世界のウェアラブル市場が、2015年2Qに、223.2%成長した。

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 2015年2Qに、世界のウェアラブル・デバイスの出荷台数が、2015年2Qに、223.2%成長し、Appleが出荷台数で、Fitbitに次ぎ、2位になった。 2015年8月27日

 Appleは、ウェアラブル・デバイスの出荷台数が、Fitbitに次ぎ、いくらか距離を置いて、2位になった。

 IDC Worldwide Quarterly Wearable Device Trackerによると、Appleは、2015年2Qに、3600万台のウェアラブル・デバイスを出荷し、Fitbitのウェアブル・デバイスの出荷台数4400万台に次いで、2位であったという。

 2015年2Qにおける、世界のウェアラブル・デバイスの合計出荷台数は、2014年2Qにおける、560万台から、223.2%も増加し、1810万台に達した。

 Appleは、ウェアラブル・デバイスの出荷台数で2位になり、スマート・ウェアラブル分野に影響を与え、多くの3rdパーティのアプリケーションが、Appleのウェアラブル・デバイス用に開発され、利用できるようになった。

 IDCのアナリスト、Jitesh Ubrani氏によると、2015年2Qに出荷された、ウェアラブル・デバイスの約2/3が、Apple Watchであったという。

 Appleは、このウェアラブル・デバイスの分野において、印象的なリードを奪い、スマート・ウォッチ市場を支配した。

 Fitbitは、世界のウェアラブル・デバイスの出荷台数で、Appleを、大きく上回っていた。

 Fitbitは、今後、数年間で、シェアを失うことが予想され、基本的なウェアラブル・デバイスだけを販売し、Appleを、あらゆるウェアラブル・デバイスの次の市場リーダになるようバランスをとった。

 このウェアラブル市場の短い歴史において、スマート・ウェアラブルと基本ウェアラブル(3rdパーティのアプリケーションを実行しないデバイス、および、ほとんどのフィットネス・トラッカーを含む)という、明確な区分が形成された。

 スマート・ウェアラブルと基本ウェアラブルの、2つの区分のギャップは、時間が経つにつれて広がり、価格と機能性が、特に異なってきた。

 基本的なウェアラブルに焦点を当てた、ベンダは、価格に敏感な、基本ウェアラブル市場において、利益を上げるために、スマート・ウェアラブルにより提供される、付加的な機能を追加するようになるだろう。

 ウェアラブル・デバイス・ベンダのハイライト:

・2015年2Qに、Fitbitは、1年間に、ウェアラブル・デバイスの出荷台数が3桁増加し、売上が2桁増加し、利益も増加した。

 Fitbitは、ウェルネス・グループ、ファッション、フィットネス、ヘルスケア、および、食品会社などとのパートナーシップを拡張し、ウェアラブル・デバイス市場における、存在感を増し、地位を向上させた。

 Fitbitは、スマート・ウォッチが追及している、多目的な機能を提供するよりも、より健康なライフスタイルを促すための、フィットネスの追跡機能を提供している。

・Appleは、ウェアラブル・ビジネスをスマート・ウォッチで開始し、世界の16地域で、3rdパーティの小売業者と契約を交わし、同社のApple Watchの販売を開始した。

 Appleにとって、watchOSプラットフォームを継続して開発することも、極めて重要なことである。

 2015年6月に開催された、Apple Worldwide Developers Conference(WWDC)において、Appleは、iPhonesのアプリと、同様な機能や効果があり、互いに連携できる、ネーティブ・アプリを、watchOSの次期版で提供し、Apple Watchで利用できるようにすると発表した。

・Xiaomiは、ウェアラブル市場に参入したときに、かなり大きな注意を引いた。

 Xiaomiは、どん底の価格を提示することに敏感であり、同社は、中国市場において、大きく成長した。

 限定された流通チャネルで、成長が湿りがちになった、Xiaomoは、最近、マーケットを、中国以外に広げ始めた。

・Garminは、「市民のアスリート」(ランナー、サイクリスト、および、スイマー)向けの、フィットネス・デバイスに焦点を合わせた。

 Garminは、ウェアラブル・デバイスをカスタマイズするために、3rdのアプリケーション、データ・フィード、ウオッチ・フェイス、および、ウィジェットへのアクセスを提供することを試みており、Garminの新たなConnectIQプラットフォームは、プレッシャのいくつかを軽減するのを支援するだろう。

・Samsungのウェアラブル・デバイスの出荷台数は、HuaweiとJawboneのウェアラブル・デバイスの出荷台数を、僅差で上回り、2015年2Qに、世界のウェアラブル・デバイス市場のトップ5ベンダに残った。

 Samsungは、Gear SやGear Fitデバイスの人気が上がり、成功を維持するために、来月に発表する、Gear S2をマッシブに再設計するようだ。

1)2015年2Qにおける、世界のウェアラブル・デバイス市場のトップ5ベンダ、出荷台数、市場シェア、および、成長率

  (単位:100万台)

ベンダ    2015年2Q    2015年2Q  2014年2Q  2014年2Q
      出荷台数    シェア    出荷台数   シェア    成長率

Fitbit   4.4     24.3% 1.7 30.4% 158.8%
Apple   3.6     19.9% 0.0 0.0% –
Xiaomi   3.1   17.1% 0.0 0.0% –
Garmin   0.7   3.9% 0.5 8.9% 40.0%
Samsung   0.6   3.3% 0.8 14.3% -25.0%
その他   5.7   31.5% 2.6 46.4% 119.2%

合計   18.1 100.0% 5.6 100.0% 223.2%

 ソース:IDC Worldwide Quarterly Wearable Device Tracker、2015年8月27日

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