけてくるんですね。よく豪華な具を入れてえあるものの、出汁とうどんが一体化していなくて、「豪華な具だったけど、なんだかなあ」というケースもよく遭遇します。
このオリーブ牛肉うどんは、言うことなし。

長ネギ・タマネギ・出汁・オリーブ牛肉・さぬきの夢を使ったうどんの一体感。これは何度食べてもクセになります。

もちろん、お出汁一滴のこさず完食でございました。

ちなみに、正月3が日以外は営業しているそうですが、オリーブ牛肉うどんが楽しめるのは、午前11時から午後4時30分までのランチタイムだけだそうです。
営業時間は23時まで。ランチタイム以降は、せとうちの新鮮な魚をはじめ、郷土料理を楽しめるそうです。
オリーブ牛肉うどんを狙うなら、ランチタイムを狙ってくださいね。

せとうち旬彩館 かおりひめ
11:00-23:00
(オリーブ牛肉うどんは、ランチタイムの16時30分まで)

定休日なし(正月3が日は休業)
東京都港区新橋2-19-10
新橋マリンビル1・2F
かおりひめ  03-5537-2684
特選ショップ 03-3574-2028

松沢直樹

福岡県北九州市出身。主な取材フィールドは、フード、医療、社会保障など。近著に「食費革命」「うちの職場は隠れブラックかも」(三五館)」近年は児童文学作品も上梓。連合ユニオン東京・委託労働者ユニオン執行副委員長