ビジネス界が注目する、高橋みなみの”キャプテン力”

  by 増田不三雄  Tags :  

週刊プレイボーイ(6月6日号)がAKB48 チームAのリーダー「たかみな」こと高橋みなみさんのリーダーシップの高さを分析する記事を掲載してます。その名も、「なぜ彼女は、みんなから信頼されるのか?高橋みなみのキャプテン力に迫る」。彼女に対するメンバーの信頼の厚さはメディアでもよく報道されるところで、「もし高校野球の女子マネージャーがドラッカーの「マネジメント」を読んだら」の著者・岩崎夏海氏にも「高橋がいなかったら、AKB48ってどうなっていたんだろう? と考えるんですよ。高橋の役割を担うメンバーはいたのかもしれないけど、高橋ぐらいの高いレベルでリーダーシップを発揮できたかはわからない」(http://www.cyzo.com/2010/06/post_4718.html)と言わしめるほど。22thシングル選抜総選挙の政見放送では、アップル社のカリスマ経営者であるスティーブ・ジョブズの名言「stay hungry,stay foolish」を引用するなど、彼女自身、ビジネスリーダーの研究に余念がありません。

このプレイボーイの特集記事記事では、彼女自身が自らのキャプテン力について語ります。彼女が示唆する、「リーダーシップに大切な3つのこと」をご紹介しましょう。

 

(1)ウソをつかない

「きれいな言葉っていっぱいあります。「仲間」「団結」「絆」「みんな大好き」「ありがとう」でも、それってウソでも言える言葉なんです」

あなたの会社にも、口先だけで実際には何もしない上司はいませんか?高橋みなみさんは、仕事だけでなく、レッスンや練習であっても、誰より先に現場に入るんだそうです。口先だけでなく、まず行動で示すこと。そして発するからには相当の覚悟を持つということ。彼女がリーダーとして、自らが発する言葉の重みを深く理解しているからこその、この発言だと思います。

 

(2)ヘラヘラしてる

「ツッコまれたり話しかけてもらいやすいように、いつもヘラヘラしています」

リーダーシップのある人というと、孫正義とか、三木谷浩史とか、しかめっ面で自分の考えを押し通す「付いてこい」タイプを思い浮かべますよね。でも女性ばかりのAKBにおいては、男性よりもさらに複雑な人間関係をうまく取りまとめなければいけない。そんな中で彼女が生み出したのが、「女性から親しみやすく好かれるリーダー=ヘラヘラ」だったのではないでしょうか。

 

(3)先に好きになる

「なんでもいいと思うんです。自分の根本的なささえになるものを一つ持てれば。私の場合は「AKB48を誰よりも一番好きだ!」っていう自信です」

あなたは、今まで恋愛対象ではなかった異性に「好きです」と告白されて、急にその人のことを意識しはじめてしまった…なんて経験ありませんか?これを心理学用語で「好意の返報性」と言います。人は好意を向けられると、その人のことを好きになってしまう傾向があるのです。彼女が誰にも好かれるリーダーになれた理由は、まず先に「誰よりもAKBのメンバーが好きだ」と表明したことにあるのではないでしょうか。

 

前田敦子さん主演で「もし高校野球の女子マネージャーがドラッカーの『マネジメント』を読んだら」の映画化もあり、ビジネス界との親和性が意外と高いAKB48。高橋みなみさんがAKBをまとめるなかで得た「キャプテン力」ノウハウ、みなさんも会社生活で活かしてみてはいかがでしょう?

 

サラリーマンとして働きながら、職場のトレンドや問題を追いかけています。

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