Mr.Children。“オトナ”になった彼らが世に放つモノ

  by ぶらっくまぐろ  Tags :  


1993年にリリースされた5作目のシングル『innocent world』以来、常にJPOPのトップを走り続けるMr.Children。
数々の有名曲を世に輩出し、リリースやタイアップの度に大きく話題になる彼らの音楽を聴いたことがない人は恐らく少ない。
最近では、武井咲&後藤久美子出演『マキアージュ』のCMに『GIFT』が使われ話題となったことも記憶に新しいはずだ。

そんな彼らが今春、世に放つ三つの贈り物。
それは20歳になった彼らからの“逆成人祝い”と言っていいほど魅力的なものだった。

一つ目は前作『HANABI』以来、3年半ぶりとなるシングル『祈り~涙の軌道/End of the day/pieces』。
自信初の“トリプルA面シングル”は、今から待ち遠しくて仕方ないファンも少なくないだろう。
A面3曲のうち2曲、『祈り~涙の軌道』と『pieces』は吉高由里子・生田斗馬W主演で話題の映画『僕等がいた』の主題歌でもあり、4月18日のリリースを前に耳にする人も多くいるのではないだろうか。
このシングルが発売されるというニュースを見たとき、前作『HANABI』から3年半もシングルをリリースしていない事実に大変驚いた。
これはきっと、『ONE PIECE FILM STRONG WORLD』や『ライフ -いのちをつなぐ物語-』といった大型映画の主題歌になることや、自身のアルバムCMを含め多数のCMの音楽に使われることにより、生活のどこかで絶えることなく彼らの音楽を耳にし続けたからだろう。

二つ目は、実に11年ぶりとなるベストアルバムの発売だ。
2001年に発売された2枚のベストアルバムは、通称“肉”“骨”と呼ばれ、500万枚以上のセールスを記録した。
デビューアルバム『EVERYTHING』発売よりちょうど20年後の“誕生日”を迎える2012年5月10日にリリースされる、この新しい2枚のベストアルバムのサブタイトルは『micro』と『macro』。
この二つのサブタイトルが“Mr.Childrenから見た世界”なのか“世間から見たMr.Children”を表現しているのか、はたまた全く別のモノを意味しているのか、期待と共に深読みせずにはいられない。
余談ではあるが、2012年にリリースするこのアルバムが『2001-2005』『2005-2010』となっており、“2011年以降の曲はまたいつの日にか”と感じさせるのもまた、何とも嬉しいファンサービスである。

三つ目は、上記ベストアルバムを引っ提げての5大ドームツアー『MR.CHILDREN TOUR POPSAURUS 2012』の開催決定である。
11年前にベストアルバムをリリースした際も『MR.CHILDREN CONCERT TOUR POPSAURUS 2001』と銘打ちスタジアムツアーを開催した彼ら。
通常のアルバムツアーとは違う世界で繰り広げられたライブは訪れたファンに衝撃を与えた。
筆者も阪神甲子園球場へこのライブを見に行った一人なのだが、その演出に圧倒し涙したのを鮮明に覚えている。
11年ぶりにこの世に戻ってくる“POPSAURUS”が、今年はどんな世界をプレゼントしてくれるのか。今から楽しみで仕方ない。

2012年、20年目の節目を迎え“オトナ”になったMr.Children。
あなたも今年どこかで彼らと出会い、絵空事で愛を語るのではなく“ミクロ”でも“マクロ”でもない、等身大の音楽を奏でる彼らを感じてみてはいかがだろうか。

関西生まれ。 テレビとかCMとか馬とか食とか好きなので、そういう記事が多くなるかもしれないです。 執筆記事、超募集中。

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