【意外と知らない!?】機械系技術者の事情 第二回「機械製図」

  by 前田アキヒコ  Tags :  


はじめに

 この連載では、機械系技術職に就いた私自身の経験や体験をもとに、機械系技術者に関するちょっとした情報や仕事の内容について紹介していきます。

  

 また、私はもともと職業訓練を受けて就職した身なので、業界の雇用状況に詳しい訓練校職員の方にいろいろなアドバイスを受けてきた経験もあります。

 なので、本連載では、(ちょっとしたものではありますが)機械系技術者の求人事情についても触れていきたいと思います。

 2回目である今回は機械製作に欠かせない分野である「機械製図」をテーマに記事を書いていこうと思います。

  
※本連載を読む上での注意 

 なお、ひとくちに機械系の企業や技術者と言っても、実際は企業や所属する部門のタイプによって業態や業務がそれぞれ異なります。
 私自身は、「設計・機械製図業務」をメーカーから請け負う「機械設計事務所」という分類の企業に就職した人間です。
 なので、本連載の内容もこの種の業務かそれに近いものを担当する企業・技術者についての情報がメインになっています。その点ご了承頂ければと思います。

  

  

機械製図とは
  

 「機械製図」とは字を読んでのごとく、「機械図面」と呼ばれる図面を作成することで、機械を製作する上で欠かせない作業の1つです。

 この「機械図面」とは、製作する部品や、それらを組み立てた組立品の「形状・大きさ・製作時の加工方法」等を紙に記入したもので、実際に製作現場で部品の製作・組立をする際に使用されます。

  

 ちなみに、題の下にある図面をもとに製作を行うと下の部品(これは3Dモデルですが)が出来上がります。

  



  

この連載では、「※注意」に書いたように、主に「機械設計・製図業務」を担当する機械系技術者についての内容になっていますが、

・今回紹介する「機械製図
・今後の連載で紹介する予定の「CADの操作

については、その他業務の技術者にとっても重要と言えるものです。

  

一般的に機械製作では、

1.設計者が、どういった部品・組立品を製作するのかを「機械図面」を作成して表す
2.作成された「機械図面」をもとに、加工者が部品を製作する
3.製作した部品が「機械図面」の指示通りできているか、測定者が測定・検査をする
4.測定をクリアした部品を「機械図面」をもとに、組み立てる

というように「機械図面」を軸にして製品を製作していきます。

  

 なので、機械系技術者である限りは、どの業務を担当するかに関わらず、機械図面を読み取るための知識がないと、そもそも作業が始めることすらできません。
なかでも、図面を作成する立場にある設計者や製図者は読み取るだけでなく、図面を作成するための知識も必要です。

 当然、機械技術職に就くことを考えている人は、この機械製図について知っておかないと大変まずいです。

  

  

・機械製図はどこで学べるか


  

 ここまで、機械製図の重要性について触れていきましたが、
ここからは機械系の技術や職業に興味のある人を対象に、どこでこの機械製図が学べるか書いていこうと思います。

  

1.専門学校に行く

 経済的に余裕がある場合は、機械製図を学べる専門学校に行って学ぶという選択肢があります。

 何も知識がなくても、プロの講師の方に指導してもらうことで、着実に技能が身につくと思いますし、また機械系技術職を志望する人にとっては専門の機関で習得したということで経歴的にプラスになるメリットもあります。

  

2.職業訓練を受ける

 経済的に余裕がない場合は、半年から一年の職業訓練を受ける方法があります。
(※ただし、職業訓練はあくまで就職を希望する人を対象としているので、単なる趣味・学習目的の人は職業訓練は受けれません)

  

 メリットとしては、まず授業料が基本的に無料なことが挙げられます(ただし教科書や作業着等は自費です)。
 また、講師の方が基本的にその分野の経験者の方が多いので、より実践的な知識やアドバイスをもらえます。
 その他基本的に今の職業訓練だと、機械製図とCAD操作を並行して学ぶことになっているので、CAD操作も覚えたい人にとってはうってつけです。

  

 他のメリットしては、訓練と並行して就職のためのサポートが充実している点が挙げられます。
 なので就職活動の経験のない方にはかなり心強いと思います。
 また専門学校ほどには、経歴的なつぶしは効きませんが、それでもある程度のプラスになることは間違いありません。

  

 職業訓練は、半年・一年コース以外にも3~4日程度の短期セミナーがあります。
 この場合、有料で就職サポートもありませんが、そこまで費用もかからずに短期間で機械製図について習得することができます。

  

  

 

・終わりに

 

今回の記事はここまでです。
「機械系技術者の事情」の第2回、いかがだったでしょうか?

 今回は、機械製作にとっての基本である「機械製図」について、紹介させて頂きました。
 まあまあ地味な上に細かい分野ですが、みなさんの周りにある家電やその他の機械製品も例外なく、機械図面をもとに製作されていることを考えてもらえると、案外身近で重要な技術だとわかって頂けるかなと思います。

 

 今後も、機械製作の技術などもテーマにして記事を書いていく予定ですので、よかったら次回以降も読んで頂ければと思います。お楽しみに!

 

 

 

  

※この連載を読んで機械製作の仕事について少しでも興味が出た方には、
筆者が立ち上げたサイト 「機械製作のいろいろ」(kikai.readst.info)
をぜひ読んでいただければと思います。

  

また、職業訓練について知りたくなった方には、
前回の連載である「無職、職業訓練を受ける」か、
同じく筆者が立ち上げたサイト 「職業訓練を活用した就職のススメ」(www.readst.info)
を見て頂ければと思います。

もともと技術オタクで,それが高じて実際に機械系の技術職に就きました。 また機械以外にプログラミングや電子工作についても趣味でやっています。 その他社会制度や金融についても興味があり、実際に調べたことや体験したことをもとに自分なりに解説サイトを作ったりしています。

ウェブサイト: www.readst.info