データで見る 2016年アイドル事情 後編~上昇気流に乗った今年見るべきアイドル~

 
 前編では日本武道館でライブを開催できたトップアイドルをみてきた。今回はそれを追う者たちの話である。(前編 http://rensai.jp/153742)

 群雄割拠の現代アイドルは個性も音楽性も多種多様であり、ファンの嗜好性も様々である。公平に「人気」を測定する基準として、その年に単独ライブを開催した最大規模の会場キャパシティを採用した。実際の動員数は調査困難なのであくまで会場の最大収容人数で計算している。

上昇気流に立ちふさがる壁また壁~関東ライブハウス・ホールのキャパシティ一覧

 まず首都圏のキャパシティ2000人以上のライブハウスを列挙する。

 関東のコンサート会場数は、3000人規模を越えると一気に減り5000人規模のパシフィコ横浜、さらにその上は幕張メッセイベントホールの1万人越えになってしまう。ライブアイドルは多くが結成当初の夢に「Zeppでのライブ開催」を掲げるが、たどり着けたとしてもその先にもっと険しい岩壁が待っている。

 2000人規模のホールはZepp、中野サンプラザ、渋谷公会堂と一般にも知られた会場が多い。このクラスで開催できるようになれば、心配かけたお母さん、芸能界入りに反対のお父さんも一安心してくれることだろう。

キャパシティ3000人の壁を超えた者たち

 2015年(2016年1月第1週まで)に3000人規模でライブを開催できたアイドルを見てみよう。過去に日本武道館公演を開催したアイドルは除いている。

 ここでも8組中7組が大手事務所所属だが、その中でご当地アイドル希望の星Negiccoが、苦節12年目にして自己最大規模の日比谷野音を成功させている。

 8組すべてが地上波キー局への出演歴、レギュラー番組、あるいはタイアップ曲を有しているため、アイドルに興味のない層でも「名前くらい聞いたことがある」のがこのクラスの特徴といえよう。メディアに注目され始める段階であるとともに、ライブ活動だけでこの規模の観客を集めるのが難しくなってくることがわかる。

停滞は許されない 上昇気流に乗った今年見るべきアイドルはこれだ

 次は2000人規模でライブを開催したアイドルたちだが、調査した範囲でも20組以上存在する。そこで2000人規模でライブを開催したアイドルについては、2014年の最大規模会場と比較し「キャパシティ上昇比(以下キャパ上昇比)」を計算してみた。今年2000人規模でライブを開催できても、前年からステップアップしていなければならない。アイドルの旬は短いので倍々ゲーム以上に動員を増やさないとメジャーへの道は遠い。
 
 「2000人規模の集客力を有し、昨年からのキャパ上昇比3倍以上」を「上昇気流に乗った今年見るべきアイドル」の基準とした。

キャパ上昇比3倍以上だったアイドル


 「ポストAKB・ももクロ世代」に相当する2011年以降のデビュー組が大半を占める。所属事務所は大手から中小、個人まで入り乱れまさに戦国時代。短い活動期間にもかかわらず動員を増やしている中小以下の事務所所属アイドルが多いのも特徴だ。

 2000人規模の集客力を得るには本人の魅力だけでなく、コンセプトの面白さ、楽曲のクオリティの高さ、それを表現する技術が要求される。このクラスのアイドルたちはすでに「安心して見ていられる」あるいは「商品として人に勧められる」段階に達していると言えよう。そこへ動員数の加速度的増加が加わればまさに「今見るべき旬のアイドル」となる。

 もちろんキャパ上昇比3倍未満のアイドルも実力派揃いであるし、動員が少なくても面白いアイドルは多数存在する。Youtubeで気に入ったものがあれば、ぜひ会場に足を運んで生の彼女たちを見て欲しい。見れるうちに見ておかないと、ももクロの如くあっという間に手の届かない「プラチナチケットアイドル」に育ってしまうかもしれない。




昨日上梓した文中で以下のデータに間違いがあるとご指摘いただき修正いたしました。
1.アップフロント所属アイドルの事務所名
2.アップアップガールズ(仮)の公演会場
3.さいたまスーパーアリーナの収容人数
ファン、関係者の方には大変不快な思いをさせてしまい申し訳ありません。今後データ収集の精度向上に努めてまいりますのでよろしくお願いいたします。

画像は著者撮影
データは各アイドル・会場のHP、wikipedia、LiveFans(http://www.livefans.jp/)をもとに作成しました。万全を期してはおりますが、なお不備あればご連絡ください

ロック・ファイナンシャルプランナー・経営学・アニメ・医者・ライブアイドルなどなどの知識をごちゃ混ぜて 「結局お前何がしたいねん」 空間を綱渡りで歩むフリーライター カオスの一歩先へ!

Twitter: @yuuzaamay1