AT&TとIBMは、インターネットへ水のパイプを接続することで提携する。

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 Forbesのリサーチャーによると、漏れやすい配管と壊れた給水本管のため、水道のパイプから水が漏れ、毎年、米国は、浄化された飲料水を、2.1兆ガロンも損失しているという。

 米国の水基盤は、 American Society of Civil Engineersから、Dグレード(平均以下)の評価を受けた。

 崩壊した水基盤を、すべて修復するには、政府が考えている予算よりも、多くの資金を水基盤に費やすことが必要になるだろう。

 AT&TとIBMは、より多くのデータを収集し、分析することにより、問題を正確に理解するための、さまざまなソリューションを提供している。

 AT&TとIBMは、最大手のパイプのメーカ、Mueller Water Productと共に、水の管理者に、より詳細な情報を提供することに取り組んでいる。

 これら3社は、米国のすべての水道のパイプをインターネットに接続するために、包括的な水基盤の管理サービスを提供する。

 この新たなサービスは、何か特定の音を出す、水漏れがあれば、音センサーで検出し、水が漏れている箇所を特定し、音センサで既存のパイプを修復する。

 センサーで収集データされたデータは、AT&Tの無線ネットワークで、クラウドに送られ、水基盤の追跡を維持するために、水管理のオフィシャル用のIBMのソフトウェアに、アップロードされる。

 水漏れが検出されると、このIBMのソフトウェアは、水の管理者を警告する。

 確かに、これで、水基盤における水漏れの広範な問題を、すべて解決できる訳ではないが、IBMのソフトウェアは、水の管理者に、分析に必要な、より多くの詳細な情報を提供する。

 これにより、水基盤の管理者は、水基盤を修復するために、将来投資すべき箇所や問題点を、正確に把握できるようになる。

 今までのところ、AT&TとIBMは、ロサンゼルス、ラスベガス、およびアトランタで、この水基盤のサービスの、限定的なトライアルを実施していた。

 AT&TのIndustrial Internet of Things事業部のMobeen Khan氏によると、このトライアルは、センサーが、水漏れを正確に検出できるかどうか確認するために、シミュレートする技術を適用することに焦点を合わせているという。

 この新たなサービスは、AT&Tが、ネットワーク・キャリア分野から、成長している、モノのインターネット市場に進出するための取り組みの一部である。

 AT&Tは、さまざまなモノをインターネットに接続し、相互連携させるために、無線ネットワークが利用されるようになることを望んでいる。

 AT&Tは、2015年1Qに、モノのインターネットのビジネスの収入を生み出さないが、多くの非モバイル・デバイスが、この新たなカテゴリの無線ネットワークに接続されたと報告している。

 AT&Tによると、2015年1Qに、同社の無線ネットワークに、前年同期から、19.2%多くの、2200万台近くのデバイスが接続されているという。

 このAT&Tの無線ネットワークに接続された、デバイスには、車に搭載された、4G無線対応デバイスも含まれる。

 ちなみに、2015年1Qに、AT&Tの無線ネットワークに追加接続された、945,000台のデバイスの内、684,000台は、車に搭載されたデバイスであった。

 IBMも、モノのインターネットに関連した、さまざまなビジネスに取り組んでいる。

 2015年初めに、IBMは、モノのインターネット関連の事業部に、30億ドルを投資すると述べた。

 モノのインターネット(IoT)関連のビジネスは、AT&TとIBMだけのプロジェクトではなく、さまざまな業界のベンダやサービス・プロバイダなどと協調しながら、展開されている。

 2014年に、AT&TとIBMは、モノのインターネット(IoT)市場において、幅広く提携し、さまざまな分野(特に、スマート・シティとスマート・ユーティリティの分野)で協業していくと発表した。

 水基盤の管理サービスは、AT&TとIBMが、最初にコラボレートする分野の1つである。

 AT&TとIBMは、既に、米国の多くの都市で、モノのインターネット(IoT)に関連した、さまざまなビジネスの展開を開始しており、この新たな水基盤の管理サービスは、地方自治体を納得させることができれば、新たな売上の流れになるだろう。

 「AT&Tは、都市に、通信システム基盤と通信サービスを提供しており、IBMは、都市に、さまざまな多くの管理ソフトウェアを提供しており、パイプやバルブの最大手メーカ、Muellerは、長年、都市に、水基盤や管理を提供している。」と、AT&TのKhan氏は述べた。

 これら3社(AT&T、IBM、Mueller)は、他のベンダやサービス・プロバイダと共に、新たな市場に対応する、新たな水基盤の管理サービスのビジネスを展開していく。

 3社は、新たな水基盤の管理サービスで、より多くの情報を、水基盤の管理者に提供し、水漏れの場所を正確かつ、速やかに特定できるようにする。

 AT&Tは、通信システム基盤や通信サービスを、IBMは、センサーや、センサーから収集した、さまざまな情報を分析し、水の管理者に提供するサービスを、Muellerは、さまざまなセンサーを装備した、スマートな水基盤や管理サービスを提供していく。

 3社は、インターネットに接続されたセンサーを持つ、水基盤のスマート・パイプを管理する、新たな水基盤の管理サービスを、地方自治体に提供していく。

 Mueller Water Productsは、AT&TやIBMと協調して、何か特定の音を出す水漏れがあれば検出できる、音センサーを装備したスマート・パイプに、既存のパイプを改造する。

 スマート・パイプなどの水基盤に設置された、さまざまなセンサーで得られた、データは、AT&Tの無線ネットワークで、クラウドに送られ、水基盤の水漏れを追跡するための、水管理オフィシャル用のIBMのソフトウェアに、アップロードされる。

 水漏れが検出されれば、水基盤の管理サービスに使用させる、IBMのソフトウェアは、水基盤の管理者に警告する。

 3社の取り組みで、水基盤における、水漏れに関する問題を、すべて解決できる訳ではないが、どのような問題があるかが明確になり、どのような解決方法があり、どれぐらいの投資する必要があるかに関する、詳細な情報を、水の管理者に提供する。

 さまざまなセンサーやメータを装備した、水基盤と管理サービスは、水漏れの場所を正確に到底するだけでなく、水質、パイプの詰まり、水の使用量などを、正確に把握し、水の消費に対し、供給も最適化できるようにする。

 また、通常の飲み水以外の、工業用水、農業用水、冷却水など、用途別の供給も最適化できるようになる。

 3社は、Los Angeles、Las Vegas、および、Atlantaで、水基盤の管理サービスのトライアルを実施している。

 これらのトライアルは、水基盤の管理サービスに関連する技術を検証することに、焦点を合わせている。

 AT&TのIndustrial Internet of Things部門のMobeen Khan氏によると、このトライアルでは、センサーで、どれぐらい正確に、水漏れしている場所を特定できるかを検証するために、シュミレーション技術が使用されているという。

 この新しい、水基盤の管理サービスは、AT&Tが、ネットワーク・キャリア分野から、成長している、モノのインターネット市場に進出するための取り組みの一部であるり、さまざまな産業や分野において、あらゆるオブジェクトが、インターネットに、相互接続され、相互運用できるようにするために、同社の無線ネットワークが利用されるようになることを期待している。

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