入場料なしのワンダーランド!?上野アメ横【二木の菓子】の娯楽性!!

  by あおぞら  Tags :  

辛口政治評論家で既にお亡くなりになった三宅久之さんが『ガイヤの夜明け』を随分誉めていらしたそうです。そこはテレビ東京の手がける番組なのでビジネス関連には強い自信があるのでしょう。

2015年5月5日の放送はアメヤ横丁にある『二木の菓子』。放送では売り上げの7割が地方の知名度の少ない菓子であることを知らせていましたが、東京は地方出身者が多いので、無名の菓子でも地方出身者には懐かしい筈ですから、それらを求めて上野アメ横に向かう人も多いでしょう。また、知らない菓子を食べてみたいというお菓子マニアも勇んで向かうことでしょう。

二木の菓子の売り上げは上々で、その売上貢献に入社18年の成田愛さんと言う社員が書くポップの文章が秀逸だそうです。例えば、福島で売られている豆菓子を売り出したい場合、創業者の孫の専務である二木英一さんからポップ依頼が来ます。二木さんはその豆菓子の特徴を伝え、味もしっかりポップの書き手の成田さんは掴みます。

生産地が福島となると消費者は未だに風評被害を気にしていますが、成田さんはあえて福島産であることを主張し「こんなに良い商品が、風評被害で売れないのはもったいない!!!」と大文字で客の目を引きつけます。そして、いかにこの商品がすぐれているかの説明を演歌のように心にじ~んと染み渡らせます。ポップの黒と朱で書かれた説明書きを読むと、演歌歌手の公演に行くような年代の特に中年女性がかごにいくつか豆菓子を入れていきます。

成田愛さんは名コピーライターです。二木の菓子の社員である成田さんはレジを打ち乍ら、コピーライターも兼務している敏腕社員です。

二木の菓子はワンダーランドでわくわくします。数年前訪れて神戸の菓子『鶯ボール』を大量買いしていると、側にいた女性から「おいしいですよね、歯にはひっつくんですけど」と声をかけられました。そうなんです、このお菓子はもち米を使っているので噛みしめているともち米を使ったあられが口の中で固くなって歯にひっつくという特徴があるのですが、それをキチンと知っていらしたのです。私が「神戸の方ですか?」と聞いてみると違うとのことでした。いわゆるお菓子マニアでいろんなお菓子を食べつくしているそうです。

二木の菓子の前には通路的な狭さの道を挟んで『二木の菓子 ビック館』があります。こちらも是非お勧めしたいです。こちらには輸入の高級チョコレートが格安で売られています。私はリンツのチョコレートが好きで青山通りで見つけたリンツの店舗に入り購入しようと思ったのですが、ニューヨーク店と比べて値段が異常に高くて、入ったその足で店を出たことがありました。しかし、二木の菓子ビッグ館のお値段は驚くほど安いのです。ただ、これは賞味期限に近くなっているので進物用にはお薦めできません。

入場料なしで楽しめるお菓子のワンダーランド二木の菓子、上野散策も兼ねて出かけてみませんか?

●二木の菓子●
東京都台東区上野4-1-8
電話番号:03-3833-3911
営業時間:午前10時~午後7時

※道をはさんだビック館の営業時間:午前10時30分~午後7時30分

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