【通勤読書】15:詩という仕事について

<『詩という仕事について』 J.L. ボルヘス>
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この本との出会いはこちらでお読みください。先日、この本をくれた学生と話す機会がありました。会話中、伝わらないもどかしさ、分かりたい苦しさ、そういった気持ちを感じることがありました。文化の違い、言葉の難しさについて、あまり考えて来なかった自分に腹が立ったりしました。話が終わって学生に手を振った後、「そういえば、宿題をほったらかしにしてたなあ」と思い出し、読み直しました。
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内容は、『1 詩という謎』から『6 詩人の信条』までのハーヴァード大学ノートン詩学講義の記録を一冊にまとめたものです。中でも私が気になったのは、「私は自分を、本質的に読者であると考えています。皆さんもご存知のとおり、私は無謀にも物を書くようになりました。しかし、自分が読んだものの方が自分で書いたものよりも遥かに重要であると信じています。人は、読みたいと思うものを読めるけれど、望むものを書けるわけではなく、書けるものしか書けないからです。」(本文より引用)です。 その通りだなと、ガツンと来るものがありました。
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ボルヘス先生が博識過ぎて、今回も『編者注』や『訳注』にお世話になりながらの読書でした。異文化で育った者同士で会話する時にも、編者注や訳注を、どれだけ持っているかで理解力は変わるのだろうと思ったり。読書だって会話だって、もっと分かりたい! 読後は、そんな気分でした。次に学生と話す時は、前よりも会話を楽しめるといいなと思います。
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(写真は著者撮影)
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◎関連リンク
・岩波書店サイト『詩という仕事について』
https://www.iwanami.co.jp/.BOOKS/32/5/3279250.html
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