スマート・ホームへのIoTホーム・ゲートウェイになる競争が増えているという。

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 Gartnerによると、インターネット・サービス・プロバイダ(ISP)は、IoTホーム・ゲートウェイの戦いにおける、初期の勝者になるという。 2015年8月6日

 Gartnerによると、スマート・ホームにおいて、IoTホーム・ゲートウェイの戦いが始まっており、家庭における、「モノのインターネット(IoT)」を取り巻く、誇大な宣伝が、急速に広がっているという。

 家庭用のアプライアンスは、よりスマートになり、デバイスの全体的なプラットフォームに、家庭のWi-Fiネットワークなどで、IoTホーム・ゲートウェイを通して、相互に接続され、相互に運用できるようになり、価格も下がり、PCやスマートフォンなどで、容易に、監視したり、制御したり、利用したりできるようになってきた。

 Nestの家庭用アプライアンス向けの標準仕様「Works with Nest」に準拠した、家庭用アプライアンスには、スマート・ロック、スマート照明、スマート火災報知器、スマート・サーモスタット、スマート監視カメラ、スマート空調などがあり、Wi-Fiネットワークで、相互に接続され、相互に連携し、スマートフォンなどで利用できるようになる。

 例えば、スマート火災報知器やスマート監視カメラなどが、互いに連携し、火災や不法侵入者などを検知すると、スマートフォンに、メールで警告メッセージを送ることで、利用者は、監視カメラで撮り、クラウドに録画された映像や、現在のリアルタイムな映像を、スマートフォンで確認し、適切な対応を取ることができるようになる。

 家庭用のIoTホーム・ゲートウェイ市場は、急速に拡大している。

 世界のスマート・ホームの世帯数は、現在の、1~2億世帯から、2020年には、5~7億世帯に増えることが期待されている。

 Intelによると、IoTゲートウェイは、レガシー・システムと新たなシステムを接続し、さまざまなIoT製品同士やクラウドとの間で、データをシームレスで、セキュアに転送できるようにするという。

 現在、家庭向けのIoT市場には、適切なビジネス・モデルが不足しており、また、家庭向けのIoT製品は未成熟であり、Intel、Cisco、Nestといった、IoTゲートウェイ・メーカは、家庭向けのIoT分野で、シェアを拡大させ、市場を開拓するために、IoTゲートウェイ市場の発展を促している。

 ケーブルTV会社、インターネット・サービス・プロバイダ(ISP)、および、セルラー通信サービス・プロバイダは、Intel、Cisco、Nest、MicrosoftなどのIoTプラットフォーム・ベンダと提携し、家庭向けIoT市場に参入し、IoTプラットフォームの仕様を確立し、エコシステムを拡大させることに取り組んでいる。

 Gartnerは、最も成功する、家庭用のIoTゲートウェイのプロバイダは、さまざまなベンダの家庭用IoTアプライアンス製品やIoTアプリケーションを、シームレスに統合する、システムを開発すると期待している。

 スマート・ハウス用のIoTプラットフォームのベンダは、IoTプラットフォームのオープンなインタフェース仕様を確立し、多くの家庭用アプライアンスや、IoTアプリケーションのベンダとパートナーを組み、エコシステムを拡大させることに取り組んでいる。

 ユーザは、インタフェース仕様に準拠した、IoT製品の種類、機能、品質が充実している、IoTプラットフォームを導入すれば、自分の要件や好みに合った、IoT製品を選択しやすくなるので、ユーザは、最もエコシステムが確立された、設定や操作が容易で、スマートフォンなどで手軽に利用できる、IoTプラットフォームを選択するようになるだろう。

 現在、複数の家庭向けIoTプラットフォームが出現しているので、ユーザは、単に、価格や設置コストが安いだけでなく、将来、さまざまなIoT製品を展開していくことを想定して、自分たちの要件に最も合った、家庭用のIoTゲートウェイやIoTプラットフォームを選択すべきだろう。

 ただし、IoTゲートウェイで、複数の通信プラットフォームを使用して、あらゆる家庭用のスマート・デバイスを接続できるようにすることも重要であるが、なるべく、エコシステムが確立され、親和性が高く、確実に、相互連携できる、動作確認テストが十分に実施され、IoTアプリケーションも、実用的で、使いやすく、将来的にも、IoT製品を容易に増やしていける、IoTプラットフォームとIoTゲートウェイを採用することも重要である。

 「スマート・デバイス、IoTプラットフォーム、スマート・ホームのエコシステムの関係」

 「IntelのIoTプラットフォームの紹介ビデオ」

 現在、IoTプラットフォームにおける、主な標準化団体には次のものがある。

1.Internet Protocol for Smart Objects (IPSO) Alliance

2.Industrial Internet Consortium (IIC)

3.AllSeen Alliance

4.Thread Group

5.Open Interconnect Consortium (OIC)

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