Infosecurity Europe 2015に参加した、IT専門家の68%が、スマート・デバイスの採用を促している。

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 Tripwireの調査によると、Infosecurity Europe 2015に参加した、IT専門家の68%は、セキュリティ・リスクに関わらず、企業が、スマート・デバイスを採用することを促しているという。 2015年8月20日

 先進の脅威、セキュリティ、および、コンプライアンス管理ソリューションを提供する、Tripwireは、英国のロンドンのオリンピアで開催された、Infosecurity Europe 2015において実施した、270名以上の参加者を対象にした、アンケート調査の結果を発表した。

 調査会社IDCによると、2020年までに、世界で、280億台以上の「モノのインターネット(IoT)」デバイスが設置されると見積もっている。

 IDCによると、スマート・デバイスは、世界経済全体に、1兆9000億ドルの付加価値をもたらし、この付加価値の80%が、サービスから産み出されると予測している。

 IoT市場は、利益を上げながら、新たなスマート・デバイスが、企業ネットワークに、セキュリティ・リスクをもたらすだろう。

 Tripwireの調査によると、Infosecurity Europe 2015に参加した、IT専門家の68%は、ビジネス効果の要件が、セキュリティ・リスクに関わらず、企業に、スマート技術を採用することを促していると回答したという。

・回答者の87%は、セキュリティ管理部門が、企業ネットワークに、スマート・デバイスを接続する、従業員を制限するための、何らかのセキュリティ・ポリシーやソリューションを持っていると回答した。

・回答者の62%は、従業員が、企業ネットワークに、スマート・デバイスを接続することを許可していると回答した。

 新たなスマート・デバイスを購入する場合、Infosecurity Europe 2015に参加した、IT専門家(回答者)の73%は、自分たちの主な関心は、スマート・デバイスの機能であり、セキュリティではないと回答している。

 これは、ほとんどの企業が、ポピュラーなセキュリティ製品を導入しており、セキュリティ・リスクが、悪意のあるサイバー攻撃を前提としており、セキュリティ製品で守られていると信じているからだろう。

 サイバー攻撃による、損失(情報の盗難、改竄、破壊、電子的なお金の盗難、システムの破壊など)を定量化し、損害を保証する、サイバー・セキュリティ保険もあるが、現在は、あまり利用されていないようだ。

 しかし、セキュリティ製品の会社は、サイバー攻撃による、ユーザの損失を、ある程度保証するために、サイバー・セキュリティ保険を利用するかもしれない。

 Infosecurity Europe 2015に参加した、IT専門家(回答者)の27%は、スマートフォンやラップトップPCを除く、5から10種類のスマート・デバイスを所有していると回答した。

 Tripwire Infosecurity Europe 2015 Surveyを参照のこと。

 セキュリティ・リスクに関わらず、スマート・デバイスを採用するよう、企業を促す、ビジネス効果や生産性の要件は何だろう。

 Tripwireは、Infosecurity Europe 2015に参加した、IT専門家に、「スマート・デバイスを採用していますか?」と質問した。

・回答者の68.0%が、企業で、スマート・デバイスを採用していると回答した。

・回答者の23.0%が、企業で、スマート・デバイスを採用していないと回答した。

・回答者の9.0%が、今後、1~2年の内に、企業で、スマート・デバイスを採用する予定があると回答した。

 Tripwireは、Infosecurity Europe 2015に参加した、IT専門家に、「企業は、従業員が、ラップトップやスマートフォン以外のスマート・デバイスを、企業のネットワークに接続できることを制限する、セキュリティ・ポリシーを実施していますか?」と質問した。

・回答者の87%が、企業で、セキュリティ・ポリシーを実施していると回答した。

・回答者の12%が、企業で、セキュリティ・ポリシーを実施していないと回答した。

・回答者の1%が、企業は、セキュリティ・ポリシーを持っていないと回答した。

 Tripwireは、Infosecurity Europe 2015に参加した、IT専門家に、「従業員は、スマート・デバイス(ラップトップやスマートフォンを除く)を、企業のネットワークに接続していますか?」と質問した。

・回答者の38%は、従業員が、スマート・デバイスを、企業のネットワークに接続していないと回答した。

・回答者の62%は、従業員が、スマート・デバイスを、企業のネットワークに接続していると回答した。

 Tripwireは、Infosecurity Europe 2015に参加した、IT専門家に、「スマート・デバイスを購入するときに、何を主に考慮していますか?」と質問した。

・回答者の27%は、セキュリティを、主に考慮していると回答した。

・回答者の73%は、機能を、主に考慮していると回答した。

 Tripwireは、Infosecurity Europe 2015に参加した、IT専門家に、「何台のスマート・デバイスを所有していますか?」と質問した。

・回答者の65.7%は、1~5台のスマート・デバイスを所有していると回答した。

・回答者の27.3%は、5~10台のスマート・デバイスを所有していると回答した。

・回答者の3.0%は、10~20台のスマート・デバイスを所有していると回答した。

・回答者の4.0%は、20台以上のスマート・デバイスを所有していると回答した。

 Tripwireは、企業、サービス・プロバイダ、および、政府の機関が、確信して、サイバー・セキュリティの脅威を検出、防止、および、対応できるようにする、先進の脅威、セキュリティ、および、コンプライアンス・ソリューションのプロバイダである。

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