一ヶ月間スマートウォッチ(moto360)を使用して解ってきた5つくらいのこととか

  by Lam,  Tags :  

そろそろみなさんも聞き慣れ始めたのでは無いでしょうか。『スマートウォッチ』と言う言葉。
国内外問わず様々なメーカーから開発されおり、なんとなーくどういうものなのかは皆さんご存知かと思います。

と言うわけで、「一番売れたスマートウォッチ」と呼ばれているらしい『moto360』を実際に一ヶ月使用して解ったことなどをいくつか素直に適当に並べたいと思います。
あくまでも感想なので、公式の詳しいデータなどは一切出しません。実際に使って解るデータのみ載せて行きます。
「そもそも何が出来るの?」って人は適当に調べてください。
簡単に言うと「スマートフォン(以下スマホ)のメールとかラインとかの通知とか地図とかカレンダーとか見れて時計の画面を100%好きなようにカスタム出来て心拍数とか測って健康になったりするすごいハイテク時計」です。

読むのがめんどくさい人は今から書いてある言葉を口に出して読んでください
「ガジェットが好きなギークは買いましょう」

そもそも買って届くまでの話

私は一番安いという理由で『ブラックレザー』を購入しました。
2015年10月現在、値段は大体2万と少し。一番高いモデルでも3万円を超えない程度の金額で買うことが出来ます。
Amazonであれば2,3日ほどで届くようです。
一応換えのメタルバンドやレザーバンドは販売されていますが、少し手間がかかるようです。
丸い箱の中に時計本体と充電器が入っています。

見た目とかの話

そもそも今までの『スマートウォッチ』自体、海外レビューサイトなどでは「重いでかいダサイ」と3拍子そろった酷評振りでした。
しかし『moto360』に関しては外見自体にそこそこの好評価を得ており、今まで大不評の四角が一般的だったディスプレイに、『moto360』は丸いディスプレイを採用しています。
これにより何が変わるのかと言うと、

すごく使いにくく

なりました。詳しくは後述します。
普通の機械時計ではなく全面液晶の時計です。皆さんがお使いのスマホが丸くなったとお考えください。かなり使いにくいです。
しかしそのおかげですっきりとした見た目になっています。余分なものを一切付けない、落ち着いたミニマルなデザインと言えるでしょう。たぶん。
少なくともビジネスには絶対に持っていけないシャレたデザイン。という訳ではありません。

物理ボタンが一つだけ付いていますが、そこだけ金色で縁取られているので少しかっこいいです。
大きさも絶妙で不意に押してしまうことはなく、押したいときには不自由なく押せる設計です。
国内では12月ごろに発売される新型ではボタンの位置が少し変更になっているようですが、私は真横に付いている方が好きでした。

付け心地は普通です。時計なので普通が一番重要ですよね。
裏に心拍を測定してくれるセンサーが緑に光ってますが、付けた時の違和感は全くありません。

私は過去にタグホイヤーやIWCなどを使用していましたが、それに比べるとずいぶんと軽いです。だって機械部分が基盤だけですからね。かなり軽いです。
通知はスピーカーの代わりにバイブレーションが搭載されています。
タッチしたときや通知が来たときなどに軽くバイブレーションで教えてくれます。このときの動きがかなり絶妙で、ストレスが一切なくかつ解りやすい。ハイテクですね。

バッテリーの話

スマートウォッチの話題でまず一番に出てくるのはバッテリーの持ちの話だと思います。
近年のスマホでも大容量を売りにしたものも多いですよね。

私は一ヶ月以上ほぼ毎日使っていますが、朝9時ごろに家を出て夜7~10時に帰宅する生活では全く問題ありません。
通常画面はスマホと同じく真っ暗なままで、ボタンを押すか時計を見ると画面が点灯します。時計を見るとというのがアバウトですが、今腕を下ろしている状態から時計を見るしぐさをしてください。それで画面が点灯します。ハイテクですね。
ディスプレイの下側に薄く日照センサーがあり、スマホと同じく光度を自動調節してくれます。また、画面を手で覆えば暗くなったりします。ハイテクですね。

充電は専用のワイヤレス充電器を使います。充電方法は置くだけ。それだけでちょっとハイテク感です。

しかし毎日充電するのがめんどくさいと思われるかも知れませんね。なのでメーカーが無くさない用にオマケで用意してくれた台座だと考えて使いましょう。
寝る前にスマホを充電しますよね?一緒に『moto360』も充電してあげてください。
充電時の専用画面も用意されています。ハイテクですね。

とりあえずの場合は、4,50分ほど充電すれば一日中は持つようになります。
ただ出来ることが多く、楽しくて弄っていると結構な速度で電池が減っていきます。
あくまでも時計です。時間を見ましょう。

稀(まれ)にしっかりと充電されているのに、画面表記では60%前後で止まってしまう場合があります。
充電自体が出来ていないわけではないようで、充電さえしておけば一日使えます。恐らく単なる表記バグですね。
その場合は一日使って電池を減らしてから充電し直すと普通に直ります。原因は良くわかりません。が私の場合は一ヶ月で2度だけこの症状になりました。
スマホと同じようにアップデートを行えるので、今見つかっているいくつかのバグもそのうち改善されると思います。
現に今出ているバージョンは過去と比べてかなり電池の持ちが良くなったようですね。

使うときの話

中身は『AndroidWear』と言うもので、最初から搭載されているいくつかのアプリ以外の導入やカスタムなどは『Android』端末で行います。あとはアプリ上で更新すればペアリングされた『moto360』に自動的に同期される仕組みです。
少し前までは『iPhone』とのペアリングが出来ませんでしたが、いつのまにかこちらも同期が出来るようになっており、ラインやメールの通知を時計側で受け取ることが出来るようになりました。
しかしスマホ上に入れたアプリを時計に同期するという性質上、『Android』で同期した場合に比べて出来ることが大幅に下がります。
具体的には、一部のメールや電話等の通知のみ可能です。『iPhone』ユーザーは素直に安い端末を買うか、今後に期待しましょう。

動作自体はそこそこ

時計上でカレンダーや通知を確認出来るのですが、動作に少し不安があります。
2世代ほど前の端末を使っているような感じで、かなりカクカクとした動きです。特に『iPhone』ユーザーはかなり違和感があるかもしれません。
しかしそもそも時計なので、そこまで軽快な動作は必要無いのかもしれません。実際私は一ヶ月以上使用していますが、特に不便を感じたことがありません。
そもそも現状不便を感じることはスマホでやったほうが遥かに楽です。

例えば通常の場合メールやラインなどは通知だけですが、アプリによっては文字を入力して送信することも可能です。しかし現状としてデモンストレーションといった風味が強く、ストレス無く使用するのはまず不可能です。
上でも触れましたが、『moto360』のディスプレイは円形です。スマホと同じキーボードを出されても左右が見切れます。
一応『moto360』用に改良したキーボードもいくつかありますが、実用に耐えるレベルになるのはまだまだ先の話になりそうです。
そもそも時計にそこまでの機能を求めるのも間違っているのかも知れませんね。

あと割りと皆が気にしている「ok google!」
精度と感度は10年前のレベルです。まず使いません。
でも時計に音声入力するその格好。ハイテクですね。

一方で地図アプリメモなどはかなり使い勝手が良いと思います。
特にビジネスマンにとってメモの使い勝手のよさは尋常ではなく、スケジュールや時刻表など、今までスマホをわざわざ取り出して確認していたものが全て腕時計を数回タッチするだけで確認出来ます。
ただこちらも基本的にはスマホと同期させる必要があります。スマホ上で書いたメモなどを時計側で閲覧出来るといった感じです。

肝心の時計画面のカスタマイズはとても簡単です。『Watch Face』と呼ばれるものを使いますが、「自分ではそんなもの作れない」という方も安心。
世界中のユーザーが「ぼくのかんがえたさいきょうのとけい」を公開しています。
中には100円程度のものもありますが、かなりクオリティの高いフェイスが無料で大量に配布されています。導入も簡単です。
この『Watch Face』は大量に出てくるので安心です。『moto360』自体にいくつか貯めておけるので、気分で付け替えましょう。

私はもうすぐ発売される『Fallout』メニュー画面風のフェイスを使っています。これも有志が作ってフリーで公開されているもので、これを元に自分でカスタマイズすることも出来ます。

耐久性とかの話

物理的な部分の話

普通の時計と同じように扱えば問題は無いと思います。
私の場合は1000円程度の専用ガラスフィルムを使っています。
心配性の方はとりあえず貼りましょう。
更には防塵予防に完全防水が搭載されています。ハイテクですから。

液晶の話

解像度自体は普通です。
特にストレスも溜まらない一般的なスマホレベルの彩度と光度です。
タッチの反応も普通。

よく言われている液晶の焼き付きについては、私は今のところ全く起こっていません。
焼き付き防止のアプリなんかも公開されているので、心配な人はとりあえず入れておきましょう。

結局のところ実際どうなの。って話

ガジェット好きなら迷わず買って損は無いと思います。
ただ一般的に見てチュートリアルや説明が絶望的に不親切なのでまだまだギーク向けの商品といったところでしょうか。
まず何が出来るのかがわかり難く、色々試して自分で使い方を発掘する必要があります。

特に何も設定しなくても毎日歩数や心拍数、果ては消費カロリーなんかを聞いてないのに勝手に教えてくれます。もうハイテクって何なのか解らなくなりますね。

こういうものに少しでも心を動かされるなら、『スマートウォッチ』は要チェックだと思います。

まだまだ世界的に普及していないスマートウォッチ。
自分であらゆるものをカスタマイズ出来る時計。これだけで充分ロマンのある時計だとは思いませんか?

生まれて死ぬまで音楽。