あの帆立白湯が復活!『帆立とトマトの塩つけそば』を食す @相模原『貝ガラ屋』

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貝を使った出汁のラーメン「シェルラー」で有名な『貝ガラ屋』で、新しい限定ラーメン『帆立とトマトの塩つけそば』を食べて来ました。

常に新しいラーメンを作り続ける『貝ガラ屋』は、確実に伸びて来ている新鋭の店で、店主が作る「期間限定ラーメン」は、まさに「シェルラー」の最先端を牽引する注目のラーメンなのです。

第1弾『貝塩』

『貝ガラ屋』の前身である『汁なしイプサ』の時代から、店主は貝の美味しさに注目していました。

その貝の出汁を「塩味」でストレートかつ、シンプルに味わってもらう為に、この『貝塩』が作られました。

「貝だし・スープをストレートに味わえるように、あまり旨味を加えず蛤と浅蜊でシンプルなタレに仕上げました。」

との事で、まさに貝出汁の旨さの原点に回帰する試みの、シンプルなラーメンです。

第2弾『しじみと煮干しのつけそば』

夏に向けての「冷やしラーメン」をイメージして、前回の『貝塩』から試されている『菅野製麺』の、特注細麺を使った第2弾の限定ラーメンが『しじみと煮干しのつけそば』です。

貝出汁のスープを冷した状態で食べる事を視野に入れた細麺は、まさにこのラーメンを作る為に作られたと言っても過言ではありません。新しい試みとして

「麺の丼に煮干し出汁を張る」

と言うスタイルで提供しています。最初は普通に「つけ麺」的な何かとして食べ進み、最後は丼の「煮干し出汁」でスープ割をして頂くのです。

まさに夏を見据えた「冷やしラーメン」の試みでした。

『帆立とトマトの塩つけそば』を食す!

そして新しい『菅野製麺』の麺を使った、限定第3段がこの『帆立とトマトの塩つけそば』で御座います。

コンセプトは前回のラーメンに近いのですが、より貝の濃厚さを求めて「帆立貝」を使っています。

スープは濃厚な『帆立白湯』仕立て!

このスープは限定で出した事のある『帆立白湯』を、つけ麺用にアレンジしたモノだそうで、大量の帆立貝を使って濃厚に仕上げてあります。

「牡蠣」を使った濃厚なスープも良いのですが、こちらの帆立貝の方が多くの人に受け入れられると思いますね。

多かれ少なかれ「牡蠣」が苦手な人は居るので、より万人受けする「帆立貝」の方が素材として使いやすいかもです。

とにかく「帆立貝」の旨味とコク、香りがガツンと来る力強いスープで、初めて「貝出汁」のラーメンを食べる人には、かなりのインパクトがあるかもしれません。

『菅野製麺』の特注細麺を使用

スープが冷えた状態でも合うように作られた『菅野製麺』の特注麺は、細く滑らかながらもコシのある麺です。

加水率は若干、高めでしょうか?

丼にスープが張ってあっても、極端にスープを吸って伸びてしまう事は無いようです。

しかし、その滑らかな細麺は良くスープを運びます。麺にスープを吸い込むのでは無く、表面にスープをまとって運ぶタイプですね。

濃厚な『帆立白湯』との相性は抜群で、コレはかなり美味しい組み合わせだと思います。

麺の丼には「トマト出汁」を張る!

コレは前回の『しじみと煮干しのつけそば』と同じスタイルで、最後にスープ割りをする事で2度楽しめるラーメンです。

伝説の『汁なしオイスター』もそうですが、食べている途中で味を変化させ、一杯のラーメンに色々な変化を持たせるのが、店主のコダワリかもしれません。

ちなみに「トマト出汁」だけ味見してみたのですが、流石にコレだけで食べてもイマイチでしたw

しかし、このトマトの酸味が大事なんですよね。

サイドの具材は定番の組み合わせ

写真を見て頂ければ分かると思いますが、この『貝ガラ屋』は盛り付けの美しさに定評があります。

そして、見た目だけでは無く味も抜群です。

「低温調理」で仕上げた肩ロースのチャーシューは、豚肉の旨味を閉じ込める事に成功したモノで、柔らかく仕上げられています。

大きなメンマは… だんだん大きくなっている気がしますねw

これも昔、限定で出した時に好評だったメンマで、それ以来『貝ガラ屋』のメンマとしてレギュラー化した感じです。

「メンマが美味しいラーメン屋はデキる!」

間違いないと思います。最近は「メンマ」にもコダワル店が多いので、食べる側としては嬉しい限りです。

『帆立とトマトの塩つけそば』 総評

まず、そのスープの濃厚さにヤラレてしまいますね。貝を使った出汁の魅力に取り憑かれる事、間違いなしです。

この貝出汁スープに魅入られて、ある日突然『貝ガラ屋』に店を変えてしまったのも、なんとなく分かる気がします。

そして「麺の丼にスープを張る」と言うスタイルですが、これも斬新です。

特に今回は「帆立白湯」が濃厚なので、最後の方に「トマト出汁」で割った時の変化が大きくて良かったです。

トマトの僅かな酸味が、良い味変になります。

言うなれば「レモン」とか「梅干し」的な何かで、濃厚なスープが薄まるのでは無く、そのままサッパリした感じに変化します。

最初は濃厚で、やや塩っぽい感のあるスープですが、麺がトマト出汁を運ぶので、食べ進むうちにいい塩梅になるのも、絶妙ですね。

筆者的には、今回の「塩シリーズ」では一番好きな一杯でした。

この様な新しい試みを「限定」と言う形で試し、自分のラーメンの幅を広げる店主の意欲には脱帽です。

あと、今回は限定20食から30食に増やして頂いて、微妙に嬉しかった筆者です。

まあ、自分は近いので良いのですが、この『貝ガラ屋』の限定を食べに遠方から訪れる人も少なくないので、より多くの人が食べられるのは良い事です。

今回は前回よりも並んでいた感じなので、やはり30食くらい用意しないと昼過ぎには完売してしまう勢いですからね。

確実にリピーターが増えつつあり、かなり微妙な立地ながらも頑張っている『貝ガラ屋』に、今後も注目したい筆者です。

それでは、みなさんも『貝ガラ屋』の貝出汁ラーメンを食べてみて下さい。

限定以外のレギュラーメニューも人気があるので、是非一度は食べて欲しいラーメンです。

限定に関する情報はTwitterでチョイチョイ呟かれるので、フォローしておくと良いかもですね。

『貝ガラ屋』

住所:神奈川県相模原市 中央区淵野辺本町 3-24-3

営業時間 11:30~15:00 18:00~21:00

定休日:月曜日

酒と料理に情熱と脂肪を燃やすフリーライター ”日の丸構図で寄りまくる!”と言う素人写真を武器に暗躍する。美味しい料理を世界にバラ撒く”飯テロリスト”として各国の情報機関にブックマークされたが反省はしていない。 取材依頼(新店舗、新メニューのPR)その他記事の執筆依頼は下記のメールアドレスまでお願いします! [email protected] なんとなく作ったサイトも絶賛稼働中! http://foodnews.jp/

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