取り抑え中に窒息死した逮捕歴30回以上の容疑者遺族に支払う賠償金が日本円にして約7億3千円

  by あおぞら  Tags :  

アメリカで衝撃的なニュースとして報道されるのが白人が黒人を殺す事件で、『人種差別問題』抜きでは語れない。テレビのニュース番組やマスコミはこぞってその事件を取り上げる。

昨年7月17日、ここ数年でもっとも世間から注目された事件が起こった。ニューヨークのスタテン島というマンハッタンからフェリーで20分程で行ける島にエリック・ガーナ―という1970年生まれの黒人が路上で煙草を違法販売していた。

ガーナ―は警察にマークされているのにもかかわらず路上で違法煙草を販売していた。この違法煙草と言うのは特にニューヨーク州の煙草は全米で一番販売価格が高く、一箱約1500円もするため何らかの方法で安く手に入れ、それらを税抜きの定価以下の額で違法販売することだが、ガーナ―は43歳にして窃盗、暴行、公務執行妨害で30回以上も逮捕されており、言い方は悪いが札付きであり、更に悪いことに煙草密売容疑で警察から逮捕され仮釈放中であったことや、こともあろうにマリファナも所持していたと言う。

190センチを超え、体重は160キロもある巨漢の逮捕歴30回以上の常習者の捕り物劇は警官複数(制服警官3人、私服警官2人)で取り抑えるしかすべはなく、その一部始終は偶然にも録画されていた。ガーナ―は1人の警官が手錠をはめようとした際に、その警官の腕を振り払った。相撲取り並の男が警官への一振りはまさに公務妨害であり、殊にアメリカで警官に抵抗しようとするとロクなことはない。警察権力の力おそるべしである。ガーナ―だって逮捕歴から学んで知っているはずなのに、抵抗してしまったのだろう。

その巨漢の警官への一振りで取り巻いていた警官たちが一気にガーナ―を取り抑えた。まるで猛獣確保に躍起になる屈強な男たち複数人に見えたが、それは猛獣に見える路上での札付き男を警官が逮捕するために職務で格闘しているしている姿であった。

この事件では牧師で黒人活動家のアル・シャープトンが雄たけびをあげて、全米にニューヨーク警官の非を訴えた。

あれから1年、7月13日付けのニュースで結果的に取り抑えの際に窒息死したガーナ―の未亡人がニューヨーク市からの5万ドルの賠償金を拒否した記事を目にした。そして同日夜、賠償金額は追加され総額5万9千ドルで未亡人は受け入れた。

正直、命の値段が妥当か?と疑問に残る。

これは白人、黒人の人種間の問題抜きにして、過去30回以上も逮捕されている人間がいて、煙草密売で逮捕され仮釈放中の身の上で、反省の色なしでまたもや煙草を路上販売する男を警官が取り押さえて逮捕するのは当然のことだろう。5人もの警官に取り抑えられるにはそれ相応の過去があるのだ。

逮捕常習犯の人物の死は、警官が逮捕時にガーナ―の「息が出来ない」と言う言葉を無視して窒息死させた結果、賠償金5万9千ドルをニューヨーク市が支払うことで結論が出た。

7月14日現在、1ドル約123円であるから、円建てで約725,700,000円である。ざっと7億3千万円である。

警官はやりすぎたこともあったと思うが、反省の色なしの容疑者を取り抑えるのは任務の一環であり、ましてや逮捕歴30回以上の、当時煙草の密売で逮捕されており、その仮釈放中に性懲りもなく同じ犯罪をしているのであれば、確実に取り抑え、警察の面子を賭け、逃がすわけにはいかないのである。

黒人であるからというのを隠れ蓑に、命の値段を吊り上げる遺族には辟易する。また白人警官であるから逆に不利になるような世相が不可解である。
人種問題を巧妙に利用しているように思えてならない。

アメリカはいつまで人種問題が続いていくのだ。いや、黒人の人種差別の理由は許されるべきではないだろう。逮捕歴30回以上の容疑者が取り抑え中に窒息死した賠償金をニューヨーク市が約7億3千万円も支払うなんて論外に思える。

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