【通勤読書】13:道をひらく

  by 黒沢春希  Tags :  

<『道をひらく』 松下幸之助>
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この本は、父がよく読んでいた本で、母の日の次は父の日だなと思い、読み返しました。父の本棚に並べてある中で、一番手に取りやすい場所にあったし、ふと気が付くと父がこの本を開いていたので子供ながらに興味がありました。最初に読んだ時、私は小学生でした。子供だったこともあり深い理解は得られなかったにもかかわらず、分かったような顔で、「この話が良かった」だの「これはこう思う」だのと、ませた感想を父に話した記憶があります。
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ざっくり説明すると、松下幸之助の短編随想集です。『運命を切りひらくために』から『国の道をひらくために』までの合計11テーマで綴られた短文は、シンプルな文章だけど、深く、温かく、時に厳しい内容で、読む進めるごとにハッとさせられます。印象深かったのは『時を待つ心』と『転んでも』と『旗を見る』の三つ。今の自分に足りないものは何か、今の自分に足りているものは何か。そして、謙虚な心、向上心、覚悟、そういったものが自分にあるか。などと自分に問いかけながらの読書でした。
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読後は自然と背筋が伸びました。父がこの本をよく開いていたのが、分かる気がしました。大人になった今なら、『ような』ではなく、ちゃんと分かった顔で、「この話が良かった」だの「これはこう思う」だのと、自分の感想を父に話せるのになと、少し悔しい気持ちを抱えながら、父の墓参りに行って来ます。父の日を前に読み返せてよかったです。おススメです。
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(写真は著者撮影)
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◎関連リンク
・PHPサイト『道をひらく』
http://www.php.co.jp/books/detail.php?isbn=978-4-569-53407-7
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