住宅構造(木造、RC、鉄骨)のメリット・デメリット

  by 香月真 / 香月真大  Tags :  

住宅作りを考えている方は鉄骨や木造って何が違うの?
と一度は思ったことはないでしょうか。

住宅作りを考えているときに
最初に見るのは建設にかかるコストだと思います。

木造が坪40万~60万
鉄骨造が坪60~80万
RC造が坪70万~100万

と一般的には言われています。
(3.03㎡で1坪とし、延床面積から概算の建設価格を出す)

(http://dream-myhome.blog.so-net.ne.jp/2015-03-03から引用)

木造

メリット~価格
価格帯で見れば木造の方がはるかにRC造や鉄骨造よりも安価に住宅造りができるので「コスト」においては木造住宅の圧倒的に有利です。多くの日本家屋は古来より高温多湿の日本の風土に適していた木造を住宅や寺社などでも使われてきたので日本人に一番なじみの深い建築工法であると言えます。

メリット~建設期間
パワービルダーやハウスメーカーが手掛ける都心部や郊外の建売住宅はほとんど坪単価の安い木造の在来工法や2×4が使われています。これは建設における期間もRC造りにくらべて短いという利点もあるからです。在来工法は3か月半あれば竣工すると言われています。

デメリット
ただ耐震性や耐火性においては鉄骨造やRC造より劣るというデメリットも存在します。

RC造

メリット~遮音性と耐震性の王様

現代日本においては特に「遮音性」と「耐震性」が重要になってくるがこれらに優れた工法がRC造です。RC造は他の工法に比べて型枠を取りモルタルを流して固めて作るため、壁の内部に空洞が無いからです。それと厚さが木造や鉄骨などと違って厚いため音を遮断するということです。その上、ほとんどのRC造の住宅が建物全体を壁で支える構造のため耐震性も非常に強いです。

メリット~耐用年数に優れる
耐用年数は木造<鉄骨<RC造でRC造が最も強度が高く、長寿命であると言われています。多くの場合東北大震災でも津波の被害を受けた越前高田などで残っていたのはRC造りです。これは構造の重さや厚さなども関係し
ています。またコンクリートは打ちっぱなしで作ると特別な加工しない限り表面が劣化しやすいものであるがタイルやサイディング等を貼るとメンテナンスしやすく、長寿命化、耐震性に優れる工法となります。

なお国が定める法令耐用年数は

RC造   47年
S造(重) 34年
S造(軽) 19年
木造    22年

となっています。

デメリット~建設コスト
唯一の欠点は坪単価が70万~100万するなど割高な点であるが20年、30年住むことを考えると一番安全な工法であると言えます。

(http://brixclub.blog.fc2.com/blog-category-118.htmlから引用)

鉄骨造

メリット~トータルバランスのとれた工法

鉄骨造は住宅で用いる場合は軽量鉄骨と重量鉄骨の2つのタイプに分かれます。
軽量鉄骨は基本的には住宅メーカーで広く使われてきましたが、重量鉄骨は大型の商業施設や倉庫などで使われてるもので鉄骨の厚さや重さが違うことから2タイプに分かれています。

鉄骨造の住宅は木造とRC造の中間値に位置する工法ですが、鉄骨で作るため木造に比べてはるかに大スパンの空間構成を作ることが可能です。また大手ハウスメーカーなどで重量鉄骨の住宅も増えてきているので5m以上の大空間を構成することが可能となっています。また遮音性も木造よりはよく間仕切り壁をALCという軽量気泡コンクリートで構成しているので性能が高いです。

また鉄骨造は建設期間もプレハブメーカーでよく使われている工法なので工期が短いという利点があります。

デメリット~火に弱い
一方でしっかりとした耐火被膜を行わないと火に弱いというデメリットもあるので要注意です。

住宅構造(木造、RC、鉄骨)のメリット

「コスト」、「施工期間」なら木造造
「遮音性」、「耐震性」、「気密性」ならRC造
「トータルバランス」の鉄骨造

住宅構造(木造、RC、鉄骨)のデメリット

「耐震性」なら木造
「建設コスト」ならRC造
「耐火性」の鉄骨造

木造、鉄骨造、RC造のメリット・デメリットを比較するとこういう結論になります。どれも生活するには不自由ないので長所・短所を知ったうえで自分にあった家を選んでみたらどうでしょうか?

香月真大建築設計事務所/SIA (second international architecture) 主催/一級建築士 ハウスラボ、ミサワホームで住宅設計・不動産開発事業に関わる。 現在はインバウンド事業に着目してAirbnbのデザインメイク、鎌倉の古民家の改修などを行なう。

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