ショートメールで誘導する新たなフィッシング詐欺 記者に送られてきたメール

  by 松沢直樹  Tags :  

SMS(携帯電話番号で送るショートメール)で、ニセの銀行サイトに誘導し、パスワードを盗むフィッシング詐欺が流行中。
大手メディアで、25日付けで報道されていますが、記者が利用するスマートフォンにも同様のメールが送られてきました。
そのショートメールのキャプチャが、トップの写真になります。

三井住友銀行をかたるフィッシング詐欺サイトは、25日夜の時点では削除されているのか、パソコンからアクセスしても表示されることはありませんでした。たまたま、取材中に送られてきた際に、スマートフォンでアクセスすると、三井住友銀行とそっくりなサイトが表示され、銀行のパスワードを求められるようになっていました。(スクリーンショットを撮ろうと思いましたが、アクセスし続けると危険なため、サイトを閉じました。)

よく見ると、三井住友銀行のURLとは違いますので、フィッシング詐欺だと気づきましたが、「メンテナンスサイト」と書いてあります。たまたま外で取材中だったため、一瞬、引っかかりそうになりました。

よく詐欺に引っかかるのは、3の法則と言われます。常識的な判断ができる状態なら、誰もひっかかったりはしないそうですが、不安なことや忙しすぎる状態が続いていたりすると、単純なトリックに引っかかりやすくなるのだそうです。

詐欺師もそのことを心得ていて、10人よりも100人に声をかけると、ひっかかる人は3倍になるのだとか。

つまり、詐欺にひっかかるのはタイミングも大きいということなんだそうです。フィッシング詐欺をはじめ、ネット上の詐欺について熟知していても、タイミングによっては引っかかるかもしれないということを意識して、対応したいですね。

松沢直樹

福岡県北九州市出身。主な取材フィールドは、フード、医療、社会保障など。近著に「食費革命」「うちの職場は隠れブラックかも」(三五館)」近年は児童文学作品も上梓。連合ユニオン東京・委託労働者ユニオン執行副委員長