ユーザ当りのパーソナル・デバイスの増加は、ユーザ・インタフェース技術に拍車を賭けるだろう。 2015年12月8日
Gartnerによると、統合するよりも、次の５年間に、消費者は、自分たちの個人的なポートフォリオに、より多くのパーソナル・デバイスを追加するだろうという。
2018年までに、成熟市場における消費者は、３台以上のパーソナル・デバイスを所有するようになるだろう。
Gartnerは、2016年に、成熟市場における、パーソナル・デバイス（ウェアラブル、スマートフォン、タブレット、および、PCなど）の設置台数は、合計78億台以上になる見込みでり、2018年に、83億台に達すると予測している。
Gaetnerによると、成熟市場のユーザが、メインとニッチの両方のパーソナル・デバイスから、３～４台のデバイスを所有するようになるという。
メインのパーソナル・デバイスには、スマートフォン、タブレット、コンバーチブル（2-in-1デバイス）、および、ノートブックが含まれる。
メインのパーソナル・デバイスは、ユーザ当り、２台以上持つようになるだろう。
ニッチなパーソナル・デバイスには、スマートウォッチ、ヘルスバンド、スマート・グラス、および、スマート・カード、電子書籍リーダ、ポータブル・カメラといった、さまざまなタイプのコネクティッド・デバイスが含まれる。
Gartnerは、以下を含む、パーソナル・デバイス市場における、多くのことを予測している。
2018年までに、少なくとも１社の新たなスマートフォン・メーカが、中国のトップ５のスマートフォン・ベンダになるだろう。
Gartnerの調査アナリストによると、中国のインターネット会社は、モバイル・デバイスのハードウェア開発、プラットフォーム、および、流通と販売に、積極的に投資し、スマートフォン市場にセキュアに進出しているという。
結果として、スマートフォンの分野は、より競争が激しくなり、さらに複雑になっている。
スマートフォン市場は、より流動的になり、新たなプレーヤが、この市場に参入したという。
中国のインターネット会社の参入は、ゲームをするために、ハードウェアを超えて革新することに、焦点を合わせる、従来のスマートフォン・ベンダに、さらにプレッシャーを与えた。
2019年までに、パーソナル・デバイスの20%が、システムにより、個人的なレスポンスか、クラウドソースの分析を作成するために使用される。
Gartnerの調査ディレクタ、Zimmermann氏によると、ウェアラブル・デバイスで、心拍数、血圧、睡眠パターン、歩数などを測定し、記録できるようになったという。
また、感情は、パーソナル・デバイス用の次のフロンティアであるという。
Gartnerは、2015年から20%だけ増加し、2016年に、7億4000万台以上のウェアラブル・デバイスが、使用されるようになるだろう。
ウェアラブル・デバイスの出荷台数は、2019年までに、11億台に達する見込みである。
感情は、サウンドの録音を含む、異なったセンサーの組合せを使用して、測定できるようになるだろう。
人間の感情は、ビデオ、あるいは、スチル・カメラで撮影した映像の、顔などの表情を分析し、記録することにより、認識されるだろう。
企業は、顧客サービスの従業員用のトレーニング・ツールに、音声分析を変換できるようになるだろう。
スマートフォンは、会話を分析することができるようになり、クライアントの対話を改善する方法のフィードバックを提供すると、Zimmermann氏は述べた。
パーソナル・ヘルスとフィットネスを追跡するデバイスは、より正確になり、人々は、物理的なメンタル・ヘルスを追跡できるようになるだろう。
同時に、企業は、危険な環境において作業したり、責任の重い仕事をしたりする、従業員のプレッシャーや疲労のレベルを追跡できるようになるだろう。
2019年までに、ユーザの1/3は、パーソナル・デバイスに、コマンドを出すために、音声による自然言語かジェスチャーを使用するようになるだろう。
パーソナル・アシスタント機能を持つ、Windows10を搭載し、3Dカメラをサポートした、デスクトップやノートブックPCも紹介された。
ジェスチャーと音声コマンドは、既存のキーボードやマウス、あるいは、タッチ操作を補完した。
2019年までに、Gartnerは、合計PCの60%以上に、Windows 10が、インストールされると予測している。
音声コマンドとジェスチャーは、商用セクターにおいて、新たな使用や生産性をもたらすだろう。
例えば、作業者は、フィールドにおいて、ページをめくるために、ジェスチャーを使用したり、ファイルやドキュメントをハンズ・フリーでアクセスしたりできるようになるだろう。
同様に、家庭で、音声、および、ジェスチャーは、ハンズフリーのPCの対話シナリオで、最適なフィットを提供する。
例えば、ーザが料理をしている時に、レシピの本のページをめくるために、画面をウェービングしたり、あるいは、商品を検索したり、食料品の買い物をリストに追加したりするために、Webブラウザを開いたりするときに、ジェスチャーを使用できるようになる。
より詳細は、「Predicts 2016: More Devices per User Spurs Innovation in User Interface Technologies.」レポートを参照のこと。
